大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

消費国に残されたパイの大きさは?

2008年06月18日 | Weblog




22日に、サウジアラビアのジッダで開催される、OPEC

加盟の産油国と消費国との会議では、原油価格の沈静化

備えた、大幅な増産計画の決定が期待されています。

しかし、現実は、OPEC加盟国の生産量は限界に達して

いて、大幅な増産余力は残されていないという厳しい現実

が消費国側に示される結果になりそうです。

OPEC加盟国の13カ国の3~4合す平均生産量は、

3,200万バレルです。

これに対して、報告されている生産能力は、3,512万

バレルです。

現在の生産量の10%弱でしかありません。

加盟国の13カ国の中で、2~3%程度の生産余力しか

無い国が、8カ国もあります。

2~3%の増減は、通常の生産量のブレの範囲内です。

余力の量の大きい順に、サウジアラビア 185万バレル、

ナイジェリア 62万、アラブ首長国連邦 23万、ベネズ

エラ 18万、イラン 12万バレルです。

注意しなければならないのは、資源ナショナリズムで

減産も辞さないとしているベネズエラとイランで、27万

バレルを占めていることです。

すんなりと、増産に協力してくれるかどうかです。

また、内戦状態のイラクの12万バレルは期待できず

同じく、国内情勢が不安定なナイジェリア63万バレルに

ついても、常に不安定な要素が付きまとっています。

となれば、現在の生産能力一杯の量を期待しても、サウ

ジアラビアを軸とした湾岸諸国の220万バレルという

数字になります。

世界の消費国にとって、当面期待できる残されたパイは

現在の6%ほどの量です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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