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2013初夏・北欧バルト海紀行 #025:Ballet Matinee エストニア国立オペラ劇場“Rahvusooper Estonia”

2013-06-19 | 映画・演劇・コンサートを観る
Rahvusooper Estonia


#024:エストニア・タリン街歩き 朝の旧市街散歩、教会巡りからの続き


タリンの旧市街と新市街の境目にある、公園に囲まれて建つネオクラシック様式の建築。
タリンのオペラハウス、エストニア国立オペラ劇場“Rahvusooper Estonia” です。
帝政ロシアの末期、1913年に建てられたそうなので、今年でちょうど100周年を迎える歴史ある劇場です。
建屋はそれ程大規模ではないのですがオペラ座とコンサートホールの両方を備えた、大変立派な施設を持つ劇場となっています。

今日はこれから、エストニア国立オペラ劇場でバレエのマチネ公演(昼間の公演)を観ます。

…本当は夜の公演でオペラを観てもよかったのですが、今夜は旧市街ではなく郊外の空港近くのホテルに移って泊まることになっているので、公演終了後の夜中になってからの空港ホテルへの移動を避けたくて、この時間帯の公演を予約したのです。
とりあえず、歴史あるエストニアの歌劇場でのステージを一目観ておきたかった為、演目もろくに確認せずにネットでチケットを手配してしまいました。

さて、特に意識せずに観ることになった今日のマチネ公演の作品は…
世界中の誰もが子供の頃から知っている名作中の名作、お馴染みのグリム童話を基にしたバレエ作品
「白雪姫と七人の小人(Snow White and the 7 Dwarfs)です!
…思いっきりお子様向けの作品ですね、何しろパンフレットにもハッキリ“Children’s ballet”って書いてありますから。

劇場のホワイエもご覧の通り、白雪姫のバレエを観に来た地元タリンの子どもたちで一杯でまぁ賑やかなこと!(笑)
それにしても、子どもたちばかりの観客の中に何故か紛れ込んでる、いい歳した東洋人男性の一人客は悪目立ちしまくりです。
引率の先生方や保護者のちょっと不審そうな視線が痛いぜ…


オペラ座の中に入って座席に着いたら、周囲を完全に子どもたちに囲まれてしまいました。
前列の席に座った女の子たちが興味津々といった顔で僕の方を覗き込んでくるので、思わず苦笑い。でも、面白いものを見つけた子どもたちの表情は、世界中どこに行っても変わりませんね。みんないい笑顔してます!
僕もつい、子供の頃に母に連れられて市内の劇場に人形劇を観に行った時の、遠い記憶を想い出してちょっと切なくなってしまいました。

童心に戻って観た、エストニア国立オペラ劇場のバレエ「白雪姫と七人の小人」


…面白かった!それに、とても本格的で素晴らしいバレエでした!
子供向けとはいえ、侮れません。白雪姫役バレリーナの儚さと優雅さ、七人の小人たちのコミカルでダイナミックなダンス…
バレエに関しては全くの素人で初心者(何しろ、バレエは高校生の頃にロシアのバレエ団の巡業で「白鳥の湖」を観て以来、実に二十年ぶりの鑑賞!嗚呼…)の僕でも解ります。躍動する全身で表現されるバレエの美しさと楽しさ、しっかりと感じました!
「白雪姫と七人の小人」って、こんなに面白い物語だったんだねぇ…!

パンフレットをよく読み直すと、この作品はブダペストのハンガリー国立歌劇場のバレエ監督や美術スタッフが参加しているそうです。
優秀なスタッフがエストニア国立オペラ劇場に集まって、質の高い舞台を創り出していたんですね。納得!




そう言えば今日は、いつも座る天井桟敷のバルコニー席ではなく平土間のほぼ中央という、随分と上等な席で観ることが出来ました。
実はオペラ劇場で平土間に座るのは、これが初めてだったりします。
オーケストラピットは平土間からだと、公演中着席してると一切見えないんですねぇ(ホントに知らなかった…(笑))
でも、僕の周りは小さな子どもたちばかりだったので、ひょっとしたら後列の子どもたちには視界を遮っちゃって悪い事したかな…?もしそうならゴメンね。
でも、座高の高い東洋人男性のせいでバレエやオペラ劇場のことを嫌いになったりはしないで欲しいな…


マチネ公演は、真昼の短い夢。
終演後オペラ劇場の外に出ると、明るい午後の陽射しと日常が変わらずそこにありました。
でも、ここは中世以来の夢を今でも見続けることが出来る街、タリン。
旧市街に戻って、もう少しだけこの最北のハンザ同盟都市の歴史を感じ、夢見ることにしましょうか。

#026:エストニア・タリン街歩き 旧市街路地裏散歩に続く


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