「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

凩やいきいきとして七つ星 菅原鬨也 「滝」1月号<飛沫抄>

2015-01-05 06:05:38 | 日記
 木も枯らさんばかりの強風である。私が中学校になったば
かりの、戦後まだ間もない頃、強風が吹くとすぐ停電したり、
石炭不足の工場では操業も滞りがちだった。自宅は荒川放水
路に近く筑波颪が川を渡って吹き荒れ、夕方には一番星が煌
めき暗さが増すにつれ、降る星の如くの形容そのままに、天
に無数の穴が開いたかのようにきらきら瞬く、そして、その
星々を天涯として北斗七星が、強風に煌めく星々を「いきい
き」と表現されている。お手本を示されたようです。
(木下あきら)