大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

北欧は税負担と政府信頼が正比例

2008年06月11日 | Weblog



北欧の「高福祉・高負担」は国民の政府への信頼が

あってこそ可能です。

福祉と教育分野の仕事の殆どは市町村が分担している

市町村主導の市町村国家です。

片や日本は、国の備え未来にたビジョンが無いために、

「低福祉・低負担」での、その場しのぎの政策であり、

その底には、国民の政治不信が横たわっています。

90年代以降、教育、年金、医療などにたいする政府への

不信は増すばかりで、こんな政府に、政治に税金を取ら

れたら取られ損でろくなことが無いから、増税反対となり

その結果として、政府は予算の一律カットで応じるため

行政のサービスの質は、低下するばかりの悪循環と

なってしまっています。



日本は、市場開放、対外開放、機会均等、女性の経済・

社会進出、労働市場弾力化、地方分権などなど、北欧の

国々から学ぶことは多いですが、何よりも政府の信頼

回復があってこそのことであり、その上で、北欧の国々の

ような革新福祉国家の骨格となる「給付と負担の目に

見える適正均衡」を目指すことになります。

以上は、産経の北欧諸国の目覚しい経済発展と高福祉

の成功についての特集のまとめの概略ですが、高齢者

医療制度をみても、改めて切口がこうも違うものかと

政治に対する絶望感に近いショックを受けました。

基礎年金の税方式移行について、消費税との関連で

モデルケースでの試算が公表されました。

これも、道路特定財源の問題同様、先ず、政府や行政

に対しての信頼回復があってのことだ、ということです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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