野々池周辺散策

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2023年、大相撲9月場所、優勝は貴景勝

2023-09-25 06:20:02 | スポーツ
2023年大相撲9月場所の優勝は貴景勝で 、今年1月の初場所以来、4場所ぶり4度目の優勝 となった。
  「24日のNHK サンデイスポーツ」
大相撲9月場所千秋楽、本割で3敗の平幕熱海富士が朝乃山に負けたので、優勝決定戦は4敗力士4人よる巴戦かと大いに期待したが、4敗の北青鵬が負け、高安も霧島に負けたので、結局大関貴景勝と平幕熱海富士の優勝決定戦となった。優勝決定戦、終始落ち着きがなく長い準備体操で気を紛らす熱海富士に対し数度の決定戦経験のある貴景勝の勝負、やる前から勝負はついていたような気がする。その優勝決定戦、貴景勝の立会いの変化に熱海富士はついていけず、あっけなく勝負はついた。貴景勝は優勝インタビューで横綱を目指し明日から頑張ると答えていたが、先場所休場で今場所カド番の大関、しかも前半戦本当に勝ち越せるのかと思えたほどの大関貴景勝が優勝するとは、正直思いもしなかった。負けた熱海富士はとても悔しそうだったが、入門から3年目の優勝決定戦は荷が重いだろう。

9月場所への期待は、横綱照ノ富士は休場したが、豊昇龍が大関昇進したのでカド番の大関霧島と貴景勝の大関3人、期待の関脇琴ノ若、若隆景に大栄翔が次の大関を目指して頑張ると、多くのメディがそう書いてきた。

しかしだ、大相撲は何が起きるか分からない、と言うのが良く分かった。大関3人、関脇3人が平幕に負けて星の潰し合いとなって、なかなか勝ち越せず、一時は平幕の高安、熱海富士 のみが1敗の時期もあった。中でも先場所優勝の豊昇龍は関脇時代の運動神経の良さ相撲勘はどこへ行ったか体の芯がバラバラでバタバタしている。また貴景勝の集中した突き押し、霧島の冷静でうまい相撲はは何処へ行ったのか、というほど上位陣がバタバタしている。大関貴景勝が20日の11日目、3連勝でやっと勝ち越しを決め7度目のかど番を脱出したことがニュースになるくらいだから、今年の9月場所は大いに盛り上がりに欠けていた思う。 更に言えば個人的に思うに、朝乃山 が今場所一番気なった相撲取りだが、期待通りの相撲ではなかった。怪我が影響しているんだろうか慌てすぎだ。もう一人、十両力士の大の里の相撲も気になって、NHKの大相撲動画を何度も繰り返し見た。こうしてみると、今話題の20代前半の力士の相撲には大いに期待できる。来年の初場所は見ものだ。

しかし思うに、今場所優勝の貴景勝に対する期待だが、4年前の春、稀勢の里が貴景勝の相撲についてこう解説していたことがある。「貴景勝の良さは腰の安定感にあります。腰の構えが決まっているから、四股を踏むときもまわしの前の部分が見えています。本場所では突き落としで勝つ相撲もありますが、前さばきのうまさと腰の安定感がある」と解説し、四つ相撲の形で押してくるので強いと表現していた。

そして横綱稀勢の里が引退し、日本人横綱が居なくなって寂しくなった大相撲だが、その救世主としての貴景勝にかける期待は限りなく大きいと言われたのは、2019年の5月頃だった。かっての強い時の稀勢の里がそうであったように、花道から登場すると、場内の雰囲気が一変するのがテレビを介して十二分に感じられるのは、当時の大関貴景勝だけだった。物怖じしない気の強さと、鋭い眼光、強い力士をものともしない飄々とした仕草に、ピーンとした緊張の空気が漂ったあと、歓声が場内に響きわたる。そんな貴景勝になって欲しいと、大相撲ファンの一人として、そう思っていた。引退した稀勢の里が大相撲界の期待の星貴景勝を語る姿は、稀勢の里が引退する前、解説の北の富士が稀勢の里に期待して語る時と重なって聞こえてくる。あれから4年たった2023年、当時の強い貴景勝は今は見れない。だが、20代前半の力士が頭角を次第に示しつつある。私は、来年の大相撲は必ずや大いに期待できると信じている、大相撲ファンの一人である。
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