平成26年11月末以降、休止されていたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の検証走行試験が昨夜(平成28年12月3日深夜)、約2年ぶりに再開されました!
(→フリーゲージトレイン、耐久走行試験中にトラブル発生!? 2014年11月30日)
平成28年12月3日
深夜23時頃、新八代のゲージ変換装置区間に行ってみると…
いつもは真っ暗なゲージ変換装置の周辺に照明が点いています!
そして23時半頃、九州新幹線の新八代駅からフリーゲージトレインが発車!
そのまま鹿児島本線とのアプローチ線を進んで、ゲージ変換装置区間に接近して来ます。
フリーゲージトレインはゲージ変換装置区間の手前で停車して、そのままパンタグラフを下ろしました。
どうやら今夜はゲージ変換装置を通る事はしないようで、このまま朝まで待機するようです。
車体の周辺をチェックしていた職員の人たちも引き揚げていきます…
停車したままのフリーゲージトレインをフェンス越しに撮影するマスコミの取材スタッフ。
長崎ナンバーの車で乗り付けてきていたので、将来フリーゲージトレインが導入されるかどうかで微妙な状態にある九州新幹線長崎ルートの地元からの取材のようです。
2年間の試験休止の原因となった車軸とオイルシールの欠損トラブルを起こした軌間可変台車も、走行試験再開に際して対策を実施して新品同様の状態になっています。
さて、仕切り直しとなる試験再開で今度こそ、期待通りの結果を出してくれるかどうか…
やがてフリーゲージトレインの室内灯も消えたので、今夜はこれにて僕も撤収。
一旦帰宅して朝まで仮眠しましょう。おやすみなさい…
平成28年12月4日
朝9時半頃、再び新八代のゲージ変換装置区間へ…
フリーゲージトレインは既にパンタグラフを上げて、ゲージ変換装置通過に備えています。
そして午前10時、フリーゲージトレインは警笛を軽く鳴らして発車!
遂に2年ぶりにゲージ変換装置通過試験が始まりました。
フリーゲージトレインは台車が1つづつゲージ変換装置を通過する度に停車して、動作に問題がないか確認しながら慎重に進んでいきます。
その後も、何度も進行方向を変えて繰り返しゲージ変換装置区間を通過する試験が行われました。
初日の今日は結局、終日ゲージ変換装置区間を行き来しての動作確認が行われるようです。
九州新幹線や鹿児島本線に乗り入れての走行試験が始まるのは、まだ少し先になりそうですね。
そぼ降る冷たい雨の中、走行試験に向けた確認作業は続きます。
2年ぶりに再起動し、再び走り始めたフリーゲージトレイン。
しかし今後の九州新幹線長崎ルートでの実用化と営業運転投入は既に厳しいと言われており、今後どういう運命を辿るのかは見通しが立たない状況にあるのが事実です。
それでも、未来の日本と世界の鉄道システムを一変させる可能性を秘めている野心的な挑戦は、最後まで応援したいと思います。
頑張れフリーゲージトレイン!
今度こそ、トラブルを起こさず無事に走り抜けよ…
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