保健福祉の現場から

感じるままに

糖尿病

2006年11月20日 | Weblog
厚生労働省の糖尿病実態調査(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/03/s0318-15.html)によると、「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」の合計は、平成9年1370万人→平成14年1620万人と増加傾向にある。現在進行中(平成12~22年)の健康日本21(http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/top.html)では「糖尿病有病数の自然増見込み数の7%減少(発症は約3%減少)」が目標数値の一つとされている(http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b7f.html)。健康増進法(http://www.ron.gr.jp/law/law/kenko_zo.htm)第8条に基づき、都道府県では健康増進計画が策定(http://ww2.ctt.ne.jp/~hopo/plan.html)されており、糖尿病の増加抑制が目標の一つに入っているところが多い。昨年9月、健康日本21に21の代表項目が設定(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/09/dl/s0915-8a.pdf)されたが、その中の一つに「糖尿病有病者の増加の抑制(推計)」が入っている。あくまで、「増加の抑制」であることに注目したい。さて、都道府県健康増進計画は医療費適正化計画と併せて来年度に改定されることとなっている(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk-01f.pdf)が、果たして、糖尿病に関する目標値の設定はどうなるであろうか。都道府県健康増進計画改定ガイドライン暫定版(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk12.pdf)では、「健康日本21」の代表目標項目を始めとして、地域の実情を踏まえた地域住民にわかりやすい目標値が提示されることになっており、「糖尿病有病者の増加の抑制(推計)」が設定されると思われるが、どうであろうか。というのは、今般の医療費適正化の国の政策目標として、平成20年度~27年度に「生活習慣病有病者・予備群の25%減少」で「医療費の伸びを2兆円抑制」が掲げられている(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk02-05-02.pdf)からである。新しい健康増進計画では、糖尿病は「有病者の増加の抑制」だが、生活習慣病は「有病者・予備群の25%減少」ということになるのであろうか。そういえば、健康フロンティア戦略(http://www.jimin.jp/jimin/jimin/2004_seisaku/kenkou/)では、平成17~26年度に「糖尿病発生率の20%改善」が数値目標の一つとされているところである。ところで、11/6(月)~11/12(日)の第42回全国糖尿病週間(http://www.nittokyo.or.jp/top/01_info/tounyousyuukan42.html)は、どれだけ認識されていたであろうか。
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