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太陽の中の対決

2008年10月12日 | こんな映画見ました~(洋画)
『太陽の中の対決』
---Hombre---
1967年(アメリカ)

監督:マーティン・リット
出演: ポール・ニューマン、フレデリック・マーチ


白人でありながらアパッチに育てられたジョン( ポール・ニューマン)は、駅馬車の乗客の金を狙う強盗を阻止しようと自らを犠牲にして挑んだ。

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「ポール・ニューマンが若い頃の映画が見たい」というので、借りた作品です。
ウ~ン、やっぱりかっこいい!!が、それだけだったかも・・・。(^_^;)

小さい頃アパッチに拾われて、育ったというニューマン扮するジョンは、先住民を騙し、苦しめた白人を許せなかったし、その先住民から騙し取ったお金を彼らに返すということで、強盗と戦うのです。

そんな役をニューマンが演じた映画があったなんて、何か嬉しかったですネ。




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「太陽の中の対決」について (mirage)
2023-10-06 14:59:10
エルモア・レナードの小説「オンゴレ」を「ハッド」のコンビ、マーティン・リットの製作・監督、ポール・ニューマン主演で映画化した「太陽の中の対決」。

脚本は、アービング・ラヴェッチ、ハリエット・フランクJR.で、アパッチ族に育てられた白人が主人公の異色西部劇ですね。

19世紀末のオレゴン。幼い頃アパッチに育てられたジョン・ラッセル(ポール・ニューマン)は、「オンブレ」<男の中の男>と呼ばれていた。
白人の彼は、養父からの遺産である下宿屋を営む家を売って、駅馬車で新天地を目指す。

同乗者は、先住民の監視官フェーバー(フレデリック・マーチ)とその若い妻、下宿屋の女主人ジェシー(ダイアン・シレット)、保安官を辞めたブラデン、同じ下宿住まいの若い夫婦、そして強引に乗り込んで来たグライムズ(リチャード・ブーン)という荒くれ者だった--------。

原作は、村上春樹の翻訳本が出ているが、単なる娯楽アクション西部劇ではありません。
若い頃の経歴で、赤狩りにマークされていたリベラル派のマーティン・リット監督は、「ハッド」同様、西部劇でも複雑な人間ドラマに焦点を当てていますね。

この作品では、アメリカ社会が抱える人種問題や、豊かな暮らしのためには、人間愛を犠牲にする人物像を浮き彫りにした骨太な作品になっていると思います。

そのため、駅馬車・先住民・強盗など西部劇には欠かせない設定でありながら、終盤までスリリングなアクションは極めて少なく、主人公のラッセルも無口で控え目だ。
 
この映画は、人間の本性があからさまとなっていく白人社会を、冷静に見極め機敏に行動する主人公の目を通して描いているんですね。

ポール・ニューマンは、冷静沈着でその眼で感情表現をしていて、その内に秘める勇気や優しさをひた隠しにしながらも、究極の選択をしていく格好良さが、西部の男の在り方を見事に具現化していると思います。

対極にいるのが、先住民を犠牲にし私腹を肥やし若い妻と逃亡しようとした初老の紳士フェーバーで、金の力で全てを謀り、最後は妻を犠牲にしても生き残ろうとする仮面の男で最悪の人物像だ。
強盗一味のリーダーである悪党グライムズが、まだマシに見えてくるから不思議なものだ。

気丈な女主人ジェシーとフェーバーの若い妻の人物描写も、人は見かけで判断してはいけないという暗示だろうか?

登場人物の一人一人が、現代のアメリカにも存在していそうな描写が、この映画の面白さになっていると思います。

21世紀の現在になっても、アメリカ社会はそんなに変わっていないのでは、と思わせてくれる作品ですね。
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mirageさんへ! (小米花)
2023-10-09 15:39:43
異色西部劇というジャンルになるのですね。

ポール・ニューマンはそんなジャンルを得意にしているのでしょうか。
複雑な立場を、あの憂いのある青い瞳で演じているところは惹かれます。
映画の展開の詳細は忘れてしまっていますが・・・。
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