野々池周辺散策

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盛り上がった九州場所

2018-11-26 06:19:00 | スポーツ
2018年九州場所の優勝杯を取ったのは貴景勝だった。
2敗同志に並んだ千秋楽の本割、貴景勝は勝って、高安は負けた。多くの相撲ファンは優勝決定戦を期待したが、高安は足が地についておらず、終始バタバタ相撲で、御嶽海に力負けした。総理大臣杯は地元選出の麻生副総理が手渡した。
「25日、NHK サンディスポーツ」
今場所、3横綱と1大関が途中休場し面白さ半減とメディアは報道したが、現実の大相撲は貴景勝を中心に若手の活躍で大いに盛り上がり、テレビ桟敷に座るのは楽しかった。

その前の日、九州場所の14日目、高安と貴景勝。貴景勝が勝てば小結の優勝だったが、相撲は高安の勝ち。
この日、高安は予定時刻に控えに入って座ったが、相手の貴景勝は、花道で準備体操やら付け人に背中の汗を拭かせたりで、控になかなかやってこない。NHKのアナウンサーも、どうした貴景勝、これはいけませんと焦りの声を発し、解説の尾車親方の懇願するような声で貴景勝に控えに向かうよう急かす声を無視し、マイペースの貴景勝。この一連の仕草が相撲にどう影響するか、興味をもって本番を見ていたが、貴景勝は何時もの様に控えにどっしりとすわり慌てる素振りもなし。高安も淡々としたもので、ひょっとするとこの相撲で優勝が決まるかもしれないと、やや興奮気味のNHKアナウンサーと解説をしり目に、両者ともひょうひょうとしたものだ。相撲は、立会いは互角だったが、貴景勝の当たりが凄くて高安は腰が浮く、次の当たりで高安は土俵際に追い込まれる。高安の当たりも強烈だが、それ以上に貴景勝のツッパリは強烈なんだろう。もう一押しで勝負ありの場面で、高安は右回りで俵回りも一回転すると、押しの目標を失った貴景勝は前のめりに土俵に崩れ落ちた。高安と2敗で並んで千秋楽に初優勝をかけることになる。今場所一番の優勝をかけた大一番は高安の勝ち。貴景勝の勝ちを一瞬思ったが、相撲の勝負は最後までわからん。

今場所の貴景勝の力強さは見応えあった。
13日の碧山戦がその典型だとおもうが、貴景勝の立会の当たりは強烈で、頭から強烈な立ち合いをみせるとすぐに突き放して、最後は相手の腰砕けや動きが止まって勝負が決まる。この強さは、3横綱が休場の中で際立っており、面白い相撲を今場所見ることができたのは大きな収穫だ。九州場所の主役は、その代表が貴景勝だ。加えて、阿武咲の復活、勝負の結果は今一つだが北勝富士(残念ながら負け越し)の相撲も迫力があって素晴らしいし、朝乃山や36歳になった関脇嘉風と、横綱、大関不在を打ち消す相撲となって十分楽しめた。最近の相撲には、八百長と言われた時代の無気力相撲ごとき取組は、一切みられない。それほど肉弾相乱れる激しい取組が多い。多くのスポーツの中で、体重200㎏前後の力士がまさに真剣勝負の激しい相撲をほんの数秒に昇華してみせてくれるスポーツなど、他にあるだろうか。これが、見る方、相撲ファンにとってはたまらない魅力なのだ。太っちょが単にぶつかっているだけと茶化す記事もままあるが、それ以上に、一瞬の力の集合が相撲にはある。だから横綱・大関不在でもファンを止められないのだ。
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