家族がチケットを当てまして、久々に観に行きました。
この日はすごく体調が悪くて、朝の時点で行くのをやめようかと思うほどでしたが、他に希望していた人たちに申し訳ないので、行くことに。でも、パトリックの辺りから、意識が朦朧としたりして、ちょっと記憶に自信がありません。
新しいルール改正はチェックしていないので、どういう点数の出方なのか分からないけれど、その方が純粋にプログラムを楽しめていいなぁ、と思って臨みました。
真央ちゃん復帰効果を再認識。
会場は世界選手権ほどではないかもしれませんが、ジャパン・オープンではかつてない客入り。私たちの席は最後尾から数えた方が早いのですが、そんな奥までかなり埋まっていました。それから、リンクのスポンサーが真央ちゃんのCMの企業がずらり。みんな、競技する真央ちゃんが好きなんだねぇ。
男子:
ジュベール:いかにもジュベールな曲調(というか、昔のプログラムでしょうか?)
多分、3Aが2つとも回転不足だったのだと思う。引退したのだな、とつくづく思う。
アボット選手:いかにもアボットが好みそうな曲調(←この言い回しこの後ずっと続きます)ミスがあったけれど、ジュベールよりまとまっていたので、まだ、現役感があります。
村上選手:表現することが大好きな村上選手にぴったり、遠い席だったので、ぐり君パパが「見た目が高橋大輔に似てる。名前も大輔だし」と言ってました。
本人が言うとおり、後半へばったし、得点源のジャンプを失ったのは残念でしたが、シーズンはこれから。
フェルナンデス選手:いかにも、フェルナンデスなプログラム。私はこういう作品性が全面に出ているの、好きです。お客さんとコンタクトを取るのがうまい彼ならでは、お客さんもすぐさま手拍子。4回転も簡単そう。
ジャンプして、止まって表現~ジャンプして・・・という、プログラム構成もいかにもフェルナンデス。
チャン選手:チャンらしく、ジャパン・オープンでは調整していません。3Aも4回転も6分間練習でもきめなかったことが気になりましたが、プログラムはさすが。
いつも同じ表現になってしまっていると思うのですが、スピンがプログラムに溶け込むくらいトランジッションが濃厚で、ジャンプミスをしてもすごく見応えがあるプログラムです。
宇野選手:シニアでこういう顔ぶれと6分間練習ができる機会が早々にあってよかったと思う。
曲も宇野選手に合ってる。曲想を体全体で捉えるムーブメントがうまい。ジャンプ構成もびっくり。パトリックの後に滑ったせいもあってか、(比較して)トランジッションが多少物足りない気がしますが。
最後にクリムキン・イーグル。これが、太田さんや荒川さんのレイバックのイナバウワーを入れたトゥーランドットを彷彿とさせ、アジア選手に大きな力をもたらすこの曲で宇野選手がシニアを席捲してくれるのではないかと期待させてくれます。真央ちゃんと同じくらい大きなスタオベでした。
EX
荒川さん:レオナ・ルイスの歌の新しいプログラム
←×ごめんなさい、多分、翌日テレビで観たCaOIが記憶にかぶさっています。You Rase Me Up○ただ、以下の分は会場で感じた記憶に間違いなし。こういう大きい会場では荒川さんのスケートって本当に映えます。AOIがたびたび荒川さんを参加させたのが分かる。大会場の遠い席から見る荒川さんのスケートはとてもスケールが大きく、エレガント。
デイビス&ホワイト:北米のスケーターが好む、ギターの弾き語りの歌に合わせたプログラム。今年はたくさん来日しますねー。
女子:
6分間練習で真央選手がひょいと3Aを決めた直後、トゥクタミシュワがアクセル軌道に2回入ったので、3A跳ぶな!と思ったんですが、パンクだったような。真央選手に悪い緊張のようなものはまったく感じませんでした。順番はちょっと忘れてしまったのですが・・・
ワグナー選手:好きな選手なんですが、記憶が・・・。でも、ジャンプミスは多少あったけれど、悪い印象はなかったです。
宮原選手:宮原選手はとても小柄なのですが、腕の使い方(恐らく肩甲骨のあたりから意識している)がとても大きく美しく動かしているので、小さく感じません。プログラムはジャンプも他の要素もよどみなく、流れ好印象。
ソトニコワ選手:こういう重々しく歌う曲調、スルツカヤもフレンズで使っていたような、ロシア人が好む曲なのでしょうか?以前、会場で見たときは(五輪前のJOかな???)ジャンプとスピンのインパクトが強くて、プログラムに流れを感じなかったのですが、今回、そういうイメージは払しょくされました。競技復帰して、精神的にもプレッシャーがあるかと思いましたが、なかなかよくまとまっていたと思います。
ゴールド選手:3-3で最初の3が不十分なのに見切りで後半の3をつけて転倒というイメージ。「火の鳥」の途中、ガニマタになる振り付けがあって、なぜ、女の子にガニマタをさせる?と思ったんですが、それ以外は振り付けも素敵でした。
浅田選手:失敗する気がしなくて、リラックスして見ていました。女子の中ではステップのエッジワークが無理なく進んでいるな、という印象。
衣装は第二の真央カラーのラベンダー色。遠目で見ると少しシンプルすぎると思ったけれど、(黒×ピンクの第一の真央カラーよりも好きです。)テレビでみたら、蝶々がところどころついていてかわいかった。
トゥクタミシュワ選手:「禿山の一夜」これもロシア選手が好む曲。黒い衣装もロシアデザイナーという感じ。
真央ちゃんが3Aを跳んだので、6分間練習の様子からして、トゥクタミシュワ選手も跳んでくるだろうと思いました。失敗でしたが、その後、はミスはあったけれど悪くなかったです。最後の方で曲がどんどん早まって、それを表現する彼女も素晴らしかったのですが、こんな焦らせるような曲調ではミスするのでは、と思った時に転倒。でも、最初にこういうミスをすると、あとでミスしなくなります。
優勝者インタビューで、インタビュアーも会場も「真央ちゃんの話が聞きたい」という雰囲気の中、チームに貢献できてうれしい。会場に沢山お客さんが入ったことも選手たちみんなが喜んでいる、と、自然にチームとして、参加選手の一人としての発言をする真央ちゃんはさすがでした。その後に続く選手たちも自然とチームについて語っていました。
フレンズ+ ステンファン・ランビエール
無料放送!感謝!!
今回のフレンズ+はステファンがゲストになるに違いないと思っていました。
CS放送のせいか、荒川さんと対談のせいか、ステファンがすっかり柔和になっているのが印象的。でも、話を聞いているうちに、スイスや日本でスケート教室などで若手育成をしたりして、目線が変わってきているのかな?と感じます。でも、ステファンにはもうしばらく、プロで滑り続けてほしい。
複数の言語を操るステファン。ステファンでなくても、ヨーロッパ人の語学習得能力については聞いてみたい。次はロシア語と日本語。日本人の心の在り方は分かっているから、日本語の方が早く習得できそう、と、リップサービスだけど、心の在り方を分かっている、という言葉は日本人にとって嬉しいです。
好きなプログラム3つ上げると、「選べないよ、静香だったらどう?」と、荒川さんがインタビュワーだからこその返答。「ポエタ」の話題が出なかったのも少し残念。東京ワールドの話は出たので、もう少し東京ワールドの話を膨らませてほしかった。
猫のプログラムや衣装がいやだったので、以降、自分で曲も衣装も選ぶことに。で、選ばれたのが、シマウマ。子供の頃のスケーティング・アイドルはクーリック。で、クーリックがジラフでステファンがゼブラ。と、シマウマ話が結構出たので、ちょっと別の話も盛り込んでほしかった。
それから、ジュベールの時はフレンズの話を織り交ぜてくれたんだけれど、ステファンはフレンズの話はなくて残念。それほど、ステファンは日本に来ているということですね。でも、ステファンのプログラムを披露してくれたのは嬉しかった。あの小さな会場でステファンを堪能できるなんて、羨ましい、見たかった。
それから、荒川さんとのペア。荒川さんが大きくなったから、自分がリフトされるなんて考えてもみなかった、というと、ステファンが「リフトするよ!僕の肩は強いよ!」と優しい。
荒川さんがステファンのことを本当にリスペクトしているのが分かる。2006年のスケート・カナダでの逆転優勝。FSを諦めなかったこと、ミス続きのSPの出来の後のメディア対応が印象に残った、これは後輩に聞かせたい話なのだろうな。日本の会場はスイスの国旗で真っ赤になるほどファンがいっぱいになるけど、分かる。新採点法での問題点について、プログラムを表現することについて、意見が言えるのはステファン。などなど。ステファン嬉しそうに、ありがとう。と。かわいい!
ステファンが荒川さんに「僕たち二人は似た感覚を持っている」と言われて、荒川さんが照れて困った顔をしたのが印象的。ステファンにそんな風に言われると本当に嬉しいのが分かる。それから、君は強い、というのは、引退して10年たってもクオリティを落とさずに新しいことに果敢に挑戦していること、フレンズという小さいながらも10年間自らがプロデュースしたアイスショーを継続し続けたこと、プロのステファンだからこそその苦労が分かるのだと思う。
小塚選手×立石選手(水泳)
何かのバラエティ番組で、立石選手の綺麗すぎる部屋や収納と、そこで自由勝手する小塚選手のインパクトが強すぎる。。。
挙句の果てにスタジオで「(立石君は)小塚選手、がさつすぎて嫌でしょ?」と言われる始末。
でも、二人で鍋をつつく姿は本当に仲がいいんだなぁ。なんていうか、一昔前はスケートする日本男子もスケートするのか?って思われていた時代もあったけれど、こうして、かたやスピードを競う、カテゴリは違っても、同じ五輪選手である立石選手と小塚選手が自然と仲がいい時代っていうのはすごくいいな、と思ったのです。
フィギュアスケートを技術や体力が必要なスポーツと認識してくれているんだなぁ、と思う。