水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(33)

2011-03-22 11:27:42 | 論語
孝干惟孝、友干兄弟、施於有政(為政第二の21)

コウウイコウ、ユウウケイテイ、ユウセイに施す。


これは、お手上げ。ペンディングトレイに入れることにする。が、自分の今の解釈を整理しておく。

干:干し物の干(カン)ではない。縦棒の下が左に跳ねねばならない。音読みはウ。訓読みはココニとかニとか。あるいは強勢の助詞としてよいかもしれない。

政:一般に、まつりごと、の意で使われるが、古くは、人を鞭撻して正道に導くこと、の意に用いられていたらしい。

「孝干惟孝、友干兄弟、施於有政」を「親孝行とか、友人・兄弟をおもんぱかること」と解釈したい。


そもそもこれは、ある人が孔子に「あなたは、どうして政治(まつりごと)にたずさわらないのですか?」と質問したことに対する答えの冒頭にあたる。

その答えが、「ある本にこうあります。」、「孝干惟孝、友干兄弟、施於有政」、「これも政治(まつりごと)です。政治(まつりごと)をおおげさに取り上げたくないのです」、というわけだ(かなり、独断的意訳)。


今朝の新聞を見て、昨日のテレビ会見時におけるハイパーレスキュー隊隊長の涙の意味がわかった。
あれは悔し涙だ。
政府側から、彼らの業務に関し、「○○をしないと、処分するぞ!」と脅されていたらしい。
○○の内容はまださだかではない。が、司令塔にこんな連中をいただく組織、すなわち国、はもつはずがない。リビアと同じではないですか。

なるべく多く(できれば全て)の人々の心を合わせないと、今の国難を克服することはできない。
そして、政治の根幹が「孝干惟孝、友干兄弟、施於有政」にあることを、指導者達は忘れないでほしい。

そして我々は、
我欲はすてよ!日々の生活をつつましく、つつましく!