大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯盟杯小組賽第2輪 神戸勝利船0-1名古屋鯨八

2008-03-24 06:53:34 | サッカー全般
名古屋のストイコビッチ監督もすっかり監督の頭に切り替わったな、と感じたのは名古屋の先発布陣が4-5-1と、巻の1トップにして臨んだことだった。勿論欧州のサッカーでは主流となっている布陣自体で守備的という判断はできないが、この試合でのそれは、最終ラインをやや引き気味にし、中盤を厚くすることで神戸のプレッシング&ショートカウンターに備えるというプランであったに違いない。現役時代の彼ならこのプランで、しかもこの日のマギヌンみたいな位置でプレーするというのはとてもフラストレーションが溜まっていたかもしれないが、監督となると話は別ということか(これは彼の師匠にあたるオシムと同じパターンだが)。

一方の神戸だが、前半は曲がりなりにも中盤で栗原や古賀らが下がって囲いこんでボールを奪ったり、レアンドロが出足よく名古屋のDF古田のパスカットをしたりしてからのショートカウンターの持ち味は出せていたのだが、最後のフィニッシュの詰めが甘い。これに関して言えば名古屋のDF三木がレアンドロをよく見ていたということと、楢崎の変わりに先発していたGK西村の攻守がよく効いていた。名古屋は川島が抜けても控えのGKはいい。楢崎がいなければ西村だって正GKはやれそうだし、出番を求めて移籍すればチャンスは巡ってくるかもしれないと思わせる活躍ぶりであった。

前半ボッティのミドルがクロスバーを叩く惜しい場面があったし、先制できていれば後半神戸にとっては「注文通りの展開」になっていたかもしれない。その意味でこの試合の結果は紙一重なのであるが、それでも神戸には攻めの形が乏しかったように思える。前の浦和戦のエントリにおいても指摘しておいたのだが、引いて守られる相手に対して有効な手立てを打てないようでは、1年間通してカウンターだけで乗り切れる程Jは甘くはない。

確かに攻撃的なサッカーを公言していたピクシーがあの布陣であの戦術で来られるのは意外だったかもしれない。それを弱腰と言うのは簡単ではあるが、別な言い方をすれば、神戸もついに相手に恐れられるチームになったということである。かつて世界最高レベルにあったファンタジスタからリスペクトされる神戸だからこそ、それに応える為には課題をこなさなければならない。

ということで、神戸が如何にして引いた相手を崩すかを見ていたのだが、須藤に放り込んでセカンドボールを拾おうにも相手に上手く対応されてしまう。ポストとしての須藤は頭では競り合えるけども足元には怖くて出せないのか、それとも神戸の中盤は出そうとしないのか。頭だけで競り合うのなら、松橋の方がスピードがある分まだ相手にはイヤな存在だとは思うけども、この日はベンチ入りすらしていなかったのはケガだったのであろうか?

足元で受けられそうな選手と言えばレアンドロの方だろうか?レアンドロが引いてボールを受けてボッティが追い越して行くというパターンが後半一度あったけども、あれを見ているともう少しボッティを前の位置で使えれば良かったとは思うのだが、DF河本がヒザを痛めて交代してしまった。勝ちに行くのならDFをケガでもないのにわざわざ交代させるわけがない。これが神戸にとってこの試合一番の誤算だったかもしれない。筆者は神戸の交代を、

1.須藤に替えて吉田投入
2.スタミナに不安がある栗原に変えてカンジョ投入
3.古賀を下げて田中英雄を入れてボランチに配し、ボッティを前に上げる

と予想していたけども、河本のケガで3がなくなったのが惜しかったとは思う。

ただ、こうして見ると結構ガンバの攻撃ってイケてるなと、この週末試合がなかった為に神戸にも来ていたガンバサポは思ったんじゃないだろうかw ガンバなら名古屋の守備陣に対してもっとこう、安田がサイドから突っかけていったり、播戸が引いてスペースを作り遠藤とのコンビネーションで裏へ誰かが飛び出して行けたとは思う。まあ、攻撃に関していい形が作れてきているからこそガンバは不用意な失点を避けなければいけないんだけども・・・

名古屋の方について言うとピクシーのゲームプランが的中した形であるが、それでも前半杉本を右サイドに張り付かせているのはないだろう、と思った。後半杉本を左の深井の位置に持ってきて、津田を右に配してから津田のドリブルとクロスが有効であった(攻め上がっていた右SB竹内のクロスが酷かったせいもあるけど)。後半終了間際にPA内に切れ込んで倒されたけどホンマにPKじゃなかったんやろうね、主審のジョージ先生?確かにこの日のジョージは流し気味だったから、その基準で言えばPKではないけども、家本スタンダードならゴールに向かっていっているわけだし、まして「バングラデッシュの笛」なら間違いなくPKであっただろう(だからと言ってそれがいいとは言えないのであるけども・・・)

巻は最後に左からのクロスに頭で合わせ、流石は誰かさんの兄弟ということを証明したw 名古屋はナビスコを控え選手の底上げに利用している感が強いのだけども、この試合に応援に来てくれたコアサポの期待に応える為にも、このチームこそナビスコを本気で獲りに行くべきではないだろうか?だからこそ、今後誰が出てきても勝利を狙って行って欲しいと思う。