大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

第三者の目でナビスコ杯の意義を考察

2006-11-02 00:55:19 | サッカー全般
去年は国立まで決勝を見に行ったナビスコ杯決勝も、今年はタダの傍観者でしかない。代表組み抜きで行った準々決勝に敗退してしまって、国立の夢は絶たれてしまったのだが、今年の決勝を見ていくと、鹿島も千葉も最近リーグ戦での調子を落としている。

もちろん、リーグ戦で調子が悪いからカップ戦覇者の権威が落ちるとは言わないが(そんなことはACL決勝で第1戦に先勝した全北現代を見ればわかる)、それでも個人的にはこの大会についていま一つスッキリしないことがある。一つにはナビスコの開催方式からして、今Jにおいて一番実力を持った、とは言えないチームが勝ちあがった点にある。

予選においては各チームとも必ずしもフルメンバーでないことは判る。しかし、準々決勝の日程については、少なくともW杯で代表選手を取られている間に行うべきではなかったと思う。これは、できるだけフルメンバーで各チームが戦うことで、大会の権威を守る為でもある。ACLも早々と終わってしまっ以上、日程に関しては融通が効くのだからその辺りはもう少し考えて欲しかった。

もう一つにはナビスコで勝ったチームに対して翌年のアジアのカップ戦への出場権が必ずしも付与されないことである。現在のままでは、A3の開催国となる年だけに前年度のナビスコ覇者が出場することができる。これをA3(リーグ覇者に代わって)もしくはACL(天皇杯覇者に代わって)の出場権がナビスコ杯覇者に与えられるようにすべきではないのか?

ACLの出場権となると、協会枠の天皇杯が優先されるのだが、私は以下の点で天皇杯覇者が出場権を得るのは適切でないと考える:

1.試合数が圧倒的に少ない(つまり実力差が反映されにくい)
2.開催時期がリーグ戦終了後であり、シーズンを長引かせている
3.元旦の決勝の後では、その年の覇者がACL出場権を得るには準備期間が短く、前年度覇者では翌年出場の場合旬を過ぎてしまう
4.元旦に決勝を行うのが風物詩で開催時期は変更できないと言うならACL出場権をナビスコ杯に譲れ。そんなものがなくても風物詩として続けられるだろう
5.天皇杯覇者の特典は、ゼロックス杯出場で十分守られる

したがって、天皇杯覇者にどうしてもACL出場権を付与したいというなら、実施時期を含めて見直さないといけないだろうし、元旦決勝の伝統を守りたいのならば出場権に拘るべきではない、というのが私の考えである。