大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

七変化の花 アジサイ

2008年06月12日 | Weblog



花の色が変化する植物はいく種類もありますが、土壌など

の環境条件で容易に変化する花の代表は、何と言っても

アジサイで、別名、七変化と呼ばれています。

色を決めるには、複雑な要素の組み合わせによります。

アジサイ自身が備えている、花の色素のアントシアニンは

青い色です。

アジサイが咲く段階で合成される3種類の助色素の成分

割合で色が決まってきますが、この割合は遺伝されます。

この要素に加えて、アルミニウムイオンの働きがあります。

土壌に含まれるアルミニウムイオンは、酸性では溶け

やすく、酸性土壌では、それだけ多く吸収されます。

アルミニウムイオンは、また助色素と同じように、アントシ

アニンと複合体を作って色を決める成分に関わりを持ちます。

一般的には、酸性度が強い土壌であれば青い色が、弱け

れば、紫色から赤い色になります。

アルミニウムイオンが多いほど、色は青いことになります。

日本が原産であるアジサイに対して、日本に居たシーボルト

が、妻にした「お滝さん」の名前を取って学名Hydrangea

Otakusaとして、西洋に紹介したことに、日本原産の植物

に遊女の名前をつけるとは、とんでもないことだと問題に

なったこともありました。

しかし、お滝さんは遊女ではなく、遊女でなければ入れ

なかった出島に、遊女の名前を借りて出入りし、シーボルト

と出会っていたということです。

お滝さんとの間に生まれた子供は、成人して医者になり

日本人初の女医として名を残しています。

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