えー、ACLの試合前に2,3の赤サポさん系ブログを覗いてコメントを残したら、そこ経由でしょうかかなり多くの皆さんがここにお越し頂き誠に有難うございます(ごあいさつ)。ガンバサポの皆さん、もう少しで社会復帰しますので今しばらくお待ちをw
詳しく全てを吟味した訳ではないのだけども、ざっと試合直後からの中国メディアの記事をネットで徘徊して一瞥した限りでは、概ね両チームの実力差、ひいては日本と中国のレベルの違いというのが現れたという論調だった。実際、シュート数では9対2(枠内シュートは4対0)と浦和が圧倒し、敵陣30メートル以内に侵入した回数も14対8とこれまた浦和が上回っていた(中国メディア分析記事による)。
とりわけ、中国サッカー界で影響を持つジャーナリストの一人である董路氏は自身のブログの中で、一昨日の試合は単に申花だけでなく、前からあった中国と日本との力の差が出ていたと指摘している(浦和が確実にチャンスをモノにしていれば0対3ぐらいで負けていただろうとも言っている)。唯一中国のクラブで日本のクラブにACLで圧倒した山東魯能にしても、マリノスと山東でのホームゲームでシュート数は18対8と圧倒されていたことを挙げている。
確かに氏の言うように、あの山東でのACLアウェーゲームも、不可解な判定がなくて横浜が先制していれば勝てたかもしれない試合だった。更に言えば横浜が出場したA3では2年間において中国のクラブ相手に3戦3勝していることも付け加えておこう(彼らはACLにおいて文字通り先駆者の役割を果たしたのである)。
むしろ、問題は日本のメディアがこれまで日中の間にあるレベルの違いというのを十分に把握していなかったところにあるのではないだろうか。浦和の長谷部が、上海は代表選手5人も抱えていてもっと強いと思っていたが、こんなに弱いとは思わなかったと言ったと中国メディアが報道していたが、事前にどのくらいのレベルにあるということが現場でもメディアでも把握されていなかったから、実際当たってみると拍子抜けしたのではないだろうか。
中超の試合は去年からネットでよく見るものの、中盤でのプレッシャーは弱いし、攻守の切り替えなんかもJ1の下位チームよりも遅いと思うこともある。だから日本において、日本のクラブがキチんとコンディションを整えて試合をすればまず負けることはないだろうと私は考えていた。
ただ、それだけの力の差があるにも関わらず、過去中国アウェーで日本のクラブが1勝もできなかった(韓国クラブもそうだが)という現実もある。去年のガンバだってホームで3対0で勝って意気揚々と大連に乗り込んだものの、練習場でカッターナイフが落ちていたという事件があり、かなりナーバスになってしまった。試合の方も雨が降ってまともなピッチコンディションとは言えず、放り込みサッカーを徹底した大連に苦杯を舐めている。上海のピッチは大連以上に劣悪であるのは以前指摘した通りで雨が降ると浦和はかなり苦しむだろう。このようにサッカーの質以外の要素も盛り込まれて来るのが中国アウェーの難しいところなのである。
最後に、董路氏のブログからもう一度。氏は赤いユニを着た浦和サポが終始声を出し続けて、応援旗をはためかせていた様子をオールドトラフォードに準えていたのであった。確かにああいう応援というのを中国はもちろん、アジアにおいてでも見たことはなかっただろうな。え、上海申花もローマのように見えたって(苦笑 いや、あそこまで点は取られなかったのがあの試合の申花の唯一良かったところなのか・・・