最近、女房がこんなチラシを貰ってきたので電話のすぐ傍に置いている。
電話一本で済む、色々な詐欺の形態があるもんだと感心するが、実は、私も2年前の4月、この還付金詐欺屋から電話を受けた。「もしもし、健康保険の還付金について、先日、郵送しましたが回答されましたか?」と言う。延々と回答が必要と還付金の話をしてくるので、話の内容を理解することができず、健康保険金の事なら担当の区役所に聞いてみますと言うと、直ぐに電話が切れた。この間、非常に柔らかい物腰の話し方なので、何の違和感もなく、ただ内容が理解できなかっただけなので、念のため、区役所に確認してみると言うと電話がきれた。電話が切れても、まだ詐欺の電話などは気付かず、区役所の健康保険窓口に電話して、初めて詐欺の電話だと気付いた。以下は、2018年の出来事を当ブログに投稿したもの。
『4月4日の午前10時頃、「もしもし区役所です。10月~2月までの健康保険に関する問合せの回答はされましたか?」との電話口から男性の声。
第一印象、不思議に思わず、何の事やろうとわからず、「そんな問合せはあったかかどうか忘れた。どんな内容でしたか?」と返事した。すると、「区役所からの健康保険に関する問い合わせです」との再質問。当方は些かも記憶にないので、「神戸市の特定検診に○×問い合わせの回答は済んだ」と言うと、「区役所からの保険金還付についてです」と言う。電話に不自然さは全く感ぜず、落ち着いた声で「昨年10月からの健康保険の還付金が2万○○ありますので、銀行に行って・・・」と言い出したので、還付金と銀行と何が関係あるんだろうと疑問があったので「区役所に行くんですね?」言うと、突然電話が切れた。おかしな電話に、区役所の健康保険係に問合せると、「もうだいぶ少なくなってはきたんですがね」と担当者の回答。続けて「区役所から保険金を還付すること等ありませんし、銀行に行ってくれと言うはずもありません」と、また、「還付金があるとして銀行名を聞き、その後銀行の担当者と称する人物から電話が掛かってくる手口です」として、「前も同じ事例があって、電話番号を○○から入手するらしいので、気を付けてください」と教えてくれた。
詐欺師が「健康保険の還付で銀行・・」と言ったので、これは怪しいとその後は思ったが、神戸市の健康保険料は高いと常日頃から思っていたので、珍しい電話だなと思いはしたが、当初暫くは何も怪しいとは思えなかった。まさか、その電話が還付金詐欺の電話だとは思えないほど流暢な電話だった。それにしても、宝くじに一度もあたったこともないのに、詐欺師からの電話にあたったとは、くわばらくわばら。
で、今日(4日)の神戸新聞朝刊に保険金還付詐欺2件の記事があった。
「医療費還付をうたう特殊詐欺相次ぐ 神戸・垂水。 3日午後、神戸市垂水区の男性(55)が「還付金名目でキャッシュカードをだまし取られた」と垂水署に届け出た。 同署によると、同日正午ごろ、区役所職員や金融機関職員を名乗る男女から「医療費の還付金が過去5年分で1万5200円ある。 取引銀行のキャッシュカードが古いので、新しいカードに変える必要がある。暗証番号を教えてほしい」などと電話があり、 男性は自宅に来た男にキャッシュカード3枚を手渡した。その後、口座から約90万円が引き出されていたという。 同日午前、同区の女性(91)宅にも同様の電話があり、男にカード1枚を渡したところ、27万円が引き出されたという」』