野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

正代って、こんなに強かったのか

2020-01-27 06:34:20 | スポーツ
大相撲初場所、千秋楽の大相撲、幕尻の徳勝龍が大関貴景勝を右上手投げ気味の寄り切りで下し初優勝。
幕尻優勝は2000年春場所、東前頭14枚目の貴闘力が13勝2敗で賜杯を手にした例があると書いてあったが、実質の幕尻ではなかったらしい。今回の徳勝龍は今場所、十両から再入幕した本当の幕尻、それが、千秋楽、大関貴景勝を破っての優勝だ。たまたまではなく、実力で勝ち取った優勝だと思う。貴景勝の一番も、どちらか一方が姑息な立会いをするんではないかと一瞬、思い浮かべたが、そんなこともなく両者立派な相撲で徳勝龍は勝った。力士は気持ちの持ち方ひとつでこうも結果に反映するのかと、よくわかった。

徳勝龍が勝った瞬間、優勝決定戦を待っていた正代。この日の正代は一方的な力相撲で御嶽海に勝ち、決定戦に向けて千秋楽最後の相撲を見ている正代がNHKに大写しになったが、徳勝龍が勝った瞬間、大きく後ろにのぞけり落胆を見せた。その後の三賞受賞のインタビューでも盛んにもう一番取りたかったと話していたが、それなら、平幕2人が1敗で並んでトップを走る優勝争いの直接対決だった14日になぜ敗れたとなる。あの取り組みは正代に勝って欲しいとの協会が期待しての一番だったし、立会も正代優位で押込んだが、徳勝龍を押しきれず突き落としで敗れた。優勝をかけた大一番で徳勝龍は正代を破ったのだ。

徳勝龍の優勝は立派だが、今場所、見違えるほど強い力士に変貌したのは、熊本出身の正代だと思う。
その正代の実力をしっかり確認できたのは、福岡出身の松鳳山との一番に感じた。その一番、立会いで遅れたが、左を差すと右はず押しで松鳳山の体を浮き上がらせ、豪快に寄り切った。押し込まれて不利な状況にあった正代が、右はずを松鳳山の左下に差し込むと、松鳳山が大きく浮き上がった。こんな相撲の正代をみたことがなかったので、一瞬凄いと感じいるほど、いままでの正代の相撲には考えられない力強さがあった。

記憶にある正代の相撲、半開きに口を開け、立会に一瞬遅れ、胸を出しあごを上げる立ち合いで、押されて大きくのぞける。その立会いに相手有利な態勢に持っていかれ、力を発揮できないまま押し出されていた、今迄の正代。体格だけを見るとまさしく横綱級、なのに、これが熊本出身とアナウンスされる度に、何とかならならぬかと、熊本出身で無ければ、立派な体格を持て余すダメな力士をこうも気に掛けることのないのに、何時も気に掛けていた。それがだ、鋭い立ち合いに変化し、これがあの正代かと、とにかく今場所は絶好調だった。

熊本日日新聞をFBのお気に入りにしている。
その熊日に、正代に期待の声援が大きい。正代が9勝目を挙げた際は、打ち上げ花火が上がったとある。正代は熊本県宇土市出身。宇土と言えば、熊本ー島原間フェリーが、今の熊本港に移行する前、宇土半島南端の三角(みすみ)港が往来の港だった時期もあり、よく知って言る。そのため、熊本からJR三角線に乗って宇土半島を南下し三角港から島原外港迄のフェリーに乗船していた。そのこともあって、宇土と聞くと懐かしく、線路沿い右側の殆どが海で、左側はすぐに山、こんな場所から、正代は出てきたのかと、勝てない正代を見ながら、何とかせーよと思い続けての、今場所の正代の変貌は凄かった。

横綱不在の方が結果的に大いに盛り上がった初場所、大相撲って、本当に面白い。
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