ほんの数日前に後味の悪いボクシングを見せられ、またその前の韓国での試合をテレビ解説者に「良くもまーこんな選手を探してきたなーと言うボクサーにかろうじて勝った」と酷評され、
これが世界タイトル戦というには誠にお粗末なボクシングを立て続けに見せられ嫌気がさしていたが、6日のボクシングの試合はボクシングファンを満足させうる本当に凄いものだった。
・・・これが本当の凄み!
(以下の写真はネット記事からの借用)
「八重樫、好試合でボクシング界の信頼取り戻す!」との見出しで、「会見後、笑顔で健闘を誓い合う村田、八重樫、井上尚」とか、
「WBC世界フライ級王者の八重樫東が、好ファイトでボクシング界の信頼を取り戻す。最強挑戦者と激闘を繰り広げ、亀田騒動で逆風が吹く業界を盛り上げる」と報道にあった。
また、日本プロボクシング協会会長でもある所属ジムの大橋秀行会長は「6日はボクシング界の信頼回復の試合になる。八重樫を始め、選手たちにボクシングの素晴らしさを
もう一度伝えてほしい」、加えて「ボクシング界のイメージアップに一肌脱ぐ覚悟はある」とも書いてある。
その結果は、テレビ桟敷で正統派ボクサーの試合を観戦したファンの一人として、十分に満足できるものであった。やっぱり、ボクシングとは最高にエキサンティングするスポーツだと再認識!
「ホンモノのボクシングを堪能した」には、「これこそホンモノのボクシングであり3日前に汚された物が洗い流された気がした」と書いているジャーナリストもいた。全くその通りだと思う。
★★★★★ 「村田諒太」
「凄いパンチを繰り出す村田選手」
五輪ボクシング金メダリストの村田諒太がプロ2戦目となるノンタイトル8回戦に臨み、デーブ・ピーターソン(米国)と対戦した。
8月のプロデビュー戦で東洋太平洋ミドル級王者に二回TKO勝ちした村田が、試合巧者の米国人ボクサーとどう戦うかだ。
プロレビュー戦ではややぎこちなさが見えた村田だが、第2戦では、最終ラウンドTKOで勝負を決めた。
打たれても打たれてもダウンしないピーターソンに中盤まで手こずっていたが、中盤以降は腰を落としながら強烈な左ジャブを打ち、最後は強力な右ストレートを何度も打ちこむ。
最終8回にTKOで村田の勝利! 凄まじい試合だった。 相手のピーターソン選手は何度も顔を変形させながらも倒れない、これがアメリカのボクサーか。
こんなボクサーはアメリカに幾らでもいるらしい。しかも気になったのは、中量級になると一発で倒すシーンが多いのに、この試合、村田のジャブを何度も受けても倒れないピーターソン。
最後にはレフリーが試合を止めたものの、何故村田はKOで倒せなかったのだろうか。村田のパワーは効き目がないのだろうか。
もしそうであれば、強力なパワーを持つボクサーが多い中南米の選手を相手に戦うには苦戦するのではなかろうか。
メイウェザーやパッキャオ等メガファイトを繰り広げる世界の中量級の舞台に殴り込みをかけるには、今の村田の実力で戦えるのだろうかとフッと思った。
★★★★★ 「八重樫東」
「巧試合を展開した八重樫選手」
八重樫といえば、ボクシングの凄さを強烈に伝えた試合「井岡一翔 対 八重樫東戦」が印象に残る。
今回の相手は過去にWBCライトフライ級王座を10度防衛し、日本人にも負けなしのエドガル・ソーサ(メキシコ)。
結果は、強敵だったが八重樫はまったく苦にせず、2度目の防衛に成功した。テレビ解説も、八重樫の試合を「上手い」と何度も語っていた。
足を使って回り続け、追ってくる相手にはカウンターでジャブ、ストレートと連打を浴びせた。
ソーサの周りをスピーディーに旋回する八重樫。コーナーに詰められないよう常に動きながら、ソーサのパンチをかわす。
4ラウンド終了時の途中採点は3人とも八重樫支持。一人は八重樫の満点。その後も八重樫のスピードは衰えない。
ソーサのパンチはガードやフットワークでかわしながら、12ラウンド後の採点は3-0で八重樫の判定勝ち。2度目の王座防衛に成功した。
このボクシング試合もテレビ観戦していて、非常に面白くエキサンティングするものだった。良いボクシング試合をみた。
★日経スポーツ(11月27日)に、「マカオでビッグファイト増加の可能性」に、興味を引く解説があった。
『■マカオでビッグファイト増加の可能性
「来年もマカオで3興行、シンガポールでも1興行を予定している。そのほか北京、上海でも小さな興行を行い、ボクシングを普及させていくつもりだ。
日本の村田(諒太)もマカオかシンガポールの興行に登場することになる」 そう語るアラム氏は、人口10億以上という巨大なマーケットの中国を中心に
今後もアジア進出を推し進めていくことだろう。
特にマカオのカジノ業界にはラスベガスをはるかに上回る財力があるだけに、ビッグファイトが少なからずここに流出することも考えられる。
もっとも、だからといって、マカオが世界のボクシング界の新たな中心地としてすぐに確立していくとは限らない。
今回のような世界の耳目を集めるビッグイベントを展開する際に、本場米国から遠く離れることによるデメリットも少なくないからだ。・・・・(略)
■五輪メダリストと契約、マカオでお披露目
来年2月のマカオでの次の興行は、世界的なビッグファイトではなく、村田をはじめとする3人の元五輪金メダリストを看板にしたイベントになる。
昨今のトップランク社は中国、日本、メキシコ、プエルトリコ、ブラジル、ウクライナ、ロシアといった各国の元五輪メダリストたちと次々と契約中。
彼らを育て、世にお披露目する場所として、マカオは最適の舞台に違いない。ここで順調に成長してくれれば、彼らこそがこの新しい興行拠点の旗手となっていくのだろう。
いずれにしても、世界のボクシング界の勢力図にマカオという新たな舞台が加わったことで、楽しみがまた一つ増えることは間違いない。
まずはパッキャオ対リオス戦がどんな興行成績を弾き出すか。そして、鮮やかに復活したパッキャオという“目玉”を有効に使い、アラム氏とトップランク社が
今後どんなアジア戦略を展 開していくかに注目が集まる』
これが世界タイトル戦というには誠にお粗末なボクシングを立て続けに見せられ嫌気がさしていたが、6日のボクシングの試合はボクシングファンを満足させうる本当に凄いものだった。
・・・これが本当の凄み!
(以下の写真はネット記事からの借用)
「八重樫、好試合でボクシング界の信頼取り戻す!」との見出しで、「会見後、笑顔で健闘を誓い合う村田、八重樫、井上尚」とか、
「WBC世界フライ級王者の八重樫東が、好ファイトでボクシング界の信頼を取り戻す。最強挑戦者と激闘を繰り広げ、亀田騒動で逆風が吹く業界を盛り上げる」と報道にあった。
また、日本プロボクシング協会会長でもある所属ジムの大橋秀行会長は「6日はボクシング界の信頼回復の試合になる。八重樫を始め、選手たちにボクシングの素晴らしさを
もう一度伝えてほしい」、加えて「ボクシング界のイメージアップに一肌脱ぐ覚悟はある」とも書いてある。
その結果は、テレビ桟敷で正統派ボクサーの試合を観戦したファンの一人として、十分に満足できるものであった。やっぱり、ボクシングとは最高にエキサンティングするスポーツだと再認識!
「ホンモノのボクシングを堪能した」には、「これこそホンモノのボクシングであり3日前に汚された物が洗い流された気がした」と書いているジャーナリストもいた。全くその通りだと思う。
★★★★★ 「村田諒太」
「凄いパンチを繰り出す村田選手」
五輪ボクシング金メダリストの村田諒太がプロ2戦目となるノンタイトル8回戦に臨み、デーブ・ピーターソン(米国)と対戦した。
8月のプロデビュー戦で東洋太平洋ミドル級王者に二回TKO勝ちした村田が、試合巧者の米国人ボクサーとどう戦うかだ。
プロレビュー戦ではややぎこちなさが見えた村田だが、第2戦では、最終ラウンドTKOで勝負を決めた。
打たれても打たれてもダウンしないピーターソンに中盤まで手こずっていたが、中盤以降は腰を落としながら強烈な左ジャブを打ち、最後は強力な右ストレートを何度も打ちこむ。
最終8回にTKOで村田の勝利! 凄まじい試合だった。 相手のピーターソン選手は何度も顔を変形させながらも倒れない、これがアメリカのボクサーか。
こんなボクサーはアメリカに幾らでもいるらしい。しかも気になったのは、中量級になると一発で倒すシーンが多いのに、この試合、村田のジャブを何度も受けても倒れないピーターソン。
最後にはレフリーが試合を止めたものの、何故村田はKOで倒せなかったのだろうか。村田のパワーは効き目がないのだろうか。
もしそうであれば、強力なパワーを持つボクサーが多い中南米の選手を相手に戦うには苦戦するのではなかろうか。
メイウェザーやパッキャオ等メガファイトを繰り広げる世界の中量級の舞台に殴り込みをかけるには、今の村田の実力で戦えるのだろうかとフッと思った。
★★★★★ 「八重樫東」
「巧試合を展開した八重樫選手」
八重樫といえば、ボクシングの凄さを強烈に伝えた試合「井岡一翔 対 八重樫東戦」が印象に残る。
今回の相手は過去にWBCライトフライ級王座を10度防衛し、日本人にも負けなしのエドガル・ソーサ(メキシコ)。
結果は、強敵だったが八重樫はまったく苦にせず、2度目の防衛に成功した。テレビ解説も、八重樫の試合を「上手い」と何度も語っていた。
足を使って回り続け、追ってくる相手にはカウンターでジャブ、ストレートと連打を浴びせた。
ソーサの周りをスピーディーに旋回する八重樫。コーナーに詰められないよう常に動きながら、ソーサのパンチをかわす。
4ラウンド終了時の途中採点は3人とも八重樫支持。一人は八重樫の満点。その後も八重樫のスピードは衰えない。
ソーサのパンチはガードやフットワークでかわしながら、12ラウンド後の採点は3-0で八重樫の判定勝ち。2度目の王座防衛に成功した。
このボクシング試合もテレビ観戦していて、非常に面白くエキサンティングするものだった。良いボクシング試合をみた。
★日経スポーツ(11月27日)に、「マカオでビッグファイト増加の可能性」に、興味を引く解説があった。
『■マカオでビッグファイト増加の可能性
「来年もマカオで3興行、シンガポールでも1興行を予定している。そのほか北京、上海でも小さな興行を行い、ボクシングを普及させていくつもりだ。
日本の村田(諒太)もマカオかシンガポールの興行に登場することになる」 そう語るアラム氏は、人口10億以上という巨大なマーケットの中国を中心に
今後もアジア進出を推し進めていくことだろう。
特にマカオのカジノ業界にはラスベガスをはるかに上回る財力があるだけに、ビッグファイトが少なからずここに流出することも考えられる。
もっとも、だからといって、マカオが世界のボクシング界の新たな中心地としてすぐに確立していくとは限らない。
今回のような世界の耳目を集めるビッグイベントを展開する際に、本場米国から遠く離れることによるデメリットも少なくないからだ。・・・・(略)
■五輪メダリストと契約、マカオでお披露目
来年2月のマカオでの次の興行は、世界的なビッグファイトではなく、村田をはじめとする3人の元五輪金メダリストを看板にしたイベントになる。
昨今のトップランク社は中国、日本、メキシコ、プエルトリコ、ブラジル、ウクライナ、ロシアといった各国の元五輪メダリストたちと次々と契約中。
彼らを育て、世にお披露目する場所として、マカオは最適の舞台に違いない。ここで順調に成長してくれれば、彼らこそがこの新しい興行拠点の旗手となっていくのだろう。
いずれにしても、世界のボクシング界の勢力図にマカオという新たな舞台が加わったことで、楽しみがまた一つ増えることは間違いない。
まずはパッキャオ対リオス戦がどんな興行成績を弾き出すか。そして、鮮やかに復活したパッキャオという“目玉”を有効に使い、アラム氏とトップランク社が
今後どんなアジア戦略を展 開していくかに注目が集まる』