MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

「長い日曜日」

2005年03月11日 | BOOKS
フランス映画「ロング・エンゲージメント」の原作を読みました。

 なかなか映画には行けない事情もあって映画の原作本を読むのが好きなのですが、今年に入ってから原作を読むのは、「きみに読む物語」「シャーロットの贈り物」、そして「ロング・エンゲージメント」で3冊目です。

 「ロング・エンゲージメント」の原作の題名は「長い日曜日」といって、作者はセバスチアン・ジャプリゾというフランスの方です。

 戦場で死んだはずの婚約者、どこでなぜ死んだのか、本当にもう生きてはいないのか?
 主人公のマチルドは車いすに乗って真実を追いかけます。


 正直言って、ややこしい物語です。
 1回読むだけでは理解できない部分が多いので、展開を把握して2回目に読んで、やっと分かったり......。登場人物が多くて混乱したりするので、映像で見た方が分かりやすいかもしれません。

 一言でいえば、ラブストーリーで推理小説で、何よりも戦争批判の物語。

 もしも主人公と同じ立場だったら、私も「恋人は戦死しました」と言われても、あきらめられないでしょう。でも、彼女のように行動できるのか.....それは分かりません。

 60年前の日本でも、そして世界のあちこちで、愛する人が戦場で行方不明になった女性がいたのだと思います。
 もうこれ以上、そんな悲しい想いをする人が増えませんように.....。
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3 コメント

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仮面としてのミステリー (ぐうぐう)
2005-03-11 15:49:17
残念なことに未読ですが、「長い日曜日」って、なんともフランスの香り漂うタイトルですね。

ミステリーや恋愛小説を装いながら、戦争批判をしているのも、いかにもフランス文学な感じがします。

最近読んだフィリップ・クローデルの「灰色の魂」も、ある殺人事件を追いながら、第一次大戦時の黒い過去と人間の闇を描いた秀作でした。
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Unknown (かろ)
2005-03-12 08:24:22
トラバりました~(^3^)/

最初に2回くらい原作を読んでから映画を

見に行けばいいのかも?

でも・・・残酷なシーンが多いっす
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残酷.... (ムーニー)
2005-03-12 12:43:02
映像にすると分かりやすい部分もあるけれど、残酷なシーンは......映画がDVDになっても見るのはやめようかなぁ。
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