「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

重さうに鯉沈みたる秋の暮 齊藤伸光 「滝」12月号<滝集>

2015-01-04 03:58:13 | 日記
 いつもの時間、いつもの橋を通る家路。橋にさしかかり、
夏にはありがたかった川風に寒さを感じた。見下ろす川に鉄
の塊のような大きな真鯉。この鯉も時々目にする鯉なのだろ
う、その様子の違いに感じた秋。追い打ちを掛けるようにみ
るみる暮れる日に、秋の深まりをつくづく思う作者だったの
だろう。(H)