❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

忘れ得ぬ人~女優・浪花千栄子さん        cf.「水のように」フランク永井

2017年09月30日 | 心にのこる この歌1曲
「私の半生は人にかえり見もされません どぶ川の泥水でございました。
 泥水の中にも美しいはすの花が咲くことを信じておりました私は
 今にきっと美しいはすの花を咲かせてやるぞという 大きなのぞみを
 心のどこぞにひそませておりました10才の私でございました」

浪花千栄子さんのセリフが入った「水のように」歌唱:フランク永井
なに3 なに1
浪花千栄子さんの自伝的著書「水のように」は紫の千代紙ふう和紙に
小花を散らした表紙の美しい本。
なに9
少年時代それを手にし、読んだあとの衝撃と感動は今も忘れない。
冷めやらぬ思いのなか、突き動かされるように感想を手紙にしたためた。
予期せぬことか、浪花さんから和紙に毛筆で返事をいただいた。
名古屋「御園座」の楽屋を訪ねたのはそれからまもなくのこと。
舞台前のだいじな時間をぎりぎりまでそばに置いていただき
色紙や扇子や著書にサインをいただいた。
次の公演にもまたいらっしゃいと言っていただき気持ちは張り裂けそうに震えた。
「いないことが多いけど京都に来たら寄ってらっしゃい」
そう言われて京都・嵐山の天龍寺に隣接したご自宅に伺ったのはある日の
一人旅の途中のこと。娘さんお二人に迎えていただいた。
一人旅の折々には、詩にその思いを残していた。
のちに私の詩集「早い朝」に2篇を収めた。
浪花

  「夢」

  「夢」の一字を朱で書いて
   一番好きな言葉ですよ とあの方はおっしゃった 
   私はうなずいて 
   その一文字を深く泌み込ませるかのように 
   夢 夢 夢… とつぶやいた 
   その日から私は 
   鳥になり 
   花になり 
   星にもなって 
   そしていつかは 
   人になりたい 
   夢のある人になりたい  
   私はあの方に支えられている 
   私の小さな魂は 
   あの方に見守られている

 
なに10

  「古都の片隅で」
 
   京都保津川の川ぶちに 
   丈一尺の赤いのれんの下がる小さな茶店がある 
   白く染め抜かれた五つの文字をいとおしげに読む 
   つぼね茶屋 
   しとやかな京言葉に迎えられて 
   私は京都にひたひたと溺れていく 
   ここから私の旅が始まる 
   ゆるやかに心をひらいて 
   風に誘われ 光に導かれ 
   さまざまに鳴る音を確かめて 
   私ひとりの旅が始まる  
   京都保津川の川ぶちに 
   丈一尺の赤いのれんの下がる小さな茶店がある 
   ひとつの古都がここにある
 

まもなくして、著書「水のように」をもとに浪花さんの半生が
連続ドラマ化された。その主題歌をフランク永井さんが歌い
浪花さんのセリフが入ったレコードも発売された。そのセリフが
冒頭のもの。ジャケットにサインもいただいただいじなだいじな宝物。
歌はもちろん良いが、今ではすっかり暗誦したこの浪花さんの
セリフを聴くたびに、胸から熱くこみ上げるものがある。
溝口健二・小津安二郎・内田吐夢・森一生ら、名だたる映画監督の作品
にはほとんど出演、圧倒的な存在感ある演技は何度見ても震える。
なに2 なに7
なに6 なに5
12月がくると没後44年 その月がくるたび胸を熱くする・・・

ホテル雅叙園東京 にて

2017年09月29日 | 近況
#驚きました!素晴らしかった! きのう9/28は関西からの客人と
連れだって2番目の目的地へ・・・。あの目黒雅叙園が2017年4月
「ホテル雅叙園 東京」と施設名称を変更して以降、
初めて行ってきました。
園
#木造(旧館)の頃の目黒雅叙園は絢爛たる装飾を施され、園内の
様子は「昭和の竜宮城」と讃えられた見事な美術品を擁していた
ものでした。
#広大な敷地に一歩足を踏み入れ、まず驚かされるのは
「アルコタワー」(Arco Tower)です。雅叙園の敷地内にある
高層オフィスビル。最高高さは102.67m。半円状のデザインも
さることながらその高さは圧巻!
タワー
#さて「ホテル雅叙園 東京」内部へ。
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館内マップに添って2時間超くまなく見て廻りました。
館内には、扇面や美人画、花鳥画などの
豪華でおめでたいモチーフが多く、至るところで螺鈿細工や
浮き彫彫刻が見られ、客人はそれらにことのほか興味を示し何度も
行き来して凝視していました。
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#昭和10年に建てられたケヤキの板材で作られた園内唯一の木造建築
「百段階段」は今も現存。
百段
#昭和6年からおよそ90年、日本の伝統美に彩られたものが都内に在り
いつでも見られることの満足に浸った時間の共有でした。DSC_0274_20170928200006 DSC_0275_20170928195955 DSC_0277_20170928195942 DSC_0278_20170928195931

#最後のお目当ては私がいちばん好きな とんかつ店・とんき
ちょい早い夕食。16時開店で入店したのは16時半なのにもう満席。
うまい具合に15分後には座れて自分はいつものとおり ロース定食、
客人は ひれかつ定食。お勧めできるだけあって、こんなおいしい
とんかつを食べたらほかのとんかつは食べられないと超満足の笑顔と
満腹感いっぱいのようでした。
とん3 とん1 とん2 とん4
 客人が滞在中、さて次はどこを案内しようかと思案中!

目黒不動尊にて

2017年09月29日 | 近況
きのう9/28は関西からの客人が楽しみにしていた「目黒不動尊」
案内した。
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毎月28日は縁日でもあるが午前中雨の天候が幸いして
それほどの人出はなく、ゆっくりゆったり不動尊のすべての箇所を
見て廻った。
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客人は寺社仏閣にことさら興味と関心を持つ人ゆえ
一つあたりにかける時間などに関与せず、気が済むまで自由行動を
勧めた。わたしはといえばたびたび訪れている場所でもあるから
もっぱら写真ばかりを撮りまくっていた(笑) 客人は菩薩、観音
地蔵、如来像、明王に至るすべてを拝観し、手を合わせていた。
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これまでいくつかの庭園、神社など巡ってきたがどこも改修や
建て直しが進んでいて昔の風情や情緒が薄くなりがちな印象だったが
「目黒不動尊」はそれほど手は入ってなくて《お不動様》
1年中水が枯れることのない《独鈷の滝》も良かった。DSC_0259_20170928200318
そして大本堂の背後にある露座の銅製仏像、膝前で印を結ぶ
胎蔵界《大日如来像》は圧巻だった。
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途中、簡単にランチを済ませ、次なる目的地へ向かった・・・
(以下つづく)

「激流」内藤やす子

2017年09月28日 | 今日が誕生日の歌手
『今日が誕生日の歌手』シリーズもトータルで267篇め!
内藤やす子サンは今日が誕生日。1975年の歌手デビュー以来
42年になった。芸能活動停止や長期間の病気療養を乗り越えてきた。
このブログ、7年ぶり2回目の書き下ろ詞で登場。
彼女のこれまでの人生をそこはかとなく滲ませて書き進めたら
まさに激流と言うに足りる詞となり、彼女の真骨頂である
ブルース調のrocka balladに仕立てた!
内7

激流

すべては愛の成せるしわざと
知ったふりして なぜ口にしたのか
人生が激流ならば
投げ出すものは 命しかない
良いことか悪なのか あのとき覚えればよかった
心の闇に 突風が吹き
けだるさのあまり すべてを無駄にした
内5
ひとつを捨ててひとつを探し
結果すべてを みな失くしちまった
人の世は激流だから
追い打ちかけて 命むしばむ
あきらめはまだ早い 気付けばふり出しに戻った
荒ぶる波の 水しぶき浴び
骨の鳴る音を なんども耳にした
内6
人生は激流なんだ
粗末なものを 見つめ直そう
生き急ぎ死にはぐれ おまけで息をする毎日
途切れる歌を 唇に乗せ
ひと気ない町を 夜通し歩くだけ

内1 内2 内3 内4

ひとこと:ヒット曲「六本木ララバイ」や「街角すみれ」は
なんど好んで聴いたやら。しぼり出すようなあの声で独自の
歌世界を構築し、聴かせてくれる。このブログでは
「明るい夜、暗い昼」を書き下ろしている。(画像をお借りしました) 

「夜を悼む」上野旬也とロス・プリメーロ オルケスタ cf.森聖二

2017年09月27日 | 亡くなった歌手・俳優・作詞家・作曲家をしのんで
上野旬也さんをブロガーの皆さんにもっと知ってもらいたくて
いつか書き下ろ詞を、と思っていた。ムード歌謡を代表するグループで
数多くのヒット曲を残し、今なお根強いファンがいる
黒沢明とロス・ プリモスのメンバーだっただけに上野さんの
歌唱は森聖二さんが唯一、ボーカリストとして評価し認めたという
逸話さえある。そんな上野さんを想定しての書き下ろ詞は「夜を悼む」
上野さんが今なお敬愛してやまない森聖二さんへのオマージュと
リスペクトを込め、女歌のムード歌謡に仕立てた。
黒2 黒1

夜を悼む

夜更けにいつも あなたを想う
声が 笑顔が つぶやきが
わたしの心を やわらかくする
 あの日の出会いが なかったら
 わたしの現在(いま)は なかったでしょう
突然 別離(わかれ)は きたけれど
涙を見せたら 叱られる
 もう少し… またあした… 
 あなた… good-night
黒4
あなたの真似で 唄ってみるの
甘く ふるえて ささやいて
それでもあなたに 追いつけないわ 
 お酒の飲めない ふたりでも
 目と目を見れば 分かりあえたの
少しは聴かせる 歌だねと
笑ってあなたは 言うかしら
 消さないわ… ともしびは…
 あなた… forever

突然 別離(わかれ)は きたけれど
涙を見せたら 叱られる
 もう少し… またあした… 
 あなた… good-night


ひとこと: 上野旬也さんは1978年、黒沢明とロス・プリモスへ加入、
ロス・プリモスではサイドヴォーカル兼キーボード、
サウンドアドバイザーとして森聖二さんの右腕になり31年間活動し支えた。2009年10月にリーダーでメインヴォーカルの森聖二さんが心筋梗塞で亡くなり、その後半年間2代目メインヴォーカルを務めた。2010年からは『ラブユー東京』の作曲者である中川博之氏と共に、ムード歌謡界の発展と育成の為に活動。2015年、上野旬也とロス・プリメーロ オルケスタを結成。銀座のライブハウスを中心に活動開始。
黒3
また、作曲家としての顔を持ち意欲的で旺盛な活動が期待できる。
私からはすでに数十作を提供し作曲が完成している。
現在は「銀座Night倶楽部」と題した月イチのライブ活動が評判で
ゲストも多彩、上野さんはピアノとボーカルで聴衆を魅了している。
黒5 黒6 黒7
  

「おんなの駅舎」 北山たけし

2017年09月26日 | 今日の誕生花
★9月もさまざまに、想定した多くの歌手と、いくつかのシリーズも
組み入れながら実験的、挑戦的にオールジャンルで
書き下ろしてきました。「今日の誕生花」シリーズ 8篇目!
9月25日の花はマンジュシャゲ、彼岸花です!
道すがらの路ばたや一軒家にもその花を咲かせています。
想定した歌手は 北山たけし サン。男歌もいいけれど今回は女歌!
駅4

おんなの駅舎

恨んでなんか いませんと
くちでははっきり 云えたのに
予約もしない 列車が着いて
みれんと涙の ドアがあく
どちらに乗っても おんなの駅舎(えき)
払い戻しの効かない ベルが鳴る
列車ドア
海沿いゆけば 海鳥が
野辺にはいちめん 彼岸花
見ているようで なんにも見えず
心がきしきし 泣くばかり
ふたたび戻れぬ おんなの駅舎(えき)
恋の終りをとむらう わたしだけ
駅1 駅2
信じたことが 罪ならば
あなたの咎(とが)は なんですか
ふりむくことも いやがるように
夜明けを待たずに 消えたひと
ゆくあて知らない おんなの駅舎(えき)
季節はずれのつめたい 雪が降る

駅3

ひとこと:北山たけしサンの作品には圧倒的に男歌が多くて
女歌はあるだろうかと、ざっと見てもほとんど無かった。
歌唱力は言うまでもないがファン層は男女どれくらいの割合だろうか。
このブログではこれまでに「命惚れ」「梅太郎しぐれ」「休暇の駅」
「演歌町」
と4篇をUPしているが
たとえば彼が女歌を唄ったらどんな歌唱表現で聴かせるだろうか。
歌手はあるタイミングで新境地開拓とも言える時期も必要。
そんなもろもろが気になって今回はあえて女歌を書き下ろした。
2010年以降、もう6年も紅白からも遠ざかっているだけに、男性演歌陣の
発展途上の一人であることは間違いないのだから奮起してほしいものだ。

「世田谷線沿線 散策」★松陰神社~豪徳寺・招き猫

2017年09月25日 | 近況
連休の一日を客人と一緒に《世田谷線散策きっぷ》を利用して
世田谷線沿線を散策!
切符
この沿線めぐりは初めてではないが
時移り相手も変ればまた新鮮! 初秋の心地よい天候のなか
三軒茶屋をスタートし、下高井戸までの10駅めぐり。
いちいちクドい説明は控えるが、客人がぜひとも行きたいと言った
松陰神社豪徳寺だけは画像とともに紹介!
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「松陰神社」は相変わらず清掃されて社殿や松陰の坐像や
松下村塾も時間をかけて見て廻った。
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7つめの駅、宮の坂下車「豪徳寺」は彦根藩主・井伊直孝が
菩提寺として再興。直孝を手招きで雷から守った《招き猫》の
伝説で有名な《猫寺》
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井伊大老の墓所があり、猫好きの客人は
無数の招き猫の置き物が鎮座まします一角に驚愕感嘆し
飽きずいつまでも眺めていた。三重塔も青空に映えて壮観!
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線路を隔てた「世田谷八幡宮」にも寄って、終点の下高井戸。
ランチは日本大学生ご用達のステーキ、ハンバーグの店
《BENIYA》へ。
てりまよ
案の定、行列必至の《たいやき・たつみや》で
焼きたてのたいやきを4個買って帰途へ。
たいやき
大いにリフレッシュした一日だった。 (画像25枚一挙掲載)

「奥美濃しのび宿」市川由紀乃

2017年09月24日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ16作目! 9月24日は『の日
全国畳産業振興会が「清掃の日」にちなんで制定。
にちなんだ書き下ろ詞!想定した歌手は 市川由紀乃 さん。
奥美濃といえば、岐阜・郡上。男女の恋慕を情念たっぷりに
書き下ろしました。
市1 市3

奥美濃しのび宿

心をあなたがくだされば
わたしは命を あずけましょう
むらさき桔梗が やさしくゆれて
霧がを 這うころは
抱いてください 抱かれておぼろ
奥美濃しのび宿
市10 市7
想いを断ち切るくらいなら
この身を投げます 吉田川
岩かげ 千鳥の 啼く声さえも
あなた あなたと すがる声
堕ちて燃えます 燃えつつ堕ちる
奥美濃しのび宿
市9 市8

二人のしたこと たどる道
間違いでしょうか 罪でしょうか
しらじら明けゆく 山ふところに
うすい日差しが さすまでは
離れたくない 離さないでね
奥美濃しのび宿


ひとこと:「奥美濃」という言い方は、かつて郡上郡の
通称として使われていたという。「美濃」に「奥」を付けた
ところからは、この地が美濃の一般的な地勢からは外れた
土地であると、人々が考えていたようだ。
私が何度も足を運んだ頃の郡上の、風情と趣と旅情は
無くなることなく残っているだろうか・・・
思えば思うほどに、パソコンのサイトなどでそれらを検索
することをあえて拒否し、若い日の良き郡上を心にとどめている。
市2 市6
市4
市5
              (画像をお借りしました)

「氷雪みなと」北野まち子

2017年09月23日 | 今日が誕生日の歌手
『今日が誕生日の歌手』シリーズもトータルで266篇め!
北野まち子サンは今日が誕生日。1989年の歌手デビュー以来
28年を過ぎた。今ではすっかりキング女性演歌の中堅になった。
彼女を想定した書き下ろ詞は「氷雪みなと」今回で2度目の登場です!
北4

氷雪みなと

遠く 遠く こんなに遠く
宗谷本線 雪列車
窓の向こうに 思い出散らし
ひと駅ごとに あなた いなくなれ・・・
涙 ざんぶ と せき止める
氷雪みなとの 北の防波堤
北1

なぜに なぜに つまずいたのか
稚内(わからない)のよ ねぇカモメ
鉛色した あの海よりも
くすぶり燃える 恋の火を消せず・・・
あれは戻りの 磯舟か
氷雪みなとは 日暮れ また吹雪
北2

昔 むかし これが最期と
命 捧げた 乙女たち
ひとり 慰霊碑 両手を合わせ
愛だの 恋に わたし ちっぽけね・・・
三日 静かに 沖を見て
氷雪みなとに 過去を流したい

北3

ひとこと:北野まち子サンには、このブログでは前回カラッとした
海もの演歌「漁港の女房」を書き下ろしているが、今回は思い切り
泣き節演歌を書いてみたかった。北防波堤ドーム(きたぼうはていドーム)
(北海道稚内市の稚内港にある大型の防波堤)をふり出しに
稚内から九人の乙女の像をモチーフに恋の忘れ旅を
氷雪の港を背景にドラマが展開する・・・
北5 北6

心にのこる この歌1曲★藤圭子         「聞いて下さい私の人生」

2017年09月22日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》8曲め、今回紹介するのは
藤圭子「聞いて下さい私の人生」
藤1
今から40数年前、テレビ・ラジオ・街角には彼女の歌ばかり流れていた。
1969年「新宿の女」でデビューするや、またたく間に若者から大人まで
圧倒的な支持を受け、1970年代の音楽シーンを駆け抜けた。
1stアルバム「新宿の女」、2ndアルバム「女のブルース」と合わせて
1970年3月30日付から翌年1月11日付オリコンアルバムチャート
42週連続1位(約10ヶ月)しかも1970年3月30日付から7月27日付の
18週間はシングル&アルバム両チャートで第1位獲得。
この前代未聞の記録はオリコン・チャート開始以来、現在に至るまで
誰にも破られていないはず。
藤5 藤4
さて「聞いて下さい私の人生」 は、1976年8月25日シングル発売
された。大変ドラマチックな浪曲調の作品で、藤圭子自身の生い立ちを
からめ、藤の歌唱力を見事に結集した好楽曲。

  聞いて下さい 私の人生
  生れさいはて 北の国
  幼なごころは 闇の中
  光もとめて 生きて来た
  そんな過去にも くじけずに
  苦労 七坂 歌の旅
  涙こらえて 今日もまた
  女心を ひとすじに
  声がかれても つぶれても
  根性 根性ひとすじ 演歌道

これは石坂まさをの作品ではなく、詞曲とも六本木哲となっているが
誰かの別筆名であろう。この作品と同じくらい好きだったのは
「圭子の三度笠」で「愛の巡礼」のB面として1971年に発売された。
藤3
いずれにしても、すさまじい勢いを持った歌手だった。
ただし「宇多田ヒカル」の母親として世間に知られて以降の
藤の言動や行動には、ひとかけらの興味もない。

「讃めてやれ」福田こうへい

2017年09月21日 | 今日が誕生日の歌手
『今日が誕生日の歌手』シリーズ265篇め!
福田こうへいサンは今日が41歳の誕生日。
なんやかやとあったけど、順調に軌道に乗って
ますます発奮のようです!ひとえに類似する歌手のいない
強みでしょう!今日の書き下ろ詞は「讃めてやれ」
詳細はひとこと欄をお読みください!
福9 福3

讃めてやれ
福2

人はおだてて 動きはしない
やって見せ 説いて聞かせて やらせてみよう
ともに喜ぶ そのときが
くると信じて いる限り
(ほ)めてやれ 讃めてやれ 讃めてやれ

岩をかち割り 見つけた原石(いし)
削られて 磨きかければ 光を放つ
二年三年 長い眸で
根気くらべも 悪くない
待てばよい 待てばよい 待てばよい

人も時代も 大事なことは
やって見せ 説いて聞かせて やらせてみよう
いくら言葉で おだてても
真心(こころ)なければ かよわない
讃めてやれ 讃めてやれ 讃めてやれ


ひとこと:山本五十六の有名な言葉である ①「やってみせ、
言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」に
触発されて、タイトルに決めた《ほめてやれ》を《讃めてやれ》と
したらピタッとはまりました。
山本五十六とは、名前ぐらいは知っている人も多いかと思いますが
大東亜戦争(太平洋戦争)の連合艦隊司令長官です。
福1
 以下、①の意味を簡単に! 
 ・人にものを教えるときは、まず自分が手本となって「相手に見せる」
  きちんと言葉で説明し、相手に聞かせることが大切。
 ・相手に理解させる、覚えさせるには、実際に「させてみる」ことが
  必要。
 ・ほめるという行為は、要は「相手を認める」ということであり
  「それでいいのだ」「間違っていないよ」というようなことが
  しっかりと相手に伝わればいい。
  ●人を育てることについては何にでも当てはまります。
以上の4点で、人ははじめて動きますよってことです。
福田こうへいサンの説得力ある歌唱ならばこそ、こういった歌は
活きます!光ります!             (画像をお借りしました)
福8 福7 福6

福5 福4 福3

                        

特集:マニアック歌謡・坂東玉三郎「アプレトワ」

2017年09月19日 | 唄う俳優・女優/タレント/芸人 
不定期シリーズ《特集:マニアック歌謡》第7弾!
今回は異業種な人のシャンソン・アルバム(CD)から
歌舞伎俳優・坂東玉三郎さんが1995年に発売した
「一寸おたずねします 」 収録曲は
1. 愛の幕切れ 2. パダム・パダム 3. アプレトワ 4. 雨傘
5. 一寸おたずねします 6. 待ちましょう 7. ろくでなし
8. コメディアン 9. 詩人が死んだ時 10. 夢の中に君がいる の全10曲
玉2
坂東玉三郎さんが、このCDを発売するに至った経緯など
知る由もないが、彼が音楽にも軌跡を残したことは評価できる。
とはいえ、聴き手にしては何度もくり返し聴きたいかとなれば
?マークがつく。全10曲の収録曲はオリジナル創唱を始め
日本語による何人かの歌唱、LP化・CD化を聴いていて、曲ごとに
水準とインパクトを思えば、個人的ではあるが思うところは多々ある。
もっとウェットな世界に入り込むかと思ったら、意外とサッパリ味。

いろいろ能書きを云ったが、唯一、心に残った曲は「アプレトワ」
"Après toi" 邦題「思い出に生きる」は1972年の
ユーロヴィジョン・コンテストでヴィッキーが歌って優勝した曲で
フランスで大ヒットした。 "Come What May"
「どんなことがあっても」 と言うタイトルの英語ヴァージョンもある。
玉1
おまけ:大好きな「夢の中に君がいる」が収録してあるのが、せめてもの
救い… とはいえ越路吹雪さんの華麗な歌唱と、シャレたアレンジには
かなわない・・・
玉3 玉4

「ひとつ歳をとるたびに」日高正人

2017年09月18日 | 今日が誕生日の歌手
『今日が誕生日の歌手』シリーズ264篇め!
日高正人サンは今日が74歳の誕生日。
1970年歌手デビュー以来、47年!
等身大の書き下ろ詞は「ひとつ歳をとるたびに」
故郷、鹿児島を愛し生涯現役の勢いで頑張る日高さんへ贈る
《人生演歌》です!
hi1 hi10 hi2

ひとつ歳をとるたびに     

ふるさと遠かろ 恋しかろ
偲ぶ そのたび 背のびする
順風万帆の 人生を
望んだわけでは ないけれど
おふくろだけは 泣かすまい
心に刻んで 生きてきた
ひとつ歳をとるたびに
涙がしょっぱく なってきた
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何処(いずこ)に住むやら 暮らすやら
酒の合い間に 浮かぶ貌(かお)
艱難辛苦の 人生は
思わぬところに 潜むのを
おやじの背なに 学んだ日
九つ転んで 一で起つ
ひとつ歳をとるたびに
額に増えてる しわの数
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ひとつ歳をとるたびに
涙がしょっぱく なってきた

ひとつ歳をとるたびに
額に増えてる しわの数

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ひとこと:日高正人さんを知ったのは1972年以降
ミノルフォン時代の数枚のシングル盤を手にしてからだった。
決して華やかさにはほど遠い歌手だったが、のちに私が勤めていた
ポニー・キャニオンに移籍してからも、ヒットに一喜一憂する
ことなくグッと渋みを増した味のある歌手道を貫いている。
 ふるさとがあり、父や母を想い、若い日の友を偲び
 人は歳をかさねてゆく… 人生は喜怒哀楽があるからこそ
 面白い… 涙の味も、額のしわも、ひとつ歳をとるからこその人生!

「女 一生 花ざかり」三川ゆり

2017年09月17日 | FACEBOOK友達の歌手
★今日の書き下ろ詞は 「女 一生 花ざかり」 
想定した歌手は 三川ゆり さん! 三重・名張市在住で
関西方面を中心に活動し、ますます元気な彼女です!
三川さんへの書き下ろ詞も4作目になりました!
三2

女 一生 花ざかり

ひとりひとりの 紅い糸
女はこころに 巻いている
二十才 三十路の 淋しさつらさ
いくつ来ようと 耐えぬいて
咲かせましょうよ 咲きましょう
女 一生 花ざかり 
三3
問わず語りの 過去ばなし
女の涙に 嘘はない
四十路 五十路は 明日(あした)に賭けて
上り下りの 夢見坂
咲くも花なら 散るも花
女 一生 花ざかり 
三5
雨がやんだら 虹も出る
女の夜明けは きっとくる
六十路 八十路を よいしょと越えりゃ
香り色よし 器量よし  
咲いてうれしい いのち花
女 一生 花ざかり

三4

ひとこと:会場の大小や、場所の遠近にこだわらず
三川ゆり という歌手は、唄える場所や機会があれば
精力的に飛び回って活動していることをよく知っている。
いい場所、いい仕事、いい人に出会いながらますますの活躍を
いつも願っている。彼女にはこれまで「好きにさせてよ」
「ちょんがれ酒場」「ふたり星」
の3篇を書き下ろしてきました。
今回の書き下ろ詞は、どんなときも明るく陽気なキャラクターで
疲れを表に出さない根性の持ち味を100%生かし
女性はいくつになっても花、花、花。
オープニングにフィナーレに、いつでもどこでも唄えるような
ハッピーソングに仕立てました。     (画像をお借りしました)

清澄庭園にて

2017年09月16日 | 近況
き
きのうは、あえて通勤ラッシュ時間帯の電車に乗り
路線で一本、清澄白河駅下車、清澄庭園に直行!
開園を待って入った庭園はあとに続く人もなく
しかし秋を感じるには、もみじの色づきやの花の開花も
まだほど遠く、順路に従って歩くゆったり感は格別で
伊豆、伊予、紀州、生駒、式根島、佐渡など各地から運ばれた
大きな名石置石を間近に手など触れ、広大な大泉水の池
緑に混濁しているものの鯉、亀、鳥などが悠々と泳ぎ鎮座する
様さえ一興で気持ちが和んだ。
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足どりゆるりと回って都合45分、シャッターチャンスも充分捉えられ
いくばくかの詞ごころも湧き、有意義な時間を堪能した。
永年をかけ、都立9庭園のうち清澄庭園、浜離宮恩賜庭園、
旧岩崎邸庭園、旧古河庭園を踏破。
それぞれに風情をまたひとつ心に刻んだいっときとなった。
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