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キリンの脚は弾性ストッキング?

2006年11月14日 | 喜怒☆楽
「宇宙飛行士は早く老ける?」
    -重力と老化の意外な関係ー
        ジョーン・ヴァーニカス著 向井千秋監修

筆者は、NASAにてライフサイエンス系の実験・研究飛行における
重要な仕事をされた方で、この本には博士の研究で得た数多くの
有益な情報が満載。
「重力」というキーワードから導き出されてくる症例は興味深く
、”アンチ老化”対策として身近な生活の中で「気をつけよう」
と注意力を喚起してくれる・・ん、アンチ老化ということは
、もちろん美容に関連してくる「抗酸化作用」についても触れ
られてますゾ
なにしろNASAでの実験データを駆使して得たコメントは説得力が
あります

宇宙飛行による生理的な変化”と”老化”の
過程がとてもよく似ているという点に着目し、重力との関連性を
軸に、身体機能に及ぼす影響のあれこれを分かりやすく展開していく。

ふだん、重力の存在に気づくこともなく何気なく暮らしているが、
「重力を理解」し、「重力を利用」する方法を身につけることで
身体に対する影響が格段に違ってくるということを改めて認識
できたことは確実に近い将来役に立つ。

血液は重力によって移動する、という項より面白い話を抜粋します。
進化の過程で、動物はいかに頭に血液を十分に供給できるかという
難題を実に巧妙に克服してきたか・・・。キリンの例です。

 キリンの頭は長い首の先にあるので、脳に血液を送るためには
 心臓に大きな負担がかかる。血液の分布も頭の上から脚の先まで
 かなりの差がある。キリンは脚を広げ、頭を低く下げて水を飲む。
 その後、頭を上げて元の姿勢に戻ったときに頭に血が行かなくな
 って失神してしまいそうなものだが、そうならない秘策を彼らは
 脚にもっている。キリンの脚はか細く見えるが皮膚はかなり強く
 できていて、その下には筋肉を包んでいるとても強い”筋膜
 がある。下肢のむくみを予防するための弾性ストッキングのよう
 な感じで、血液が脚に溜まってしまわないように、この筋膜で
 筋肉を強く締め上げて、下肢の血液循環を調節しているのである

と、この他に興味深いヘビの話もあったりするのですが長くなるので
割愛

重力と身体の驚くべき深い関係を解き明かしたこの本は

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