花の色が変化する植物はいく種類もありますが、土壌など
の環境条件で容易に変化する花の代表は、何と言っても
アジサイで、別名、七変化と呼ばれています。
色を決めるには、複雑な要素の組み合わせによります。
アジサイ自身が備えている、花の色素のアントシアニンは
青い色です。
アジサイが咲く段階で合成される3種類の助色素の成分
割合で色が決まってきますが、この割合は遺伝されます。
この要素に加えて、アルミニウムイオンの働きがあります。
土壌に含まれるアルミニウムイオンは、酸性では溶け
やすく、酸性土壌では、それだけ多く吸収されます。
アルミニウムイオンは、また助色素と同じように、アントシ
アニンと複合体を作って色を決める成分に関わりを持ちます。
一般的には、酸性度が強い土壌であれば青い色が、弱け
れば、紫色から赤い色になります。
アルミニウムイオンが多いほど、色は青いことになります。
日本が原産であるアジサイに対して、日本に居たシーボルト
が、妻にした「お滝さん」の名前を取って学名Hydrangea
Otakusaとして、西洋に紹介したことに、日本原産の植物
に遊女の名前をつけるとは、とんでもないことだと問題に
なったこともありました。
しかし、お滝さんは遊女ではなく、遊女でなければ入れ
なかった出島に、遊女の名前を借りて出入りし、シーボルト
と出会っていたということです。
お滝さんとの間に生まれた子供は、成人して医者になり
日本人初の女医として名を残しています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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