一時期、日本では北欧諸国の高福祉社会を目指す姿が
羨ましくもある反面、仕事をしてもしなくても生活レベルに
差が無いのなら、働く者は居なくなる。
国際的な競争が激しくなるグローバル化時代では、直に
行き詰まるのは明らかだという捉えかたが一般的でした。
しかし、10年余り経った今、北欧諸国は様々な指標で
世界の上位国にランクされ、日本の及ぶ所ではありません。
「世界競争力ランキング」(07年)ではデンマークが米国
スイスに次いで3位に、将来の国作りの備えとなる教育
面では経済協力開発機構(OECD)による生徒の学習
到達度調査では科学的応用力で、03年と、更に06年に
連続して1位でした。
女性の社会進出では国連開発計画が算出する女性の
管理職や専門職に占める割合を示す「ジェンダー・パワ
ーメント指数」(07年)では、ノルウェー、スウェーデン、
フィンランド、デンマークの順で、北欧諸国が上位を独占
し、日本は54位でした。
男女差に限らず、所得格差を示す「ジニ係数」では、デン
マーク 22.5、スウェーデン 24.3、 フィンランド と
ノルウェー が共に26.1に対して日本は、31.4、米国
は35,7と所得格差のひどさが浮き彫りになっています。
社会経済生産性本部が種々のデーターを総合して作成
した「国民の豊かさ」総合指標(07年)では、2位にノル
ウェー、3位 スウェーデン、5位 フィンランド、8位 デン
マークと北欧諸国が上位に並んでいます。
ちなみに1位はルクセンブルグで、4には、スイスがランク
され、日本は7位でした。
でも実感できない日本人にとっての豊かさ、原因はどこに
あるのでしょうか。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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