水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(27)

2011-02-25 09:55:06 | 論語
学而不思則罔、思而不学則殆(為政第二の15)

学びてのち思わざれば無し、思いてのち学ばざれば危し

(人間としての行き方について)、人様の話を聞いたり、本を読んだりしたあと、考えることをしなければなんにもならない。逆に、一人モンモンと考えるだけで、学ぶということをしないと、状況は悪くなるばかりだ。


 碁や将棋に定石がある。ひとつの定石を自信をもって使うために、とてつもなく長い時間がかかる。その形に到達するまでの、千変万化の手順をモノにしておかねばならないからだ。学び考え、考え学びの継続以外に、マスターできる道はない。だから、奥が深い、といえる。
人生も同じ、学び考え、考え学び、だ。

 だいぶ前、囲碁名人による、ある著名政治家の指導碁の棋譜(碁の新聞に載っていた)を碁盤上に並べたことがある。さすが、名人の指導碁、と感じるものだった。
ところが、である。その政治家は、まるで互角の勝負をしたような感想を述べた、のだ。
今日の語でいえば、まさに、罔殆(モウタイ)の人、と形容すべき、お里が知れる、陳腐な感想だった。