今日は同僚と連れ立って
JR八代駅近くでSL人吉を見た後で、駅近くの旧映画館にやって来ました。
今年の3月に亡くなられた八代市在住の熱烈な鉄道愛好家、
小澤年満さん の遺品となった貴重な鉄道コレクションを展示した
第1回 八代鉄道展 「小澤年満のノスタルジー」 が開催中なのです。
小澤年満さんは八代市内で教職につく傍ら、鉄道や交通関連の膨大な資料とコレクションを収集しておられました。
そのコレクションの規模は個人蔵とは思えないほどの充実したもので、何と
実物の蒸気機関車C11-190まで所蔵して自宅敷地内で保管しておられたのです
(ちなみにこのC11-190は現在では静岡県の大井川鐵道に譲渡され、大井川で復活整備されて今でも元気に走っています)。
小澤さんはいずれはC11-190をはじめとして、ご自身の収蔵品を展示する“交通博物館”を地元・八代市につくりたいと願っておられたそうです。
(※実は僕は、小澤さんの生前に一度講演会でこの話をご本人から直接お聞きしたことがあります。その時のレポートはこちら→秋の乗り鉄’09 KUMAに乗って百年レイル観光フェスタに行こう!)
博物館の夢が実現する前に、惜しくも小澤年満さんは亡くなられましたが、その夢を受け継ぐ方々の努力で今回の鉄道展が開催される運びとなったとのこと。
ブルートレイン「あかつき」のヘッドマークの向こうにあるこれは…
貴重な
「汽車會社」のメーカーズプレート!!すごいお宝です。
今回展示されているのは“小澤コレクション”のほんの一部で、今後も継続して八代鉄道展を開催していく予定とのことでした。
何でも小澤さんのご自宅には、足の踏み場もない程に大量の貴重な鉄道資料が遺されているとのことで、今後ボランティアでそれらを整理・維持管理しいずれは小澤さんの果たされなかった夢である“交通博物館”を八代に建てることを目標にしておられるそうです。
鉄道という枠を超えて日本の近代遺産としても貴重な資料を活かし、
夢の実現のために受け継がれる意志と熱い想い、素晴らしいですね!!
第1回 八代鉄道展 「小澤年満のノスタルジー」 は9月23日までの土日祝日の10:00から17:00まで、JR八代駅近くの「八代第一映画」で入場無料で開催中です。
今後、第2回・第3回…と継続して開催される予定だそうですので、是非一度SL人吉の乗車見物のついでにでもお出かけ下さい。
僕もまた行こうと思います。