La douce vie

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フィギュアスケート:スケートカナダ フリー 村主選手・高橋選手 2位

2006-11-06 | figure skathing、ice show
スケート・カナダ2日目。
昨日悔しい思いをした恩田選手、ジャンプもやや不安定、演技も上の空のような状態ながら昨日の不本意な演技の汚名挽回を果たした。
キム選手、出だしは非常によかったが、後半にぼろぼろと崩れていく。シニアの洗礼でしょうか?しかし、3-3は安定しているし、表現力が丁寧です。本当にこれからが楽しみな選手です。
村主選手、新しいプログラムは思い切った冒険ですね。はじめから最後の挨拶までまるでエキシビジョンのような印象。体の硬い村主選手が新採点に合わせていくのは並大抵の苦労ではないことだし、素晴らしいことだと思うけれど、村主選手はドーナッツスピンより前方開脚したI字スピンより、いつもの体力を使い果たした最後に見せる気迫のスピンの方が好きです。
そして素晴らしかったのはロシェット選手。オフ・シーズンに日本にきたときも非常に安定感があり、期待していたのですが、表現力、ジャンプ、ステップすべてが非常に充実した状態。今年の世界選手権が楽しみです。

男子はランビエール選手、昨シーズンと同じプログラム。
怪我で調整がままならなかったそうで、昨日と同様、ジャンプが定まらない。
しかし、やはり世界王者。スピンの滑らかさ、表現力、とくに回転から入る3ループは見事の一言につきる。ランビエール選手は難易度の高さと表現力が見事に融合している数少ない選手の一人。世界王者にふさわしいと思う。
高橋選手。結果の情報を入れないで見たので、緊張しました。最初のジャンプがすっぽぬけた瞬間、嫌な予感が走った。途中、立て直したかのように思えたが、キャンベルと同様の転倒、そしてジャンプの失敗。最後のステップの素晴らしさは群を抜いていたが、素晴らしい分虚しく感じた。
高橋選手自身もコーチもいろいろ試行錯誤しているに違いない。昨年のSPと同じ雰囲気をもったナンバーをフリーに持ってきたり、体力を鍛えたり。しかし、高橋選手の課題は今年も持ち越された。
高橋選手の今年の敵は織田選手でもランビエール選手でもなく自分自身である。
そしてウィアー選手。あぁ、今回の優勝はウィアー選手か。と思いきや、大過失はないものの、ジャンプの難易度は下げ、スピンも力なく。
上位のどの選手にとっても観客にとっても不本意な表彰台となってしまった。

スケート・カナダSP:高橋選手首位,村主選手2位

2006-11-04 | figure skathing、ice show
先週のアメリカ大会に引き続き、カナダ大会のSPが行われた。
注目のキム選手は「ロクサーヌ」を16歳とは思えぬ表現力で演じ、ジャンプも完璧で首位に立った。今年のプログラムの中で一番驚いたのは村主選手の「ボレロ」。村主選手のようにフィギュアに対する思い入れの強い選手は「ボレロ」は避けると思っていたのですが、今シーズンの意気込みは相当なのでしょう。曲と演技がまだフィットしていないようですが、貫禄の2位です。そして「引退」を意識して今シーズンを迎えた恩田選手は純和風の「春の海」。初戦の緊張からかジャンプが乱れ、曲とふりつけもなかなかフィットしないようで、昨年のようなパワーを感じません。明日に期待しましょう。カナダ大会だというのにロシェット選手が放送されずに残念でした。

そして、男子。GPシリーズのエントリーが決まった中で男子で一番楽しみだったのがこのカナダ大会でした。何せ、ジャンプだけでなく、踊れるトップ選手が集っている。と、期待に胸を膨らませていたら、バトル選手が欠場・・・。このショックは体操の鹿島選手今シーズン欠場以来のショックです。
それでも充実した男子。前年度世界王者のランビエール選手が痛恨のミスの連続。4回転での転倒、3Aが2Aになるなどジャンプが定まらないだけでなく、スピンの前にバランスを大きく崩したりと大乱調で誰も想像しえない7位と出遅れた。アイスショーなどが多く、調整が遅れたのでしょうか?でも、FSで立て直せばぐんと順位を上げられる選手です。そして昨年は不調でシーズンを終えたウィアー選手。持ち味の繊細な演技から今年はより男性的な「キング・オブ・チェス」に乗せてほぼノーミスですばらしい演技でした。昨年の「白鳥・・」も素敵だけれど今年の「チェス」も力強さの中に品があってよいのではないでしょうか。堂々の2位。
そして、高橋選手。昨年のカナダの世界選手権。織田選手の素晴らしいSPにスタオベだった観客を見て、NHK杯の高橋選手の「ロクサーヌ」をここで演じていたら、どんなんだったろう。とついつい想像してしまう私でした。
チャイコフスキーの静かなメロディに乗って、躍動感溢れる演技。ジャンプもステップもスピンの入りも小さなミスがところどころあり、まだ演技がフィットしていないようだったけれど、ウィアー選手を上回り、1位。カナダの観客に日本には高橋選手もいる、と印象づけたSPになったのではないでしょうか。
ただ、高橋選手はSPでは圧倒的によい演技をするけれど、FSではジャンプのミスが出るとずるずると全体的に動揺を引きずったりする。今年は精神的なプレッシャーを少しでも克服して、高橋ワールドを世界に披露してもらいたい。

最近読んだ本(とマンガ)・4

2006-11-03 | book/comic
「続巷説百物語」京極夏彦
・京極堂シリーズの江戸版と言っても差し支えないシリーズ。短編一話完結形式の連作なので、京極堂シリーズの中では京極夏彦独特の不必要なまで(?失礼)に伸びた間がなくて気に入っている。

「モロッコへ行こう ダヤンのスケッチ紀行」池田あきこ
・あのダヤンの作者の池田氏が妹と二人でモロッコへ旅行。さばけた文体に人柄を感じる。モロッコで出会った人たちがみな味のあるよい顔に描かれているのも楽しめる。

「花よりも花の如く・4」成田美名子
連雀能舞台役者修行中の憲人のNY公演をメインに話が展開しています。
伝統芸能をクローズアップしてきましたが、この方はやはり海外のこと、人の心の動きを書くのがすきなのだな、と思います。
最近では漫画で新刊を楽しみにしている数少ない作家。