akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

今週のライブ…

2006-05-15 | 映画・芸術・エンターテインメント
今週木曜日の「うたあそび」一部の「源氏物語」も二部のわらべうた、童謡の方も、ここのところの合わせ稽古でいい感じになってきてほっとしています。
今日は、帰ってからも歌いすぎでこめかみが痛い。お客さまからのリクエストは嬉しいけれど、へんな姿勢でいろんな曲を歌い続けていて…。

▽5/18(木)「うたあそび」
古典の不朽の名作「源氏物語」の「桐壺」の章を、琵琶の音色、語りと、ピアノ、笙の響きで、楽しんでもらいたいと思います。
源氏物語の語りは、原文ですので、ちゃんと現代語の筋とプログラムはお配りします。古語のやわらかな響きを音楽とともに味わって下さい。


土曜日は、活弁。天才ルビッチのドイツ時代の古い作品です。
ルイ15世の愛妾、一時権力をほしいままにしたデュ・バリ夫人の物語。
演じるポーラ・ネグリは、ヴァレンチノの最後の恋人だった女優。
ルイ15世役のエミール・ヤニングスは、当時のドイツNO1大御所俳優です。
以前、この映画の活弁上映を行った時に観て下さった仏文学の先生は、フランス人ではこうはなりえない「ドイツが制作したフランス王朝の作品」を非常に面白がっていらっしゃいました。

エルンスト・ルビッチは、ドイツで名声を得た後ハリウッドへ招かれ、私も大好きで何度も語っている「結婚哲学」や「ウィンダミア夫人の扇」などを撮り、ソフィスティケイテッド・コメディといわれる洗練されたスタイルを確立していくのですが、ドイツ時代の彼の作品は全然違います。重厚で描く対象も一般の男女(社交界も含め)ではなく、歴史上の人物などの豪華絢爛たる愛欲絵巻で人気を博していました。
ハリウッドでの第一作がヒットせず、この作風ではウケないとわかるとアメリカ的な感覚のソフトでアイロニックなラブコメディ路線に変更し、またヒットを飛ばすのですから、とても器用で、才能あふれる監督です。そしてそれは、しっかりと弟子のビリー・ワイルダ-にも引き継がれています。

今回の会場のand ZONE (アンドゾーン) がまたおしゃれです。ギャラリースペースと続きで、一面朱の豪華でアンティークなヨーロピアン調のラウンジがあり、「パッション」に似合う感じの空間でした。コーヒーも美味しかったです。
貴重な作品を、ぜひ御覧いただきたいと思います。

▽5/20(土)『パッション』原題:Madame Du Barry 
1919/ドイツ/90min
監督/エルンスト・ルビッチ
出演/ポーラ・ネグリ エミール・ヤニングス

●場所:and ZONE (アンドゾーン)
新宿区四谷4-28-4YKBエンサインビル B1
TEL/FAX 03-3341-0849

●料金:2,500円(予約) ※当日料金 2,800円
※入場料の一部は環境活動に寄付されます。
※また上記入場料の内、アースデイマネー 300r使えます。
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