貴方のせいだと そしる人がいたら
どこへでも出向いて 疑いを晴らしましょう
人は哀れな 生きものですね
愛し方にも 戒律(きまり)があって
倫(みち)をはずせば こころ盗られて
はまる 砂の罠
そして 勝つか 負けるか なんですね
それとも どちらか 死ぬか生きるか なんですね
言葉で足りなきゃ 撲る 蹴るもしてと
そのあとはこれっきり 噂にもしないように
人は強くも なれるのですね
惚れたからには この身を賭けて
抜けて出たいと もがき あがいて
あせる 砂の罠
だけど 泣くも 笑うも あなただけ
それでも 私は 死ぬも生きるも あなただけ
ひとこと:何かひとつ目標(?)を成し遂げた者に勢いがついて
もう一段階飛躍するというのはどの分野にでもあてはまるのだなぁと
思わされる。こと歌の世界でも同じ。昨年デビュー14年目にして
紅白出場を果たした山内惠介サンはまさにその一人。演歌のジャンルで
これまでいろんな歌を唄ってきた彼が『スポットライト』で
もうひとつ新たに幅を広げてヒットにつながった。水森英夫氏の
弟子だからおのずと作曲は固定されてきたが、せめて作詞では
いつも同じ作家ではいかんということだ。私もこのブログで歌手を
想定して書き下ろ詞を続けているが歌手のイメージや固定概念に
捉われず書くことを主眼にしている。前置きが長くなったが
山内惠介サンは今日が33才の誕生日。このブログではおっそろしく
多くの書き下ろ詞をUPしている。「それからのTOKYO」「恋夜叉」
「くれなゐの雨」「走り雨のブルース」「秘め花 ~サフラン」
「おかよ」「雪の回廊」「冬の酒」「夕月橋」「麗人草」
なんと10篇も!今回は女歌だがちょっと異色。しかもおきまりの
演歌ではない。愛し合う男女、特に女性がもろい立場で、それが
男のせいだと非を受けても、しっかと否定する男を愛するゆえの
女の強さ。二人の倫ならぬ恋ならなおさら思いがけない場面も
訪れる。しかし女はへこたれない。ひとすじ愛を貫こうとする・・・
さて5月も今日で終わり。6月もまたいろんな歌手を想定して
さまざまに書き下ろ詞を予定しています。どうぞお楽しみに!