超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)シンボルマーク 画像提供:JAXA
打ち上げ成功!
種子島宇宙センターの射場周辺はかなり風が強かったようなので心配したけど、見事に旅立って行きました。
おめでとうございます!
H-IIAロケット14号機による超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の打上げ結果について(JAXAプレスリリース)
さて、今日は週末の土曜日なのに仕事に行っていた僕は、「打ち上げは夕方だから、晴れていたら熊本県八代市からでも見えるな。仕事帰りに職場近くの空き地で見られたらいいな~」とか思いながら、休憩時間にJAXAのきずな特設サイトを見て現地の最新状況をチェックしていた。
打ち上げ準備は順調に進んでいたが、当初の打ち上げ予定時刻16:20の直前に強風のために30分延期され、次に警戒水域に漁船が入り込んだせいで更に延期されて最終的に17:50に打つことに決まったようだった。
「これなら急いで帰宅すれば、ネットの打ち上げライブ中継見ながら自宅で打ち上げが見られるぞ!」
という訳ですぐに帰宅し、自室のパソコンでライブ中継に接続して現地からのカウントダウンを確認。
本当は種子島の長谷展望公園で聞きたかったカウントダウンが残り300秒を切ったところで、見晴らしのいい2階に移動。窓から夕暮れの南天を睨み、「その時」を待つ!
「そろそろ5分経つなぁ…見えないな。薄っすら霞がかかってるけど、晴れてるからロケット雲が見える筈なんだが…」
随分待って、いい加減「直前に打ち上げ中止か…」と不安になってきた時、
「来た!ああ、H-IIAが宇宙に飛んでいく!!」
熊本県八代市郊外の自宅から見た、H-IIAロケット14号機の飛翔。
画像中央をうっすらと横切り上昇するロケット雲がお解かり頂けるだろうか?
望遠にしてみるとこんな感じ。
真冬の夕焼け空に、か細く軽やかに、そして健気に懸命に宇宙へと飛翔していくロケットがあの雲の先端にいる。
天地に轟くロケットエンジンの咆哮も聞こえず、固体燃料ブースターの爆裂する紅蓮の炎も見えないけれど、今まさに宇宙に向かって羽ばたいて往くH-IIAの姿はただ美しい。
やがてロケットは宇宙に出たのか姿が淡くかき消されてしまい、後にはロケット雲だけが残った。
「旅立ったか…良い旅を!」
「きずな」(WINDS)とH-IIAロケット14号機、行ってらっしゃい!
下の階に降りて自室に戻ると、打ち上げライブ中継がH-IIAロケット14号機の現在位置を示していた。機体は既に第1段を切り離し、正常に太平洋上空を飛行している。
「僕が2階に上がってから降りるまでの間に、2000キロ彼方まで行ってしまったのか。…本当に、ロケットって凄いマシンだ!」
その後、H-IIAロケット14号機は第2段エンジンを燃焼停止して惰性飛行に移り、再び第2段エンジンに点火再起動、そして第2段エンジン燃焼停止という一連の作業を問題なくこなし、打ち上げから約30分後無事に「きずな」(WINDS)を分離した。
打ち上げ成功!「おめでとう、きずな誕生です!」
今回、当初2月15日に予定されていた打ち上げが延期されたので残念ながら現地種子島で打ち上げを見送ることは出来なかったが、それでも自宅でネットのライブ中継をチェックしながら見送ることが出来て、結構楽しめた。
それに、打ち上げ後に気が付いたのだが、今回は強風や漁船入り込みで打ち上げ直前に何度も時間変更が入り、結局予定されていた打ち上げ時間帯ギリギリの17:55に打たれていた。もし今日打ち上げられなかったら、液体燃料の抜き取りや再準備が必要となるので最悪夏以降に打ち上げが延期される可能性もあったのだ。ギリギリのチャンスを逃さす打ち上げを成功させた「ロケット屋」関係者の皆さん、お見事です!
本当にご苦労様でした。
「いつでも、どこでも、誰でも」必要な情報が得られる社会に きずなちゃんがんばれ!
きずな(WINDS)マスコットキャラクター「きずなちゃん」 提供:JAXA
きずな/H-IIA14号機特設サイト(JAXA)
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFEは日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています
「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン
天燈茶房TENDANCAFEは「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーンを応援しています
COUNTER from 07 NOV 2007
打ち上げ成功!
種子島宇宙センターの射場周辺はかなり風が強かったようなので心配したけど、見事に旅立って行きました。
おめでとうございます!
H-IIAロケット14号機による超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の打上げ結果について(JAXAプレスリリース)
さて、今日は週末の土曜日なのに仕事に行っていた僕は、「打ち上げは夕方だから、晴れていたら熊本県八代市からでも見えるな。仕事帰りに職場近くの空き地で見られたらいいな~」とか思いながら、休憩時間にJAXAのきずな特設サイトを見て現地の最新状況をチェックしていた。
打ち上げ準備は順調に進んでいたが、当初の打ち上げ予定時刻16:20の直前に強風のために30分延期され、次に警戒水域に漁船が入り込んだせいで更に延期されて最終的に17:50に打つことに決まったようだった。
「これなら急いで帰宅すれば、ネットの打ち上げライブ中継見ながら自宅で打ち上げが見られるぞ!」
という訳ですぐに帰宅し、自室のパソコンでライブ中継に接続して現地からのカウントダウンを確認。
本当は種子島の長谷展望公園で聞きたかったカウントダウンが残り300秒を切ったところで、見晴らしのいい2階に移動。窓から夕暮れの南天を睨み、「その時」を待つ!
「そろそろ5分経つなぁ…見えないな。薄っすら霞がかかってるけど、晴れてるからロケット雲が見える筈なんだが…」
随分待って、いい加減「直前に打ち上げ中止か…」と不安になってきた時、
「来た!ああ、H-IIAが宇宙に飛んでいく!!」
熊本県八代市郊外の自宅から見た、H-IIAロケット14号機の飛翔。
画像中央をうっすらと横切り上昇するロケット雲がお解かり頂けるだろうか?
望遠にしてみるとこんな感じ。
真冬の夕焼け空に、か細く軽やかに、そして健気に懸命に宇宙へと飛翔していくロケットがあの雲の先端にいる。
天地に轟くロケットエンジンの咆哮も聞こえず、固体燃料ブースターの爆裂する紅蓮の炎も見えないけれど、今まさに宇宙に向かって羽ばたいて往くH-IIAの姿はただ美しい。
やがてロケットは宇宙に出たのか姿が淡くかき消されてしまい、後にはロケット雲だけが残った。
「旅立ったか…良い旅を!」
「きずな」(WINDS)とH-IIAロケット14号機、行ってらっしゃい!
下の階に降りて自室に戻ると、打ち上げライブ中継がH-IIAロケット14号機の現在位置を示していた。機体は既に第1段を切り離し、正常に太平洋上空を飛行している。
「僕が2階に上がってから降りるまでの間に、2000キロ彼方まで行ってしまったのか。…本当に、ロケットって凄いマシンだ!」
その後、H-IIAロケット14号機は第2段エンジンを燃焼停止して惰性飛行に移り、再び第2段エンジンに点火再起動、そして第2段エンジン燃焼停止という一連の作業を問題なくこなし、打ち上げから約30分後無事に「きずな」(WINDS)を分離した。
打ち上げ成功!「おめでとう、きずな誕生です!」
今回、当初2月15日に予定されていた打ち上げが延期されたので残念ながら現地種子島で打ち上げを見送ることは出来なかったが、それでも自宅でネットのライブ中継をチェックしながら見送ることが出来て、結構楽しめた。
それに、打ち上げ後に気が付いたのだが、今回は強風や漁船入り込みで打ち上げ直前に何度も時間変更が入り、結局予定されていた打ち上げ時間帯ギリギリの17:55に打たれていた。もし今日打ち上げられなかったら、液体燃料の抜き取りや再準備が必要となるので最悪夏以降に打ち上げが延期される可能性もあったのだ。ギリギリのチャンスを逃さす打ち上げを成功させた「ロケット屋」関係者の皆さん、お見事です!
本当にご苦労様でした。
「いつでも、どこでも、誰でも」必要な情報が得られる社会に きずなちゃんがんばれ!
きずな(WINDS)マスコットキャラクター「きずなちゃん」 提供:JAXA
きずな/H-IIA14号機特設サイト(JAXA)
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFEは日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています
「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン
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COUNTER from 07 NOV 2007
我が家からは晴れていれば種子島そして内之浦から飛び立つロケットを肉眼で見ることが出来ます。その点では恵まれた環境だと思います。
きずなはプロジェクトの意義についていろいろ言われてますが、打ち上げ成功した以上はバリバリ運用をこなして活躍して欲しいですね。
私も2階のベランダから「きずなちゃん」の旅立ちを見送りました。
熊本は松橋在住なのですが、まさか熊本から種子島の打ち上げが、見れるとは思っていなかったのですが、
mitsuto1976さんの「うまく晴れてくれたら、薄暮れ色の冬空に健気に旅立って行く「きずな」の航跡が見える筈だ。」の書き込みに、これは絶対見送るべきでしょ!とノートパソコンを抱えて、画面でカウントダウンを見ながら、南の空を眺めていました。
あいにく、雲が低い層に立ち込めていたので、長い間は見送れませんでしたが、航跡を発見した時は感動物でした。
きっとmitsuto1976さんも南の空を眺めていらっしゃるんだろうなと思っていましたよ。
一度、種子島の打ち上げを見たい!と強く思ってしまいました。
松橋でもH-IIAロケット14号機見えましたか!冬のロケットを堪能されたようで、良かったですね!
>一度、種子島の打ち上げを見たい!と強く思ってしまいました。
ええ、是非一度種子島か内之浦で打ち上げを御覧になって下さい。
ロケットの噴き出す炎の美しさとエンジン音の迫力は、絶対にナマで見ないと分かりませんよ。
次のH-IIA打ち上げは夏以降、温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)を打ち上げる予定だそうです。僕も見に行きたい!