今月12日から始まった大相撲夏場所、個人的に興味を持ってみている力士は、貴景勝と栃ノ心。
貴景勝は新大関になって初めての場所と言う不安材料に加え、テレビで放送された稽古総見での三役以上の力士での申し合い稽古では横綱鶴竜、大関豪栄道、高安らと計11番取って3勝8敗と大きく負け越す結果となっていたので、少し心配している。貴景勝は「そこはあまり気にしていない」とコメントしていたが、稽古総見では、立ち合いから一気に突き放せず、組み止められる場面が目立っていたので、先場所、貴景勝が負けた取組が再現されると弱いなーと感じていたのだ。一方、栃ノ心は先場所、屈辱の負け越しに、今場所10番勝てば大関復帰の場所だ。栃ノ心は大関昇進後、昇進前の力強さが消えたのが気になっていた。大関昇進前の栃ノ心が復活すれば大相撲は大いに盛り上がるはずと期待している。また、稀勢の里引退後、大相撲が少し締まりが無くなり陳腐化し、先場所の三本締めの手拍子を求めた白鵬の行為と言い、個人的に抱いてきた大相撲のアイデンティティと言うものが希薄化していると感じていたので、新大関貴景勝と大関復帰を目指す栃ノ心には期待するところが大きいのだ。
で、新大関貴景勝の初日は相撲巧者で過去1勝1敗だった難敵遠藤と対戦。
立ち合い、頭でぶつかり合うと、鋭い出足で前へ、相手に隙を与えない押し相撲で一気に土俵外へ押し出した。突き押し2発目で遠藤の体は浮きなすべくなし。NHKアナウンサーの解説では、今場所、貴景勝への個人懸賞は断トツトップの340本かかっているそうだ。初日、勝って分厚い賞金を抱える貴景勝、大関の看板を背負う重圧との戦いなど何のその、今場所は大いに期待できる。
そして、2日目の相手は初日高安を一気に押し出して勝った琴奨菊だった。頭で当たった貴景勝は難なく琴奨菊を押し出し、2連勝。同じく、栃ノ心も2連勝で力強さが戻ってきた印象ある。
それはそうと、2日目のNHK解説は荒磯親方、稀勢の里が解説していた。
解説を聞いていてほれぼれする。饒舌ではないが淡々とポイントを絞って的確に、理路整然、口調も誠に滑らかで無駄な話をしない見事な解説だ。貴景勝の相撲については、「貴景勝の良さは腰の安定感にあります。腰の構えが決まっているから、四股を踏むときもまわしの前の部分が見えています。本場所では突き落としで勝つ相撲もありますが、前さばきのうまさと腰の安定感がある」と解説し、場所毎に強さが増し、数場所前の貴景勝の力と今場所では雲泥の差だという。四つ相撲の形で押してくるので強いと表現していた。
横綱稀勢の里が引退し、日本人横綱が居なくなって寂しくなった大相撲だが、その救世主としての貴景勝にかける期待は限りなく大きいと思う。かっての強い時の稀勢の里がそうであったように、花道から登場すると、場内の雰囲気が一変するのがテレビを介して十二分に感じられるのは、今は、新大関貴景勝だけだろう。物怖じしない気の強さと、鋭い眼光、強い力士をものともしない飄々とした仕草に、ピーンとした緊張の空気が漂ったあと、歓声が場内に響きわたる。そんな貴景勝になって欲しいと、大相撲ファンの一人として思う。こうして、引退した稀勢の里が大相撲界の期待の星貴景勝を語る姿は、稀勢の里が引退する前、解説の北の富士が稀勢の里に期待して語る時と重なって聞こえてくる。
それはそうと、貴景勝の付け人に稀代の横綱大鵬の孫「納谷」が付いているそうだ。
貴景勝からの要望だそうだが、まだ幕下だが納屋も期待している相撲取の一人。
ここまで午前中に書いて、午後5時から大相撲3日目のTV観戦。
「日刊スポーツ」
期待の貴景勝の相手は北勝富士。ともに強烈な突き押し相撲の両者の対決は北勝富士の勝ち。
立会いから貴景勝の勝ちを予想したが、途中、頭が上がってしまい、そこを北勝富士に突かれ1敗。
貴景勝は新大関になって初めての場所と言う不安材料に加え、テレビで放送された稽古総見での三役以上の力士での申し合い稽古では横綱鶴竜、大関豪栄道、高安らと計11番取って3勝8敗と大きく負け越す結果となっていたので、少し心配している。貴景勝は「そこはあまり気にしていない」とコメントしていたが、稽古総見では、立ち合いから一気に突き放せず、組み止められる場面が目立っていたので、先場所、貴景勝が負けた取組が再現されると弱いなーと感じていたのだ。一方、栃ノ心は先場所、屈辱の負け越しに、今場所10番勝てば大関復帰の場所だ。栃ノ心は大関昇進後、昇進前の力強さが消えたのが気になっていた。大関昇進前の栃ノ心が復活すれば大相撲は大いに盛り上がるはずと期待している。また、稀勢の里引退後、大相撲が少し締まりが無くなり陳腐化し、先場所の三本締めの手拍子を求めた白鵬の行為と言い、個人的に抱いてきた大相撲のアイデンティティと言うものが希薄化していると感じていたので、新大関貴景勝と大関復帰を目指す栃ノ心には期待するところが大きいのだ。
で、新大関貴景勝の初日は相撲巧者で過去1勝1敗だった難敵遠藤と対戦。
立ち合い、頭でぶつかり合うと、鋭い出足で前へ、相手に隙を与えない押し相撲で一気に土俵外へ押し出した。突き押し2発目で遠藤の体は浮きなすべくなし。NHKアナウンサーの解説では、今場所、貴景勝への個人懸賞は断トツトップの340本かかっているそうだ。初日、勝って分厚い賞金を抱える貴景勝、大関の看板を背負う重圧との戦いなど何のその、今場所は大いに期待できる。
そして、2日目の相手は初日高安を一気に押し出して勝った琴奨菊だった。頭で当たった貴景勝は難なく琴奨菊を押し出し、2連勝。同じく、栃ノ心も2連勝で力強さが戻ってきた印象ある。
それはそうと、2日目のNHK解説は荒磯親方、稀勢の里が解説していた。
解説を聞いていてほれぼれする。饒舌ではないが淡々とポイントを絞って的確に、理路整然、口調も誠に滑らかで無駄な話をしない見事な解説だ。貴景勝の相撲については、「貴景勝の良さは腰の安定感にあります。腰の構えが決まっているから、四股を踏むときもまわしの前の部分が見えています。本場所では突き落としで勝つ相撲もありますが、前さばきのうまさと腰の安定感がある」と解説し、場所毎に強さが増し、数場所前の貴景勝の力と今場所では雲泥の差だという。四つ相撲の形で押してくるので強いと表現していた。
横綱稀勢の里が引退し、日本人横綱が居なくなって寂しくなった大相撲だが、その救世主としての貴景勝にかける期待は限りなく大きいと思う。かっての強い時の稀勢の里がそうであったように、花道から登場すると、場内の雰囲気が一変するのがテレビを介して十二分に感じられるのは、今は、新大関貴景勝だけだろう。物怖じしない気の強さと、鋭い眼光、強い力士をものともしない飄々とした仕草に、ピーンとした緊張の空気が漂ったあと、歓声が場内に響きわたる。そんな貴景勝になって欲しいと、大相撲ファンの一人として思う。こうして、引退した稀勢の里が大相撲界の期待の星貴景勝を語る姿は、稀勢の里が引退する前、解説の北の富士が稀勢の里に期待して語る時と重なって聞こえてくる。
それはそうと、貴景勝の付け人に稀代の横綱大鵬の孫「納谷」が付いているそうだ。
貴景勝からの要望だそうだが、まだ幕下だが納屋も期待している相撲取の一人。
ここまで午前中に書いて、午後5時から大相撲3日目のTV観戦。
「日刊スポーツ」
期待の貴景勝の相手は北勝富士。ともに強烈な突き押し相撲の両者の対決は北勝富士の勝ち。
立会いから貴景勝の勝ちを予想したが、途中、頭が上がってしまい、そこを北勝富士に突かれ1敗。