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夏休みの想い出2013 その12・大阪市立科学館プラネタリウムで「銀河鉄道の夜」を観る

2013-09-03 | 博物館・美術館に行く

その11・L特急(ワイドビュー)しなの16号の車窓から、日本三大車窓からの続き

平成25年8月14日

今日は朝から地下鉄を乗り継いで、ここへやって来ました。
大阪市立科学館



今日は午後から大阪市立科学館にあるプラネタリウムを観るつもりなのですが、ここのプラネタリウムはとにかくすごい人気で、休日には開館後すぐにプラネタリウムの全プログラムのチケットが売り切れることもあるとか。
今日は夏休み中なので、多くの家族連れ客が来館して大変な混雑となることも予想されたので、朝一番でプラネタリウムのチケットを買いに来たのです。


思った通り、開館前からプラネタリウムのチケットを買い求める人たちで長い行列が出来ていましたが、早い時間から並んだおかげで希望していたプログラムのチケットは無事に入手する事が出来ました。

さて今日は、プラネタリウムを観た後は夕方の新幹線で熊本の自宅に帰るので、予め荷物を新大阪駅のコインロッカーに入れたりして帰り支度も整えておきます。
そんなことをしているうちに、もうお昼過ぎに。今日は、友人と待ち合わせをして一緒にプラネタリウムを観ることにしているので、そろそろ待ち合わせ場所へ。


待ち合わせの場所は、大阪市立科学館の入り口に鎮座まします人造人間“學天則” の前。
無事に合流できた友人に、僕の大好きな
「人間の奴隷としてのロボットではなく、自ら学び共に成長する対等な友」
である學天則について一説ぶったりしているうちに、プラネタリウムの投影時間になりました。
地下の吹き抜けにある、プラネタリウムホールの入り口に行きましょう。


プラネタリウムホールへと続く通路に置かれた、カールツァイスII型プラネタリウムの“ご本尊”。
昭和12年に大阪市立科学館の前身である旧大阪市立電気科学館が、アジアで初めて導入したプラネタリウム投影機です。
今ではもう光を宿してドームに星空を映し出すことはありませんが、それでもさすが名機Carl Zeiss、すごい迫力と存在感です。
本当に惚れ惚れするほどカッコいいですねぇ!!

大阪市立科学館のプラネタリウムホールは、デジタルスカイビューの全天周映像システムを備えた世界最大級の直径26.5mの巨大ドーム。投影機は現在ではカールツァイス製ではなく、コニカミノルタの最高峰機種「インフィニウム L-OSAKA」が据え付けられています。
また、投影設備だけでなく客席設備も上質で、フランス製の特注品だという座席は座り心地が良すぎてつい眠ってしまいそうになる程(笑)

この素晴らしいプラネタリウムホールでは僕も以前に、小惑星探査機「はやぶさ」を描いた全天周映像作品
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」のプレミア一般向け試写会を観た想い出があります。
そんな大阪市立科学館プラネタリウムでこれから観るのは、
「銀河鉄道の夜 -Fantasy Railroad in the Stars-」
KAGAYA studioが手がけた、プラネタリウム作品の不朽の名作です。



KAGAYAの「銀河鉄道の夜」を観るのはこれで2回めですが、やはりいいですね…
余韻を持って終わるエンディングに、久しぶりに宮澤賢治の本をまた読みたくなりました。
初めて観たという友人も満足してくれたようです。この次は、明石のプラネタリウムに「生きているカールツァイス」を一緒に観に行こうかな。久しくご無沙汰している師匠のブラック星博士にもご挨拶したいし…

大阪市立科学館を出て歩いていると、友人がこんなものがあると教えてくれました。


以前から気になっていたという、ビルの谷間の空き地に設置された、謎のオブジェ。
何やら8の字型に切り込みが入っていますが、この8の字は…まさか、準天頂衛星「みちびき」の軌道!?
これはひょっとして、地上から「みちびき」の位置を捕捉するためのものなのか!?
…と思ったら、この画像をTwitterに上げた途端に「それはアナレンマという太陽の位置運動を観測するための装置だ」という説明レスが返ってきました。…いつものことながら、宇宙クラスタ恐るべし!

さらに歩いて行くと、大通りの交差点にこんな光景が!


はやぶさ薬局と、


ビアレストランあかつき!

何と、日本の宇宙探査機「はやぶさ」と「あかつき」が交差点で向かい合ってるじゃないですか(笑)
さすが大阪市立科学館の近所、お店も何気に宇宙してるぜ!!
(しかもこの後Facebook経由で「その近所に実はイトカワスタジオという写真館もある」というタレコミ情報も頂きました)
大阪の上天神南は日本一「宇宙探査してる」交差点だった!!宇宙機ファンのみんな、ヒマな時に見に行ってみよう



今日は大阪で宇宙を満喫出来ました。
友人に見送られ、九州行きの新幹線「みずほ607」号に乗車。さぁ、帰ろう!


「みずほ」は夕陽を追いかけるように時速300キロで走ります。新大阪から熊本まではわずか3時間、慌ただしい旅の終わりです。
でも、旅から帰っても僕の夏はまだ終わりません。いや、むしろこれからが夏本番!
何しろ再来週の27日にはイプシロンロケット試験機が打上げられるのですから!!

よし、家に着いたらすぐに、内之浦への遠征の準備に取り掛かるぞー!!


…そして3週間が経ちましたが、ご存知の通りイプシロン試験機はまだ打上げられていません。
そう、もう9月になりましたが僕の夏はまだ終わっていないのです。

イプシロンロケット試験機による惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の打上げ中止について
(平成25年8月27日 JAXAプレスリリース)

今のところ、まだ新しい打上げ予定日は発表されていませんが、僕は心を真夏の太陽のように熱く燃やしたまま、イプシロンの宇宙(そら)への旅立ちを静かに待ち続けています。


今年の夏はまだ終わらない!イプシロンが翔ぶその日まで!!
長い長い夏を締めくくり、鮮やかに翔べ、イプシロンロケット!!


(旅行記終わり)