R4.5.20NHK「「サル痘」感染や疑いの報告相次ぐ 各国の保健当局 拡大に警戒」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220520/k10013635381000.html)。<以下引用>
<欧米で天然痘に似た症状の感染症「サル痘」に感染したり感染した疑いのある人が相次いで報告され、新たにカナダやオーストラリアでも確認されました。各国の保健当局は感染の経路を調べるとともに感染拡大に警戒を強めています。サル痘は主にアフリカでみられるウイルス性の感染症で、今月7日にイギリスの保健当局が患者の発生を発表したあと今月18日までにその数が9人に増え、18日にはアメリカでもCDC=疾病対策センターが患者の確認を発表しました。さらに19日にはカナダの保健当局が国内で初めて2人の患者が確認されたと明らかにし、オーストラリアでも患者1人が確認されたことがわかりました。この患者は最近、イギリスから帰国した30代の男性で、症状は軽くすでに医療機関で隔離されているということです。また、フランスでも19日、29歳の男性の感染が確認され、自宅で隔離されているということです。AP通信や各国のメディアによりますとこのほかにも▽ポルトガルで14人▽スペインで7人▽イタリアとスウェーデン、ベルギーでそれぞれ1人の感染が確認されているということです。感染の報告はヨーロッパやアメリカ、カナダ、オーストラリアに広がっていますが、現在のところ各国の感染例に関連があるかどうかは詳しくはわかっていません。WHO=世界保健機関は各国に患者を早期に発見したり、患者に接触した人を迅速に追跡したりする態勢を強化するよう呼びかけていて、各国の保健当局は感染の経路を調べるとともに感染拡大に警戒を強めています。官房長官「国内での感染 確認されていないが 発生動向を監視」 松野官房長官は午後の記者会見でサル痘について「重症例では臨床的に天然痘との区別が困難であり、ヒトのサル痘での致死率は1%から10%程度とされている。サル痘は、感染法上『4類感染症』として全数届出の対象になっている」と説明しました。そのうえで「現在、日本国内での感染は確認されていないが、今後、サーベイランス強化のため、自治体などに対する情報提供を行う。引き続き、WHO=世界保健機関などとも連携しつつ、感染状況の把握に努めるとともに、発生動向を監視し、感染症法に基づき必要な対応を講じていく」と述べました。>
R4.5.20NHK「原因不明の急性肝炎 国内で16歳以下の12人が同様症状で入院」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220520/k10013635951000.html)。<以下引用>
<欧米で幼い子どもを中心に報告が相次いでいる、原因不明の急性肝炎について、厚生労働省は国内で新たに16歳以下の子ども12人が同様の症状で入院していたことが確認されたと発表しました。厚生労働省によりますと、国内で16歳以下の子ども12人が原因不明の急性肝炎と診断されて入院していたことが、自治体からの報告で新たに分かったということです。国内で原因不明の急性肝炎の疑いがあるとして先月以降報告された子どもは、合わせて24人になりました。肝臓移植をしたケースはなかったということですが、詳しい病状や居住地、年齢などは明らかにしていません。ECDC=ヨーロッパ疾病予防管理センターのまとめでは、今月19日時点でイギリスやアメリカなど31か国で合わせて621人の原因不明の急性肝炎の患者が報告されているということです。WHO=世界保健機関が今月10日時点で明らかにしたデータによりますと、海外で検査を行った患者のおよそ70%から下痢やおう吐などを引き起こすアデノウイルスが検出されていて、国内でも今のところ2人から検出されているということです。また、2人は新型コロナウイルスに感染していたということです。厚生労働省は関連を調べるとともに、引き続き自治体に対して同様の症状の患者がいれば報告するよう求めています。>
感染症法の届出(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)では、「サル痘」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html)は4類、「 ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-02.html)は5類全数把握であることを周知すべきと感じる。「疑似症サーベイランスの運用ガイダンス資料一式の送付」(http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/09/osirase_iryoukikan_gizisyousa-beiransu.pdf)p5「リスク評価については、公衆衛生上の意義の評価の観点からは、病状が急激に悪化する場合(初期治療へのレスポンスが悪いなど、通常起こりえない病態と判断される場合)、 海外渡航歴があるかどうか(国内において通常存在しない感染症の可能性)、基礎疾患がない若年成人や小児における発症(通常起こりえない病態と判断)などを考慮する。また、保健所が地域の医療機関に確認したところ集団発生の一部であるという情報を得た場合は、公衆衛生意義が高いと評価すべきである。」は理解したい。「疑似症サーベイランス」(http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/09/osirase_iryoukikan_gizisyousa-beiransu.pdf)には、全医療機関の協力を得ることが重要であるのはいうまでもない。しかし、ほとんどの臨床医には天然痘(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-01-03.html)の診療経験もなく、「サル痘」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html)は疑われるであろうか。
<欧米で天然痘に似た症状の感染症「サル痘」に感染したり感染した疑いのある人が相次いで報告され、新たにカナダやオーストラリアでも確認されました。各国の保健当局は感染の経路を調べるとともに感染拡大に警戒を強めています。サル痘は主にアフリカでみられるウイルス性の感染症で、今月7日にイギリスの保健当局が患者の発生を発表したあと今月18日までにその数が9人に増え、18日にはアメリカでもCDC=疾病対策センターが患者の確認を発表しました。さらに19日にはカナダの保健当局が国内で初めて2人の患者が確認されたと明らかにし、オーストラリアでも患者1人が確認されたことがわかりました。この患者は最近、イギリスから帰国した30代の男性で、症状は軽くすでに医療機関で隔離されているということです。また、フランスでも19日、29歳の男性の感染が確認され、自宅で隔離されているということです。AP通信や各国のメディアによりますとこのほかにも▽ポルトガルで14人▽スペインで7人▽イタリアとスウェーデン、ベルギーでそれぞれ1人の感染が確認されているということです。感染の報告はヨーロッパやアメリカ、カナダ、オーストラリアに広がっていますが、現在のところ各国の感染例に関連があるかどうかは詳しくはわかっていません。WHO=世界保健機関は各国に患者を早期に発見したり、患者に接触した人を迅速に追跡したりする態勢を強化するよう呼びかけていて、各国の保健当局は感染の経路を調べるとともに感染拡大に警戒を強めています。官房長官「国内での感染 確認されていないが 発生動向を監視」 松野官房長官は午後の記者会見でサル痘について「重症例では臨床的に天然痘との区別が困難であり、ヒトのサル痘での致死率は1%から10%程度とされている。サル痘は、感染法上『4類感染症』として全数届出の対象になっている」と説明しました。そのうえで「現在、日本国内での感染は確認されていないが、今後、サーベイランス強化のため、自治体などに対する情報提供を行う。引き続き、WHO=世界保健機関などとも連携しつつ、感染状況の把握に努めるとともに、発生動向を監視し、感染症法に基づき必要な対応を講じていく」と述べました。>
R4.5.20NHK「原因不明の急性肝炎 国内で16歳以下の12人が同様症状で入院」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220520/k10013635951000.html)。<以下引用>
<欧米で幼い子どもを中心に報告が相次いでいる、原因不明の急性肝炎について、厚生労働省は国内で新たに16歳以下の子ども12人が同様の症状で入院していたことが確認されたと発表しました。厚生労働省によりますと、国内で16歳以下の子ども12人が原因不明の急性肝炎と診断されて入院していたことが、自治体からの報告で新たに分かったということです。国内で原因不明の急性肝炎の疑いがあるとして先月以降報告された子どもは、合わせて24人になりました。肝臓移植をしたケースはなかったということですが、詳しい病状や居住地、年齢などは明らかにしていません。ECDC=ヨーロッパ疾病予防管理センターのまとめでは、今月19日時点でイギリスやアメリカなど31か国で合わせて621人の原因不明の急性肝炎の患者が報告されているということです。WHO=世界保健機関が今月10日時点で明らかにしたデータによりますと、海外で検査を行った患者のおよそ70%から下痢やおう吐などを引き起こすアデノウイルスが検出されていて、国内でも今のところ2人から検出されているということです。また、2人は新型コロナウイルスに感染していたということです。厚生労働省は関連を調べるとともに、引き続き自治体に対して同様の症状の患者がいれば報告するよう求めています。>
感染症法の届出(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)では、「サル痘」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html)は4類、「 ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-02.html)は5類全数把握であることを周知すべきと感じる。「疑似症サーベイランスの運用ガイダンス資料一式の送付」(http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/09/osirase_iryoukikan_gizisyousa-beiransu.pdf)p5「リスク評価については、公衆衛生上の意義の評価の観点からは、病状が急激に悪化する場合(初期治療へのレスポンスが悪いなど、通常起こりえない病態と判断される場合)、 海外渡航歴があるかどうか(国内において通常存在しない感染症の可能性)、基礎疾患がない若年成人や小児における発症(通常起こりえない病態と判断)などを考慮する。また、保健所が地域の医療機関に確認したところ集団発生の一部であるという情報を得た場合は、公衆衛生意義が高いと評価すべきである。」は理解したい。「疑似症サーベイランス」(http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/09/osirase_iryoukikan_gizisyousa-beiransu.pdf)には、全医療機関の協力を得ることが重要であるのはいうまでもない。しかし、ほとんどの臨床医には天然痘(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-01-03.html)の診療経験もなく、「サル痘」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html)は疑われるであろうか。