今日は日曜日。いつものようにJR新八代駅までSL人吉を見に行ったところ、何やら見慣れぬ列車が…
新八代駅の北側、九州新幹線と在来線の鹿児島本線を結ぶ、以前「リレーつばめ」号が使用していた取り付け線に、ド派手なカラーリングの4輌編成が停まっています。
新幹線と在来線を直通運転できる軌間可変電車、フリーゲージトレインです!
第三次試験車輌と呼ばれる最新バージョンの編成で、新八代駅の取り付け線に整備された軌間変換装置を使って九州新幹線と鹿児島本線で走行試験中を繰り返していると聴いてはいましたが、走行ダイヤが一切公表されていないのでいつ走るのかも分からず、沿線に住んでいるのに今まで走る姿を見たことはありませんでした。
初めて見ました、走行試験中のフリーゲージトレイン!
今日は軌間変換装置の具合を確かめているようで、何度も繰り返し取り付け線の軌間変換装置が設置された区間を行ったり来たり往復してゆっくり走っています。
取り付け線が鹿児島本線に合流する地点では、踏切越しに接近してくるフリーゲージトレインの車体を見ることもできました。今までの新幹線車輌には無かったレッドとゴールドのカラーリングが強烈ですね!
う~ん、それにしても…そうだあれだ、カラーリングがアメコミヒーローのアイアンマンに似てるんだ(笑)
近くの高架上を行き交う九州新幹線の列車とも頻繁に顔を合わせます。
やがては新幹線とフリーゲージトレインとのすれ違いが当たり前の光景になる日も来るのでしょうかねぇ…
そうこうしているうちに、今日の本来のお目当てだったSL人吉がやって来ました。
何とか同じフレーム内に収まる角度で、フリーゲージトレインとSL人吉のツーショット撮影成功!
せっかくなので、軌間変換装置の設置された地点まで近づいてみました。
線路はフェンスに覆われていますが、真横を公道が通っているので間近でフリーゲージトレインを見ることができます!
これは大迫力!!
軌間変換装置を通過するフリーゲージトレインの足回りも、こんなに近くからじっくりと見ることができました!
動画でその迫力を味わってみて下さい。
フリーゲージトレインの元祖であるスペインの軌間可変車輌Talgoは、散水したプレートの上を滑らせる形で台車を線路から浮かせて車輪の軌間を変えるようですが、日本のフリーゲージトレインではローラーコンベアを使っているようです。
Talgoは湿式、フリーゲージトレインは乾式ということかな?
…夕刻。SL人吉の帰り便を見送りに、再び新八代駅まで行ってみると、何とフリーゲージトレインはまだ走行試験中。
蒸し暑い中、一日中試験作業を続けた関係者の皆さんは本当にお仕事お疲れさまです!
夕暮れの中、ねぐらへ帰るSL人吉と再び顔を合わせたフリーゲージトレイン。
日本で一番古い現役車輌と、日本で一番新しい未来を切り拓く試験車輌とが、互いに励まし合っているような印象的な光景でした。
追記:…twitterで寄せられた現地情報によると、フリーゲージトレインはこの日の走行試験を終了した後もすぐには熊本の車輌基地に帰らず、暫く試験区間に停車したままでしたが、未明には基地に引き揚げたようです。
関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした!!
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