大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

日本の石油輸入量は減っている

2008年06月15日 | Weblog






ニューヨークの原油先物市場は、連日沸き返っています。

第二次石油ショックの1980年に記録した1バレル40ドル

は当時として大変ショッキングなことでしたが、この価格

は、先進国の消費者物価上昇率に置き換えると104ドル

になるそうです。

とすれば、現在はあるべき価格から見ると35%ほど

高くなったことになるのですが、問題は、石油は今後も

確実に上昇を続ける要素が余りにも多いのです。

日本では、石油ショックの時代から今日まで、イザと言う

時に備えた石油の必要な備蓄量を確保した状態で、輸入

の総量は1973年の290百万KLをピークにして減少傾向

が続き、2006年には244百万KLへと15%ほど減少して

います。

73年当時は石油消費の半数以上の56%が重油でした

が、以後、発電用の燃料は天然ガスや原子力などに変

わる部分も増え、ガソリンやジェット燃料、灯油などへの

需要の構造が変わり続けており、重油の占める割合は

22%にまで落ちています。

石油の使用量は減少してきていますが、ガソリンなどは

直ぐに石油以外への代替が効かないため、燃料電池

などの次世代自動車の開発が待たれます。

また、石油は複合組成品であるために、ガソリンだけ

多く取ることは出来ず、最も需要の多い製品に需要量

が左右されることになります。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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