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映画「はやぶさ/HAYABUSA」を観てきました

2011-10-01 | 映画・演劇・コンサートを観る
観てきました、本日公開の映画「はやぶさ/HAYABUSA」





…正直、人間ドラマが主体になっているようだったので、あまり期待はしていなかったのです。

「どうせお涙頂戴な話になってるんだろ」 と。

しかし、良い意味で予想を裏切られましたね。


※閲覧注意:以下の記述の一部に、作品の詳細な内容について述べているものがあります

マニアックなまでに実在する人物や出来事を完全コピーする手法でストーリーが描かれているので、
違和感なく感情移入して観ることが出来ました。
「はやぶさ」が飛んでいた当時をよく知る宇宙ファンにとっては、思わずニヤリとさせられるシーンが楽しい。
登場人物のモデルである宇宙研関係者の先生方と演じる俳優陣とのそっくりぶりもお見事!でした。

特に似ていたのが、地球帰還カプセル担当の山田哲哉先生役の方。時々「これって、山田先生本人が演ってるんじゃないの?」と思うほど(笑)
西田敏行演じる的川泰宣先生も、ご本人とは体型はともかく姿形がまるで似ていないのにも関わらず、的川先生そのものの気配が醸しだされていたのは凄い。
西田さんってやっぱり名優なんだなぁ… 
でも、あの「熱狂的なはやぶさオタク」のキャラ設定は酷い。あれはこの作品で唯一、悪意を感じて非常に不愉快だった部分。


宇宙を往く「はやぶさ」の飛行シーンはCGで描き出されますが、
やはりCGに関しては、全天周映像プラネタリウム作品の一大傑作
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」(HBTTE)のクオリティには及びません。
地球パワースイングバイシーンにも緊張感や躍動感が今ひとつ。そしてクライマックスの地球大気圏再突入シーンでも…
正直、泣けませんでした。
あ、でもM-Vロケットの打ち上げシーン、内之浦のM台地から大気を切り裂き飛び立つCGはカッコ良かったな。
あれ、もっとじっくり作り込んで長いシーンにして欲しかった。


その分、実在の人物をモチーフにした登場人物の動きが際立っていました。
あくまでもこの作品は「はやぶさ」を支えた人々を見るための映画なのですね。

そして圧巻だったのが、エンドロール。
宇宙研の歴代のロケットたちと衛星たちがオールスターキャストで登場するという、
オーソドックスな手法ながら宇宙ファンには感涙ものの、素晴らしいエンディングでした。

さらに最後の最後で登場するのが、あの… いや、もう余計なことは言いますまい。

今後続々と封切られる一連の「はやぶさ映画」シリーズの第一弾となる「はやぶさ/HAYABUSA」
今後もまた観たくなる、そして、これから出てくる「はやぶさ映画」への期待も高まる。そんな、いい映画でした!


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