❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「いのち」 藤あや子

2010年10月28日 | 演歌女性歌手
  好きではいやです 命と云って
  そのひと言で 信じてゆける
  むかしの人の 嘘に泣かされ
  やめていました 恋のみち
   いっちゃうから いっちゃうから
   いっちゃいそうよ
  あなたに決めたら どこまでも

  この日のためにと 仕立てておいた
  加賀友禅を 着てみましょうか
  立原正秋 小説(そこ)に出てくる
  あなた好みの おんなです
   いっちゃうから いっちゃうから
   いっちゃいそうよ
  あなたの云うまま なすがまま

  世間の火の粉が 命を焦がす
  骨まで燃えて 炎の華に
  怖れるものは なにもないわと
  やっと気付いた 恋おんな
   いっちゃうから いっちゃうから
   いっちゃいそうよ
  あなたと死んでも 悔いはない

ひとこと:楚々としていて、それでいて芯のつよい
         そんな部分を垣間見る藤サン
         今さらながらドラマのように
         歌世界で燃えてほしいと思って書いた。


「放浪歌 たびうた」 新沼謙治

2010年10月26日 | 演歌男性歌手
おまえの眉に 似たような
  月が出ている 旅空夜空
  追ってくるよな なみだの声が
  おれの背中に 突きささる
   まごころひとつ やれないで
   唇さびしい 放浪歌よ


  なみだを分けた 暮らしにも
  いつか疲れて わがまま気まま
  おれを忘れて しあわせ花を
  おまえ咲かせて いいものを
   やさしさ今も 身にしみて
   夜更けてしみじみ にがい酒

  
  うわさの糸を 断ち切って
  明日はどの町 東か西か
  胸に吹き込む 秋風しみて
  うすい日差しを 恋しがる
   ぬくもり遠く なるたびに
   思い出みちづれ 放浪歌よ


  

   ひとこと:不器用なオトコほど内に秘めるやさしさ。
         想いを伝えるにも武骨すぎるオトコがいてもいい。
         いつまでたっても新沼氏はそこがいいのだ。


「Woman Road ~わたしの道~」 由紀さおり

2010年10月23日 | 歌謡曲女性歌手
由紀
  わたしが願う 幸せは
  たとえば四つの 野に咲く花びら
  生まれたよろこび 生きるたしかさ
  今日のほほえみ あしたの希望
    おしえてくれた 花があり
    ささえてくれた 人がいて・・・
  
  哀しみの主人公より
  勇気ある脇役でいい
  少しぐらいの辛さに 涙はいらない
  胸いっぱいの 陽差しの中で
  唇に歌をちりばめ
  わたしは私の 道を往く

  あなたとさがす 幸せは
  たとえば四つの 美しい季節
  みどりの若草 青い海原
  赤い夕焼け ま白い新雪
   いつかは出会う 人がいて
   一緒に歩く 夢を見て・・・
  
  哀しみの主人公より
  勇気ある脇役でいい
  心のこりの昨日に うしろは向かない
  この手のひらに 祈りをこめて
  唇に歌をちりばめ
  わたしは私の 道を往く


   ひとこと:たとえばメッセージ・ソングとかは
         人によっては、ときに鼻につくこともある。
         大上段に構えることなく、それなりにそれらしく
         肩のチカラを抜いて唄えば
         聴き手はとてもロハスな気分
         由紀サンにはこういった歌が似合いそう。

「女の潮路」 千葉一夫

2010年10月21日 | 演歌男性歌手
ちば

覚悟をきめてゆくんだね
港に船が待ってるよ
時化の海峡 ふた晩越えて
こころびっしり 濡らしても
呼んじゃいけない みれんの人を
捨ててはじまる 女の潮路

鴎が低く飛ぶ日はね
港に雨が降るんだよ
別ればなしが しぐれてもめて
浜の酒場で 夜哭き酒
みんな忘れて 岬の町で
地味に暮らせよ 女の秋を

戻ってきてもいいからね
港で俺が迎えるよ
白い夕顔 花咲く頃は
人のうわさも 消えるから
淋しがりやの 船乗りたちに
逢いにおいでよ 女の潮路


ひとこと:けっして派手ではないが 堅実でファンも多い千葉サン。<。
おきまりの港ものだが、港町のオトコの視線で女の心情を書いてみた。
ジメッとしなく重くなく、そんな港歌があってもいい。

「去く水に」 中村美律子

2010年10月14日 | 演歌女性歌手
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流れのままに 流されて
おんな笹舟 どこへゆく
恋もしました 別れもあった
過ぎてしまえば 涙も傷も
一期一会の 語り草
今はただ おだやかに 去(ゆ)く水のごと

風吹く日には 父のこと
雨の降る夜は 母さんを
思い出します 面影いくつ
私ひとりを のこして逝った
多情無常の 儚な糸
それもまた ひめやかに 去く水のごと

澱んで濁る 泥水に
蓮の花びら 凛と咲く
生きてゆきます この先独り
胸の真ん中 希みを抱けば
無明長夜も 明けの空
明日もまた たおやかに 去く水のごと


ひとこと:人生もそこそこ長くやってると
ひとりになったとき、ふと振り返る、さまざまな場面がある。
歌手も長く唄っていると
愛だの恋だの は身丈に合わなくなる。
それだから、なにげない日々の
自然や情景からイメージが湧きあがる。

「祝盃」 畠山みどり

2010年10月10日 | 演歌女性歌手
みどり

  祝盃


  君、祝盃を 受けて飲め
  斗いあとの 勝利こそ
  花満開の うれし酒
  五臓六腑の 髄までも
  酒なみなみと 沁み入りて
  君、祝盃を 受けて飲め


  我、祝盃に 歓喜あり
  苦難の道の 果てにこそ
  夢雄々らかに かない酒
  遠路もろびと 集い来て
  酒百千を 酌みかわす
  我、祝盃に 歓喜あり


  皆、祝盃に 酔うて舞え
  過ぎにし日々を 糧として
  時揚々を ちかい酒
  心躯すこやか なる者に
  酒うまくして 歌ありて
  皆、祝盃に 酔うて舞え



   ひとこと:近年、畠山女史はとみに明るく洒脱になった。
         負債のごたごたなどを完済し気持ち的に楽になり
         最近は持ち歌ばかりでなく「夜がわらっている」や
         「涙そうそう」など披露し、歌を楽しんでいる感がする。
         いいですね~、ますますこれからですね~。
         トレードマークの袴と扇は
         誰にも真似できないヴィジュアルの極め付き。
         それにはやっぱりこんな歌が似合う。
         文語調もかえって新鮮でしょ。
         老若男女いずれを問わずに捧げる
         これぞ人生の祝援歌。


「あんちゃん」 西尾夕紀

2010年10月08日 | 演歌女性歌手
西尾

  あんちゃん 飲みにいこうよ
  あんちゃん おばさんだけどさ
  しみじみとねぇ どっか近くの
  旨い酒 飲ませる店でさ

  あんちゃん 仕事帰りかい
  あんちゃん いい人なんだね
  だまってても べつにいいけど
  知らん顔 されるとつらいよ

  いつも隅っこが好きだから
  油の染みた壁にもたれて
  いいの どうせあたしが悪いって言うんだろ
  今夜だけは言わないよ 若いくせに、なんてさ


  あんちゃん もひとついいかい
  あんちゃん チャンポンだけどさ
  とろとろとさぁ 酔いを笑って
  シシャモがさ こっちを見てるよ

  あんちゃん 彼女いるんだろ
  あんちゃん 内緒にしといて
  泣きべそした 年増おんなと
  飲んだこと 笑われちゃうよね

  いつも暗がりが好きなのは
  すっぴん顔をうまくかくせる
  いいの どうせアイツは帰るってあてはない
  気分いいね ざまあみろ あとは笑うだけよね


  あんちゃん 今日はよかった
  あんちゃん あんたに会えてさ
  とっといてよ あとのお釣りは
  だいじょうぶ まっすぐ帰るよ

  あんちゃん 今日はよかった
  あんちゃん あんたに会えてさ…



   ひとこと:今年になって「昭和の名曲選」と題して
         夜がわらっている/未練の波止場 
         おさらば故郷さん/お別れ公衆電話
         黒百合の歌/柿の木坂の家
         と、立て続けにMaxiシングルで
         リメイク作を発表している。
         これはとてもいい企画。
         特に加賀城みゆきサンの「おさらば故郷さん」を
         取り上げてくれたのには拍手もの!
         ものまね番組などで器用なところを見せているが
         それだけが注目されるのは心外。
         オリジナルで、しかもちょっと視点をかえたら
         こんな詞ができた。

「恋心つのらせて」 マルシア

2010年10月07日 | 歌謡曲女性歌手
マルシア
  気持ちは今も変わらない やり直せるならもう一度
  この人だけと決めた日の 心はどこへいったのか
  抱かれるたびに はがゆさが まとわりついて放れない
  めらめら燃える狐火を 無理やり酒で消すばかり

   恋心つのらせて 淋しさにふるえたら 
   あなた わたしをなぐさめて
   かなわぬ恋とあきらめるなら 
   みじかい命でかまわない
   あふれるほどの なみだを胸に 
   わたしはあなたを追いかける

  夜更けて雨は降りやまず オン・ブラ・マイ・フを聴いている
  わたしはここにいますよ と 心があつく呼んでいる
  「きらいじゃない」と云いながら 「愛している」と応えない
  足りないものはなんだろと わたしは胸に問いかける

   恋心つのらせて 憶い出にすがるたび 
   あなた 遠くで背を向ける
   はかない恋で終わらせるより 
   傷つく覚悟も出来ている
   待つよりほかに 手だてはなくて 
   わたしはあなたの影を抱く


    ひとこと:ゆったりと、はんなりと 
          そんな大人のLove Songを唄ってほしくて書いた。
          アレンジは櫻庭伸幸サンを思い浮かべた。
          それに乗っかった歌唱は
          きっと生きると思うのだが。

「土性っ骨」 冠二郎

2010年10月05日 | 演歌男性歌手
冠二郎2

通天閣より どでかい夢を
賭けて跳ね飛ぶ 河内軍鶏
身なり素振りは 見劣りしても
我慢 辛抱 斗志にかえて
浪花 手玉にとりまっせ
どっこい 土性っ骨

別嬪さんとは 洒落にも云わぬ
情で帳消す 恋女房
嘘と内緒は 持たない信条(きまり)
苦労ひもじさ 道頓堀(とんぼり)川の
水に流れて いきよった
どっこい 土性っ骨

男の拳は 城石(いし)より硬い
生駒おろしも 吹き負かす
裏と表の 憂き世の道を
運否天賦を 味方につけて
浪花魂 見せまっせ
どっこい 土性っ骨


ひとこと:ますます熱血燃やす感の冠サン。
でもでも、作品的にはすこぶるマンネリ、食傷ぎみ。
それは、と言えば師匠の作詞家・三浦康照氏が
一手に引き受けていて他が入り込む隙がない。。

上記のような詞にはやっぱり
岡千秋センセイの出番でしょう。
ガツンとかっ飛ばしてほしいものだ。

「さんざし雨情」 大川栄策

2010年10月03日 | 演歌男性歌手
大川

  さんざし雨情


  日暮れそぼ降る 遣らずの雨に
  ぬれてこぼれる さんざしの花
  ひとつ倖せ やれないままに
  春に背をむけ まよい道
  白い花びら 眸にいたい


  花の名まえを おしえてくれた
  あの日あの頃 思えばつらい
  今はひとりで さびしかないか
  夢がはじけて ころがって
  胸はしぐれて 雨つづき


  こころ離れは 死んでもしない
  俺に咲け咲け さんざしの花
  いつか逢う日を ささえに生きて
  たぐり寄せたい きずな糸
  雨よ散らすな いのち花



   ひとこと:大川サンの作品ではなぜか花にちなんだ曲が好き。
         「あなたあじさい 人の妻」「路傍の花」
         そしてやっぱり「さざんかの宿」が大ヒット!
         だからあえて、こちらも花にたどりつく。


「一葉舟」 笹みどり

2010年10月01日 | 演歌女性歌手
笹

  一葉舟


  ひとが聞いたら お笑いぐさも
  ふたりとっては 命がけ
  あなた世間を わたしは過去を
  捨ててあしたへ ながれ川
  どこでどうなる さだめでも
  あなたがささえの 一葉舟


  こころ殺した 他人のふりで
  世間斜めに 耐えてきた
  あなた悩んで わたしも泣いて
  切るに切れない えにし糸
  針の雨降る あけくれに
  苦労は覚悟の 一葉舟


  死ぬも生きるも あなたのそばで
  侭して捧げて ついてゆく
  あなた灯りを わたしは夢を
  抱いてつないで のぞみ川
  雨が水棹を ぬらしても
  なみだは乗せない 一葉舟



   ひとこと:独特の笑い声と軽妙な話しぶりがほんとにいい。
         テーマは古くても定型でも
         笹サンにしか唄えない世界がある。
         演歌は「温故知新」なのだ。
         歌手生活45周年。
         からだを労わりいつまでも唄い続けてほしいと
         願うばかり。