ツアー3日目は、糠平館観光ホテルを早朝7時30分に出発し、オプショナルツアーの朝の然別湖畔クルーズから始まった。然別湖は大雪山系にある唯一の天然湖であり、周囲は原生林に囲まれていた。また、然別湖は天然記念物にも指定されているオショロコマが遡上してくる数少なく、最大深度100mもある湖だった。ここでは1時間ほどクルーズを楽しんだ。紅葉には少し早かったが、早朝の湖畔クルーズはさわやかだった。
然別湖からは、道内にたくさんある峠の中でも高所にある白樺峠を越え、期間限定で特別公開されていた福原山荘のわずかに紅葉している広大な山荘を見学した。福原山荘は見所があるわけでは無かったが、長い間バスに縛られていた体を労るための見学地のような気がした。
福原山荘からは北海道のシンボルでもある広々とした美瑛の風景を眺めながら、今回の旅の3つ目の見所でもある「青い池」へと向かった。「青い池」は新しい観光地ということで多くの観光客が来ていた。また、駐車場も現在造成中であり、観光客の賑わいも一番だった。雨模様の「青い池」であり、日光不足から青く見えないのか等と心配したが、まさに文字通りの「青い池」であり、この「青い池」の水中に立ち枯れた木のある風景は神秘の池に相応しい様子だった。
「青い池」から富良野へ向かい、富良野で昼食を摂り、日本画家の後藤純男美術館を見学し、新千歳空港へと向かった。存在すら知らなかった後藤純男だったが、その作品の圧倒する風景の描写に、しばし時を忘れた。
新千歳空港を20時に発ち羽田には予定通り21時35分に着いた。機内で新千歳空港で購入した「三色弁当」を食したが、これが殊の外美味かった。バイキングのホテルの食事が多かったので感じたのかもしれない。
雨の羽田空港から真岡まで高速道路、一般道を乗り継ぎながら真岡へと到着した。東京での本降りの雨を体感すると、天候にも恵まれ健康にも恵まれ、楽しい北海道の旅ができた。