デンマークは労働者の「学ぶ力」を向上させることで、
労働市場を弾力化させています。
企業は従業員をいつでも解雇、雇用できる。
ここでは毎年、労働者の三分の一が転職し、その期間中
は、手厚い失業補償が与えられる。
「デンマークの首相は、社会保障の備えがあるから落着
いて必要な技能を身につけ新たな職を探すことができる。
育児サービスが整っているので、女性がいつでも労働
市場に入っていける。それが、労働市場の柔軟性と国際
競争力の向上をもたらす」と述べています。
「自由と社会保障を結合させてこそやる気も安心感も
生まれる」と言います。
逆に言えば、学ばないものは許さない、ということです。
柔軟な補償社会を機能させるには、国民がその難しさを
自覚しなければならないのです。
北欧の成功は、不断に革新する福祉国家作りがあって
こそであって、安易に真似られるものではありません。
この高いレベルの福祉は、高い税負担によって成り立っ
ているからです。
国民から不満が出ないのは、カネ(税金)で価値(福祉)
を手にすることが出来ることを理解していて、税負担と
受益がほぼ見合っていると感じているからなのです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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