ここ神戸は、確か9月20日前後から雨が降っていない。降ったとしても、ほんの数分ポツポツとあった程度で好天が続いている。
それが、台風16号が日本をかすめるように進んで以来、また再び暑さがぶり返した。昼間の外気温は30度前後まで上昇し暑いが日が続くが、朝夕は薄手の長袖を羽織るくらいに少し寒くなった。
この季節の花では、家の中で育てているマユハケオモトが咲いている。
10月初めに葉の間からやや透明に近い白い花芽が見えはじめ、ゆっくりと上に伸び続け、花の数も多くなった。40数年前、九州の田舎から株を分けてもらった、その後、途中で何回か根分けし知合いに配ったりしたが、元根はこのおもとからの分家。今は、部屋の中に二鉢がある。二鉢とも同じ株から株分けしたもの。この「おもと」、以外と気難しく、日当りや温度、水やり等、変えていない。今年の秋口、それまでの定位置、一階の出窓の中央から、一階和室の南側廊下に移動したが、それ迄は、少しでも置く場所を変えると途端に元気が無くなると言う経験があるので、鉢を置く場所を変えたことはなかった。今回初めて置く場所を変えて見たが、なんと二鉢とも花が咲いた。二鉢のうちの一つは、分家してから、相当長い間、二階に置いていたが、その鉢はなかなかうまく育たなかった。二階の置き場所を数ヵ所変えて適所を探すも、直射日光を嫌い、温度管理も難しく、適温(多分)以上の室温を嫌い、ぐずると肉質の葉が次第に黄色くなってくる。更には庭の片隅に置いて再生を期待したが、そうもならず、その後、結局、同じ一階の出窓に置き始めると、どうしたのか葉は緑色を復活させた。一度咲くと、花は結構長く咲き続け、花の終わりには赤い実がなる。

(参考・・・図鑑より)
眉刷毛万年青(マユハケオモト)はヒガンバナ科マユハケオモト属の常緑多年草である。原産地は南アフリカで、日本へは明治時代の初期に渡来した。草丈は10センチから20センチくらいで、葉の質は肉質で分厚い。開花時期は9月から11月である。花茎を伸ばし、「眉刷毛」に似た白い花をつける。先が黄色いのが雄しべで、先が裂けているのが雌しべである。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。