しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

イチジク

2024年03月18日 | (冷蔵庫が家になかった時の)食べ物

茂平のイチジクには他所にない特徴があった。
二種類のイチジクを栽培していた。

江戸時代に中国からはいった赤トーガキ。(東洋)
明治時代に欧州からはいった白トーガキ。(西洋)

赤トーガキは、生食で出荷。
白トーガキは、干しイチジクに加工して出荷。

白トウガキは糖分が多くつまみ食いをするには、こっちのほうが美味しかった。
が、白い汁がきつく秋になるとよく口が切れていた。

(父の話)


白トウガキは何処の家もうえていたのではない。
赤トウガキに比べると土壌に向き、不向きがあった。
つくるのは赤トウガキよりいたしいくらいじゃ。
水もいるし、新涯みたいなとこでないと採れなんだ。

夏から採って始めていたが、珍しいといって大阪から大学の先生が見にきていた。
秋になると山陽新聞が記事の取材にきていた。

2000年08月01日

(父の話)

イチジク

これの寿命は長い。えださえ切ってやっとればいつまでも大丈夫だ。
茂平のイチジクは色も違う、味も違う。

新涯が主でちょっとだけ塩分を含んだ土地なんで、糖度がよそのより良い。

2000・5・14


栽培方法?何も今と変わっていない。

予防の薬が良うなった。
薬がかわっただけじゃ。
2000・9・10


いちじくはなんもせんでええ。ほっぽりなげじゃ。
冬の選定、(ありすぎる)葉っぱを落とす。予防する(桃などにくらべ回数がすくない)。あとはほっとく。

楽でゼニになる。
2001・2・11


冬に剪定をして。

肥をして。
肥は昔神戸から人糞をもってきょうた。あれはえかったのう。
冬はよう「くそ船」がきょうた。
新涯の畑の肥壺へはねうつしょうた。その中へ潮水をちょぼっと入りょうた。潮水を入れるとカリがあってええ。
エエ肥になるんじゃ。

春は畑の草取り。

夏に予防して。

芽を間引いて。「めこぎ」。

(実が)成るようになったら水をやる。

秋に出荷。

金になる、相場がええ。

2002年6月23日

 

「岡山の食風俗」 鶴藤鹿忠 岡山文庫   昭和52年発行

イチジク


笠岡市茂平は産地で干イチジクにして出荷している。

 

 

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「ペイペイ使えます。」  2024ふくやまマラソン・ふれあい広場

2024年03月18日 | 令和元年~

場所・広島県福山市水呑町・竹ヶ端運動公園「ふれあい広場」
日時・2024年3月17日 「第42回ふくやまマラソン」

 

(福山通運ローズスタジアム)


福山マラソンのイベント会場では太鼓やダンスがあり、
多くの選手や家族などでにぎわっていた。

その会場には屋台村があり、ある一つの屋台に
「ペイペイ使えます。」の幟があった。
ほかの屋台にはなかった。

 

(ふれあい広場)

 

”露店は現金払い”と、自分の頭が決め込んでいたので、
この「ペイペイ払いOK」には驚いた。

自分にとっては、初めて見たものだが、
都会のイベントでは露店でもぺいぺい払いが普及しているのだろうか?

 

 

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