大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国の西部開発政策

2008年06月21日 | Weblog




中国政府は、沿岸部と奥地に当る西部との所得格差の

縮小に備えて、2000年に、「西部大開発」と銘打った

政策を発表しました。

この政策や財政支援で、豊富な天然資源のある西部

地域を開発し、経済のてこ入れで少数民族が大多数を

占める西部地区を発展させて、沿岸部との所得格差を

縮めれば、古くからある民族間の対立や緊張を和らげ

られるとの夢のある政策でした。

この頃は、西部地域の少数民族には、将来に対して

明るい展望を持てる良い時代であったことでしょう。

政府は過去5年間に、西部12の行政区で、インフラ

整備や社会保障事業に400億ドル以上を費やしました。

昨年度では、固定資産投資は28%伸び、3970億ドル

に達し、中国全土の平均の25%を上回りました。

3月の全人代では、温家宝首相は、西部地域での

大規模開発は引き続き伸展していると発表しています。

しかし、表面的な評価はそうであっても、現実の国内

総生産(GDP)では、西部全体は14,5%成長し、成長

率は全国平均より数ポイント高いが、GDP総額では、

6670億ドルで、中国全体の1/5にも充たず、また、

チベット自治区では17.5%成長ながら、GDPは45億

6000万ドルに過ぎず、全国最下位でした。


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