大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

北欧に学ぶべきは分かち合いの精神

2008年06月03日 | Weblog


北欧の人々と日本人の社会に対する意識の持ち様の

違いについての東大教授の神野直彦氏のお話です。

日本人は「高負担の国々が、どうやって経済成長できる

のか」という点にのみ関心を抱くが、彼等は経済成長より

も、尊厳を持って生きられる社会をどうやって築くかを

重く考えている。

北欧の人々が高い税金不満が少ないのも、分かち合い

の発想から来ている。

いつかは自分も子供を持ち、高齢者、或いは失業者に

なることもあるし、充実した介護や育児サービス、教育や

職業訓練があれば、安心できる。

企業活動や社会貢献も、みんなで智恵を出し合い、女性

の智恵も生かすことで、多くの良いアイデアが生まれ

社会の需要に対応しやすくなる。

お互いが信頼して分かち合う社会が、知識集約産業に

適していたということ。

日本では、税や社会保険料を「負担」と考える。

高負担だと海外投資が呼び込めないと思い込み、規制を

無くして「小さな政府」を目指す。

財政負担が重いという理由で、支出負担増に備え

短絡的に、後期高齢者医療制度を作る。

国民のお互いが信頼し合い、分かち合う精神が醸成され

ていない限り、北欧の成功をつまみ食いしようとしても

出来ることは無いという、国の支配層に良く聞いてもらい

理解してもらいたいお話です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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