大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中超の日程もようやく把握-北京国安の日程を見ると・・・

2008-03-25 06:58:37 | 中国サッカー
今年の中超の日程を調べようと中国ネットを徘徊していてもなかなか見つからずに苦労したが、コンプリート版というのを見つけたので貼っておきます。ただ、あの国の日程なんて途中でしょっちゅう変わることがあるので、観戦予定を立てられる際にはくれぐれも気をつけて、最新の情報を得るようにして下さい:

http://zhidao.baidu.com/question/47971348.html

この日程を眺めていて気づいたことだが、毎度のことながらACLに出場する北京国安と長春亜泰の日程が変則的になっている:

1.4月9日行われる3節の試合が7月に延期されている

2.4月12・13日から26・27日まで日程が空けられている(2に関しては、ACLに出る2チームのみならず全体的にであるが)

3.日程に載っている、4月5日の北京-山東戦は延期になる可能性がある。

このことによってACLを闘う2チームには一応の配慮がなされているのである。

翻って日本はどうかと言うと・・・これが本当に4月は連戦が続くわけでこれがACLを勝ち抜こうとしているチームに対する配慮か、と疑いたくなるどころか、完全な罰ゲームじゃないかと思ってしまう。ただ、だからと言って中国のような日程の配慮や日程変更というのが簡単に出来るかと言えば、なかなかそうは行かないのが両国の差異というものであり、それは以下のことが考えられる:

1.試合数の違い
中国は30節しか行わないし、カップ戦というのがかの国には存在しない。ところが日本はリーグ戦の他に、やれナビスコだ、天皇杯だと国内の公式戦が目白押し。これだとリーグ戦の日程を詰め込んでしまうことになってしまう。

2.両国の社会の違い
まあ、これはサッカーだけでなく両国の社会や政治体制の問題にまで行き着くかもしれないのだが、中国の場合は上意下達で、上の方で一方的に物事を決定してしまうことが多々あるし、商売においても一方の都合だけである日突然ガラっと約束事を変えてしまうのはザラ。これが合議制でボトムアップで決めたり、変更には必ず相手に了解を得たり、事前に猶予期間を置いて通知したりする日本とは全く違う。

これをサッカーにあてはめてみると、ACLの為にリーグ日程を変更する、と協会の胸三寸で決められる中国と、ACLを控えている当事者のクラブ、スタジアム、運営スタッフ、ひいては対戦相手に対して根回しを必要とする日本とでは根本的に日程を変更するためのハードルの数は違うのである。

3.ACLとリーグとの営業収入の比較
中国のクラブはチーム名にオーナー企業の名前を出すことによって、クラブの赤字を宣伝費の名目で補填してもらっている。そもそもリーグ戦自体が興行的にはペイしていないが、ACLとなると客層がガラリと変わり、中国代表として闘うクラブを応援するファンでスタジアムが埋まる(一部動員は掛けられているが)。これに対して日本では、クラブごとに差はあるものの基本的にはリーグ戦の営業収入というのはクラブ経営には欠かせないが、ACLとなると平日開催故にどうしても観客動員が落ちてしまう。

こうして見ていくと、日程を調整したりするのはかなり難しいと言わざるを得ないが、今年の場合、当事者同士が同意すれば変更可能かもしれないカードが一つある。それが4月19日の鹿島vsガンバ戦である。

正直言って、ACLの大一番を互いに控えている時期に鹿島とあまりやりたくはなかった、という気持ちはある。この時期あたりからお互いに疲労がピークに達して来るとは思うし、過密日程を緩和しようと思えば、対戦相手を考えると変更可能なカードはここしかないとは思う。

ただ、現実的に鹿島は日程変更を受け入れはしないだろう。週末の試合で対戦相手がガンバとなるとそれなりの観客動員が見込めるということで、前述した営業面の問題を考えると、これをどこかの月の平日に振り返るわけにはいかない。更に言えば、ACLは勿論大事なんだけども、リーグ戦もしっかり闘うことも大事でもある。昨年浦和がACLを制覇したけども、その疲労でリーグ連覇を最終節に逃したことによってサポの喪失感は大きかったことを考えると、鹿島にとっても、ガンバにとってもリーグタイトルを取ることはある意味ACLを取ること以上に現実的であるかもしれない(だからといってACL軽視ではないので念のため)。

だから、現場としては決まってしまったものを簡単には変えられない事情というのが存在するわけであるから、最初に日程を組む時にこそJリーグは配慮すべきだったと思うのだけども。

とまあ、ここまでネガティブなことを書いてしまったが、皮肉なことに過去これまで中国のクラブがACLの為に中超の日程を調整してもらっていたにも関わらず、肝心のACLで結果を出せていないことが多いw とすれば、今年も北京や長春がコケる可能性というのは極めて高い、かもしれないが。