❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「幻燈機」 松原健之

2016年11月30日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
松原健之

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます
今日想定した歌手は 松原健之 さん

 ●12月13日~18日にかけて各地で
  ショーがあります!


「幻燈機」

いろんなもの ためこみすぎて
どれが大切 なにが必要
わからなくって ・・・ こころ

あの人どこ どのあたりに
しまいこんだか 映し出せない
まるで 古びた 幻燈機

 暮らしはじめて きめたこと
 わたしから 甘えないと…
 出会った頃 くちに出した
 好きよ 好きよも 言わないと…
幻燈機

モノクロなら あまりに過去(むかし)
これはいつ頃 場所はどこさえ
めんどうがってる ・・・ こころ

あの人もう もう今では
なにもつぶさに 映し出せない
まるで 古びた 幻燈機

 そして別れて 気づくこと
 退屈な 夜がくると
 他愛もない おしゃべりさえ
 壁を 相手に するばかり


ひとこと:いつか大きなヒットが、今にヒットが
と期待したい歌手の最上段にいるのが松原健之サン。
彼のcapacityが広いため男歌女歌に限らず
演歌でもなし歌謡曲でもなし歌曲とまではいかず
J-POPでは毛頭ない。一つに絞り込む必要はないが
聴き手からすればなんでもお行儀よく歌いこなす
器用貧乏のイメージだけは持ちたくないだろう。
2013年に遡って作品を見ると作家陣がほとんど
違っている。それは制作陣の意図かもしれないが
模索とも受けとれる。松原健之サンにはこれまでに
「坂の下の古い店」「伊豆恋情」
「ひとり・・・ 追憶」「彼のおはよう、私のおやすみ」
「あなたが帰ってくる朝は」「花手紙」
と6篇を
書き下ろしていていくつかは多くのアクセスを
いただいた。そういう自分とてさまざまなテーマと
モチーフで書いている。
今回は愛した人と別れたあと思い出そうとしても
心のどこにいていつどこでのことなのかさえも
モノクロ化してしまった女性の孤独を幻燈機に
例えた書き下ろ詞。シュールにドラマチックに
これぞ松原健之サンの真骨頂。(画像をお借りしました)

「水郷恋しや」 走裕介

2016年11月27日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
走裕介

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます。
7作め、今日想定した歌手は 走裕介 さん

  ●12月10日シェ松尾・青山サロン で
  クリスマスディナーショーがあります!


「水郷恋しや」

あやめ咲く 水郷の町だよね
娘が嫁いで 行ってるよ
 白い割烹着 目に映えて
 立ち振る舞う 女将の声に
 帰りそびれた 胸の櫓がきしむ
水郷

約束を いくたびも反故にして
顔見ることなく もう五年
 たしか 男の子 二人いて
 やんちゃ盛り たしなめながら
 日々を暮らしていると 風便り

あやめ
やがてまた 水郷の水ぬるみ
あやめ祭りの にぎわいか
 黙りこんでるね 熱燗の
 酌をくれる 女将の情に
 今夜ばかりは やけにほだされる


ひとこと:船村徹先生が文化勲章を受章された
喜びもあって今回想定した 走裕介サンのCD
アルバムを集中的に聴いた。さすがに船村先生
の曲が圧倒的に多く、こういってはなんだが
平易な歌詞でも各節、各フレーズにインパクト
ある船村メロディーが見られて今さらながらに
先生の貫禄を感じた。負けじとばかり、ご子息
の蔦将包さんの編曲が良く、十分聴きごたえの
あるアルバムだった。走裕介サンにはこれまで
「北愁歌」「浜の縁(えにし)唄」「あたたかい花」
「でんでん太鼓」
の4篇を書き下ろしてきたが
今回、頭の中には船村メロディーが駆け巡って
いて、言いかえれば船村メロディーをベースに
した曲先とでも言うか、演歌の定型にはめ込ま
ない書き下ろ詞になった。歌手なら一度は船村
作品をオリジナルとして持ち歌にしたいだろう
そういった意味でも走サンは幸せな歌手だ。
水郷は全国に10近くあるが、どの地域とも固定
せず解釈できる書き下ろ詞をめざした。
              (画像をお借りしました)

★私の好きな船村メロディー ベスト6
波止場小僧(美空ひばり)
あの娘が泣いてる波止場(三橋美智也)
吹きだまりの女(ちあきなおみ 歌唱の)
雄冬岬(鳥羽一郎)
居酒屋・津軽(ちあきなおみ 歌唱の)
港の潮暦(石川さゆり)

「夫婦の夜明け」 中村美律子

2016年11月24日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
中村美律子2

★演歌・歌謡曲系の歌手に絞って開催日順に
書き下ろしている新シリーズ
《X'mas・年忘れ ディナーショー》
今日想定した歌手は 中村美律子 さん

●2016年12月9日 千葉のホテルスプリングス幕張で
スペシャルディナーショーがあります!


「夫婦の夜明け」

この世が縁(えにし)の あやとりならば
あなたと絆の 糸紡ぎ
ふたりが手と手を 寄せ合って
明かりをさがした あの頃あの日
涙もうれしい 夫婦(めおと)の夜明け

お酒は死ぬまで 飲めるんだもの
見境い失くしちゃ だめですよ
憎まれ役なら 引き受けて
大きく咲いてと 望みをかけた
山あり谷あり 夫婦の旅路

夜明け
しなくていいのが 苦労であれば
ぬくもりひとつが あればいい
余計なものなど いりません
おんなじ歩幅で 日だまり坂を
歩いてゆきたい 夫婦の夜明け


ひとこと:業界に演歌・歌謡曲系の歌手が何人
いるかは知れないが、唄がうまくてキャリアが
あってヒットもあるし愛嬌があってファンも多い
などといいことばかりを書き連ねたら、そうそう
当てはまる歌手はいないよ、と笑われるが
中村美律子サンにはその賛辞を差し上げてもいい
だろう。昨年ある大きなイベントで会ったとき
あっこんなに小柄なんだと驚いた。ステージでは
存在感いっぱいで微塵もそんなことを感じさせ
ない。そして何より自分の持ち歌はもちろん
カヴァーものを唄うにしても決して歌を崩さない
ところがgood!一部の歌手は己の個性を出そうと
して全く趣の違う歌唱をする輩がいるが、それは
違うだろうと言いたくなる。メジャーデビュー
から30周年を迎えますますPOWER全快!
・・・前置きが長くなった。さて おみっチャン、この
書き下ろ詞 8度目の登場。彼女のここ数作は詞曲
ともいろいろ挑戦が見られるが、たまにはテッパ
ンの夫婦ものなど唄ってほしいなぁと思って
書き下ろした。やさしさと元気印をイメージした。
             (画像をお借りしました)

「暮れ逢い」 森昌子

2016年11月21日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
森昌子

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます。
今日想定した歌手は 森昌子 さん

  ●11月~12月は愛知を皮切りに長野・佐久まで
  45周年記念コンサートツアーが続きます!


「暮れ逢い」

わたしの心には 
孤独という名の湖(うみ)がある
水よりつめたく 
ときには氷が張ることも
 目の前に現れた 
 あなたを見たとき
 魅かれても 求められても
 拒むしか できず
 ただ 暮れ逢いの・・・ 恋

どんなに満ち足りて 
朝から夜へと流れても
このまま月日を 
かさねてゆくのが怖いだけ
 三年も待つうちに 
 あなたの心が
 色あせて かけ離れても
 責めるなど 愚か
 ただ 待ちわびる・・・ 恋
暮れ逢い

 神さまのはからいか 
 あなたが戻って
 人の目を 気にもしないで 
 空白(ブランク)を 埋(うず)
 ただ 暮れ逢いの・・・ 恋


ひとこと:森昌子サンには以前のレコード会社に
関連していろいろ思い入れがある。ここでは
詳しい記述は避けるが、だからこれまでUPした
書き下ろ詞でも「歌 在りて」から「涙のつぼみ」
まで9篇を書き下ろしてきた。改めて読み返して
みたが彼女の実年令に合わせ大人の詞を書いて
きたなぁと思っている。彼女も今はほんとに歌が
好きで唄っていると語っていたが折角新曲も
出していけてるんだから彼女の歌が好きなファン
目線にもう少し近づいたらいいのでは、と思う。
さて今回の書き下ろ詞はまさに大人の恋、許され
ぬ恋がテーマ。洋画ファンならタイトルを見て
気づいた人もいるだろう。あるときTVで何気なく
見た映画についつい引き込まれてしまった…
LOVE SONGに書き下ろすには格好の内容だった。
             (画像をお借りしました)

「赤目四十八滝 ―生き方さがし― 」 田川寿美

2016年11月18日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
田川寿美

新シリーズ《X'mas・年忘れ ディナーショー》
演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていきます。
今日想定した歌手は 田川寿美 さん。

  ●2016年12月4日(日)浅草公会堂にて
   田川寿美デビュー25周年記念コンサートがあります!


赤い目をした 牛にのる
不動明王 見たという
四十八滝 伊賀の国
胸は早鐘 九十九折り
つよい覚悟を 湧き立てて
滝に打たれる 生き方さがし
不動
水のぬるんだ 時期(とき)だろと
日ごと量(かさ)ます 寒い日も
四十八滝 修行滝
息を吸っては また吐いて
閉じる瞼の その奥で
邪気を祓わん 生き方さがし
千手滝
岩をつたって 千手滝
先は布曳(ぬのひき) 荷担(にない)
四十八滝 伊賀の国 
時を忘れて 無我になり
こころ洗われ 浄(きよ)められ
思い新たな 生き方さがし

修行

ひとこと:田川寿美サン、歌手生活25周年。
デビュー当初から曲は聴いてきたが
さてお気に入りはと思い浮かべても、う~んと
いう感じ。もともと叙情ものや哀愁ものにヒットが
多いからそうなると当然マイナー調の曲なだけに
この辺が好みの分かれるところ。
この時期、紅白歌合戦の出場者が話題になるが
事務所やプロダクションのからみで出場枠が
ネックになって所属の長良プロには近年2枚看板も
いるからそこを突いて出場を確保できるか?
本人は25周年でもあり記念曲の発売に乗じてかなり
入れ込んでいるようだが・・・。
さてVIRTUAL書き下ろ詞ではどの歌手にも既発売に
ない詞を書きたいと心がけているが今回彼女にも
25周年にふさわしいであろうものを書きたかったので
かなりチカラを入れてタイトル、テーマまで入魂した。
ヒントになったのは今どきの女性が注目している
[滝ジョ]と呼ばれるもの。田川サンも迷いや雑念を
祓って次なる飛躍をめざすものは有りや無しや・・・
                (画像をお借りしました)

「竹生島」 みずき舞

2016年11月16日 | 全国ご当地歌めぐり 演歌
みずき舞

水面(みなも)に躍(おど)る 風さやか
さざ波寄せる 鳰(にお)の湖(うみ)
(ふる)い伝えは 哀れくも
女人禁じる 島なれば
祈祷(いのり)を抱きし 竹生島(ちくぶしま)
竹生島琵琶湖

惑いと罪を 運べるは
山田矢橋(やばせ)の 渡し舟 
花はさながら 白雪を
見るが如くに 来(こ)し方を
許すとばかり 竹生島
湖上
緑樹(みどりぎ)ふかく 影沈み
湖上に月は 冴えて浮く
生きるささえを いただいて
二度も三度も 振りむきつ
惜しみつ遥か 竹生島


ひとこと:歌好きで、アイドル系が特に好きな人
には細江真由子ときけば注目する人もあろう。
彼女が みずき舞 と改名して演歌・歌謡曲系に
転進したのは2004年。おまけにプロレスファン
なら知らない人はいない小橋建太サンと結婚、
その奥さんだと言えばなお分かりやすい。
小橋サンの病気やケガなど大変な時もあったが
嬉しいベビーの誕生もあった。ここ数年きわだった
活躍はなかったが来年以降は歌手・みずき舞 が
パワー全開となりそうな情報も聞く。
プロフィールには出身が滋賀県と知り、これまた
自分にとって意外だった。
1つは自分も琵琶湖に近い滋賀生まれ。2つめは
長年親しくさせていただいた今は亡き名女優
浪花千栄子サンは竹生島と縁があって京都・嵐山
で経営されていた旅館の名も竹生だった。
浪花千栄子
この3つから みずきサンには竹生島をテーマに
書き下ろすには絶好だと思う。文語体の多い詞
だが、竹生島は神の棲む島とも言われ、頭2行が
浮かんだらおのずと格調高いストーリーになった。
              (画像をお借りしました)

「その離別(わかれ)」 前川清

2016年11月13日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
ラグナ

人生の半分も 生きていないのに
いつからそんなに 投げやりになったの
人は誰だって なにかしらハンディを
持ちながら 抱きながら 生きてゆくもの
 
 あなたと出会う前の 私なら
 名もない町 見飽きた風景
 ありきたりの 恋をしたでしょう

でも 今は違う 
あなたが私を 変えたように
昨日までのあなたに
離別(わかれ)の背中を 押してあげる
離別

友達の幸福(しあわせ)を 昏(くら)い眸で見てる
自分がいちばん 不幸だと決めてる
時が止まらずに あっけなく過ぎるなら
眸をあけて 前を見て 生きてほしいの
 
 私を好きにさせた あなたには
 素敵な夢 だいじな真心
 あふれるほど 秘めているじゃない

もう 過去は捨てて 
あなたに出会えた 私だから
昨日までのあなたに
離別(わかれ)の背中を 押してあげる


★今年もあと2ヵ月を切り音楽業界、特に歌手に
とってはX'masや年忘れの名目でディナーショー
や大きなステージ等が主要都市をはじめ全国
あちこちで催され飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていくシリーズです。
今日想定した歌手は前川清さん。
●11月28日 沖縄ラグナガーデンホテル で
「クリスマスディナーショー」があります!


ひとこと:前川清サンにはこれまでに
「硝子愛」「野の風よ、俺に吹け」
「ひとつ点かない街灯」「誘惑志願」
「ストイック ~ stoic ~」
の5篇を
どれも前川サンならではのテーマで
書き下ろしてきました。今回はやっぱり
女歌だけど、じめじめした内向型では
なく、この女性は相手の男性に素晴らしく
崇高な敬意と前向きなサジェッションを
持ち合わせている。男性が負のスタンス
を持ち何につけても投げやりで自棄的で
あるにもかかわらず女性はみるみるうちに
彼を変え自身をも変わってゆく。
(さぁ二人で幸せになりましょ)と言わん
ばかりに…
11行とはとても長いと指摘されそうだが
メロディとテンポ次第で前川サンなら
一気にドラマを作り上げてしまう。
過去にもそんな作品はあっただけになんら
危惧していない。しばらくヒットを聴かな
いがあの前川節を存分に聴かせてほしいと
思って書き下ろした。
「その離別」とは男性が持つマイナス志向
のこと。分かる人には分かる…
           (画像をお借りしました)

「つるばら」 北山たけし

2016年11月11日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
北山たけし

バラはバラでも つるばらは
からみつかない 棘もない
 あなたが良ければ 好きになってよと
 香りも淡く 眸をうるませる
 さがしていたよ そんな女(ひと)

バラはバラだと 目立つより
どこかけなげな 花でいい
 小雨にぬれても いいえ 負けないと
 微笑みながら うなずきながら
 花びらゆらす そんな女(ひと)
つるばら
バラはバラでも つるばらは
どこに咲いても 似合う花
 あなたの心の ほんの片隅に
 咲けたらいいと そう云うばかり
 愛しているよ そんな女(ひと)


★今年もあと2ヵ月を切り音楽業界、特に歌手に
とってはX'masや年忘れの名目でディナーショー
や大きなステージ等が主要都市をはじめ全国
あちこちで催され飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていくシリーズです。

二人めに登場は、御大・北島三郎サン療養中を
見守りながら頑張っている北山たけしサン!
●11月12日 青森ワイナリーホテル で
「スペシャルディナーショー」です!

ひとこと:まもなく新曲が発売の北山たけしサン。
ここ数曲は肩の凝らない、なじみやすい作品が
続く。この方向性には全く同感で、改めて彼の
イメージや歌の居場所を自分なりに考えたら
ソフトで思いやりのある歌がときどきは良かろう
と思ったりする。ただ、言うまでもないが
この路線ばっかりが彼のスタンスではないことは
ファンには百も承知。今回の書き下ろ詞はとても
単純、素直でインパクトに欠けるという指摘も
あろうがイメージとしては、平成ムード歌謡の
青年期版と勝手に名付け、ソフトで思いやりの
ある、というコンセプトを心がけた。
          (画像をお借りしました)

シリーズ《注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!》完結!

2016年11月10日 | 注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!
X'mas

8月からスタートしたこのシリーズ
《注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!》
2014年以降にCD発売のあった、これからを期待できる歌手を
50人ピックアップして、すべて書き下ろ詞をUPしていく企画で
始めました。これまでこのブログでは《3.11東日本大震災 復興勇気歌》
《全国ご当地 歌めぐり》《山手線 全駅シリーズ》などいろいろな
テーマで書き下ろしてきましたが、連続50作の挑戦は初めてで
多くの皆さんが、あるいは想定した歌手を応援するファンや
気になるタイトルに魅かれてなど、さまざまなキーワードからの検索で
アクセスしていただきました。書き手として本当に感謝です。
以下に全50作の歌手とタイトルを一覧にしました。歌好きの方々には
あらためて読み返すきっかけになればうれしいです。

真田ナオキ羽山みずき 三丘翔太
「余白の街」 真田ナオキ   「山茶花ちらし」 羽山みずき 「小夜啼鳥 ―ないちんげぇ~る―」 三丘翔太
松阪ゆうきエドアルド杜このみ
「風無草(かぜなぐさ)」 松阪ゆうき 「のぞみ駅」 エドアルド  「花舞い橋」 杜このみ

津吹みゆ天野涼小川たける
「月山」 津吹みゆ  「望郷 港しぐれ」 天野涼 「噂がもしも」 小川たける
竹村こずえ工藤あやの徳永ゆうき
「第二のふる里」 竹村こずえ 「見てくれてはる」 工藤あやの 「ふるさと航路」 徳永ゆうき
水城なつみ 草笛四郎 みやさと 
「陸中海岸」 水城なつみ 「恋宴」 草笛四郎  「若狭みれん」 みやさと奏
中西りえパク・ジュニョン
戸川よし乃 
「女のあけぼの」 中西りえ 「霧降高原」 パク・ジュニョン 「前途洋々」 戸川よし乃
岬
鈴木りえ西田あい 
「愛は一人じゃはじめられない」 岬光司 「雨しぽしぽ」 鈴木りえ 「最終東西線」 西田あい
純烈
菊地まどかKenjiro 
「恋と涙のサプライズ」 純烈  「勝負どき」 菊地まどか 「うさばらし」 Kenjiro
花園直道桜井くみ子五十川ゆき 
「夢絵巻」花園直道 「つれな酒」 桜井くみ子  「晩菊」 五十川ゆき
伊調馨 逢川まさき森山愛子 
「一丁節」祝・国民栄誉賞 伊調馨 「目がさめたら」 逢川まさき 「志 ―こころざし―」 森山愛子
松川未樹西川ひとみ青山ひかる
「女ながれ哀歌」 松川未樹 「上州おんな太鼓」 西川ひとみ 「新宿が泣いている」 青山ひかる
谷入山アキ子安藤栄子 「いのちのふる里」 谷龍介 「咲くも花なら散るも花」 入山アキ子 「浅草恋唄」 安藤栄子
三川ゆり3あさみちゆき金田知子 
「ちょんがれ酒場」 三川ゆり 「冬の街灯」 あさみちゆき 「すぐに連絡をください」 金田知子
平浜ひろし永井裕子山口留美 
「会津なみだ雪」 平浜ひろし  「女の榾火」 永井裕子  「夕凪橋」 山口瑠美
小川リエハンジナチャン・ウンスク
「なんじゃらほい」 小川リエ 「手鏡」 ハン・ジナ 「Hill Top Hotel 」 チャン・ウンスク
松永にとみ
梓夕子光岡洋  
「一日一生(いっぴいっしょう)」 松永ひとみ 「花宿」 梓夕子   「まよい猫 はぐれ犬」 光岡洋
水木良
北川裕二青山和子
 「しぐれ酒」 北川裕二  「ひと幕ドラマ」 青山和子

このあとは、《X'mas・年忘れ・ディナーショー》と題したシリーズを
企画しています。どうぞお楽しみに!
そしてアクセスをお待ちします。

「酒場舟うた」 山本あき

2016年11月09日 | X'mas・年忘れ・ディナーショー
山本あき

今夜も霧笛は 鳴りやんで
壁の時計が 零時をまわる
顔も見せない あの人を
厭きずに待ってる 女には
酒場舟うた
ギッチラ 酔わせて ながれ浮標(ブイ)
カウンター
左の手首の 傷痕(きずあと)
なんの気なしに 見てから三ヶ月(みつき)
ばつの悪そうな 眸を向けて
誰にも云うなと 口封じ
酒場舟うた
ギッチラ 一夜(ひとよ)で おぼれ波

よくある話さ ゆきずりの
夢は終わりと 誰かが唄う
ついてゆこうと 決めたのは
あぶなさ秘めてる 人だから
酒場舟うた
ギッチラ 泣かせて はぐれ舟


★今年もあと2ヵ月を切り音楽業界、特に歌手に
とってはX'masや年忘れの名目でディナーショー
や大きなステージ等が主要都市をはじめ全国
あちこちで催され飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていくシリーズです。

第一弾はTVやラジオのレギュラー出演や
新曲キャンペーンに、マラソンに大忙しの
キングレコードの山本あきサン!
●11月11日(金)日本橋三井ホール で
「平成歌謡塾スペシャルステージ」に出演です!

★ひとこと:SNSも多種あって時に応じていろいろな
リンクやサイトを見ることがあるが、今や歌手や
芸能人の開設がずいぶん多くなった。
特に歌手は新曲発売に伴ってキャンペーン情報は
もちろん、イベントや趣味嗜好の類いまで
こまめに発信することで拡散を共有しようとする
活動がだいじな部分でもあると気づかされる。
今回想定した歌手、山本あきサンも活発だ。
感心するのは本人よりもマネージャーの
ジャンボ小林氏の投稿記事は、山本あきサンを
マルチにバックアップしている第一人者だけに
情報もリアルで厭きない。彼女が今後も良い作品に
出合ってヒット歌手に大ブレイクすることを
願いたくなる。このブログでは
「ナンジャモンジャで会いましょう」「まほろ月」
の2篇を書き下ろしてUPしてきたが
以前から彼女にはより幅広いジャンルの拡大を
狙って、演歌ではテッパンの酒場ものを分かり
やすい曲調、よりカラオケ好きの支持層にまで
浸透するような詞を書いてみたいと思っていた。
だけど自分はありきたりが好きではないので、
もちろん詞に工夫はした。特に2番は意味シンで
ドラマ的。        (画像をお借りしました)

「余白の街」 真田ナオキ

2016年11月07日 | 注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!
《注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!》
このシリーズ50作が、今回のこの書き下ろ詞で
フィニッシュとなります。8月からほぼ1日おきに
今日まで50作を書いてきましたが多くの皆さんに
アクセスしていただきました。想定した歌手50人の
中にはベテラン、中堅、新人と多種多様です。
すべての歌手がヒットをめざして頑張っているのは
言わずもがなです。

作品化のあてもない詞を書いていたって、という人も
いるでしょう。けれど書き手としては、書かないと、
書き続けないと良いものは書けなくなるのです。
言い換えれば、書くことは自分自身の修練のひとつ
でもあります。それを理解してくださる人がいること
を願いながら、前進あるのみです。
さて次回からはまた新たなシリーズを設けて
書き下ろ詞がスタートします。
どうぞお楽しみに。そして今後とも応援してください。


真田ナオキ
「余白の街」

不自由のない 表通り行くよりも
何が在ったか 今はがらんと
すきまだらけの街がいい

もうほっといて かまわないで
口に出すのも面倒だから
逃げこんでゆく 余白の街

 そんな女 ひとりいたっけ
 リニューアル 一度もしない
 雑居ビル 酒場の会話
 それでいいの そんな程度よ
 わたしなんか いてもいなくても・・・
余白
子どもたちの声がしない 猫たちも
風は音立て 夜はくらやみ
まるで不気味な街がいい

いつ帰ろうと 気分次第
人の世話など受けるもいやで
また来てしまう 余白の街

 バカな女 見かけないよな
 くたびれたノレンが下がる
 油くさい ラーメン客たち
 ありがとうね それでいいのよ
 わたしなんか いてもいなくても・・・


ひとこと:真田ナオキさんは1989年生まれと
いうから26歳。2016年4月にデビューだが最初は
歌手になるつもりはなかったという。華奢で今どき
ふうの見た目とは違い空手初段でもある硬派。
実は彼の父親は桂竜士で「流れて津軽」のヒット曲が
ある演歌歌手です。真田ナオキさんは歌手としては
まだまだスタートラインに立ったばかりでイメージ
づくりや彼がプロ歌手として秘めた引き出しの奥に
何があるか見出すところまでは至っていないだろう。
本人とて与えられた作品をシャカリキに唄っている
のが現状かもしれない。彼のような素材は思いきり
大胆な発想がときとして大きく化ける手だてになる。
だから自分はあえて女歌を書き下ろした。この詞の
主人公はたまらなくアンニュイで逃避志向が強い。
そしてとてつもなく空虚で孤独感いっぱいの想いを
抱いている。それらをベースに独白調で散文詩ふうに
心象風景が見え隠れする詞に仕立てた。
ひとり引きこもりウジウジしているよりはまた来て
しまう、不気味で隙間だらけの街こそ、この主人公の
存在を示す唯一の立ち位置なのだ… (画像をお借りしました)

「山茶花ちらし」 羽山みずき

2016年11月05日 | 注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!
羽山みずき

いけませんよね 前ぶれもなく
降りかかる 雨のつめたさ
 二人の恋は 危うげで
 怖がりなんです 垣根越し
 あなた見つめる 今だけは
 いじわるしないで 山茶花ちらし
山茶花
あわれですよね はかないほどに
散りいそぐ 白い花びら
 二人の恋は 不確かで
 迷っております 切通し
 あなた恋しい 日の暮れは
 心もさむざむ 山茶花ちらし

叶いますよね ひと冬越せば
幸せな 春のぬくもり
 二人の恋が むすべたら
 歩いてゆきたい 日なたみち
 あなた信じて 待つ身には
 耐えられますとも 山茶花ちらし


ひとこと:少女の頃からコンクールに多数出場し、その後演歌に興味を持ち
日本クラウン 新人オーディションでグランプリを獲得。2016年4月デビューを
果たした超ラッキーガールの羽山みずきサン。山形県の出羽三山の巫女を
勤めていたという経歴が、ある意味ウリになっておっとりした性格のようだが
今後に大いに期待できる新人。
先日、京都の山べりの温泉に出向いたとき、早咲きのさざんかが花をつけている
のに出合った。さざんかをタイトルにした曲は言うまでもなく
大川栄策「さざんかの宿」森進一「さざんか」などがある。
だけど帰京して、さざんかの語句に絞ってあれこれひも解いていたら
風土と気象にまつわるなんともいい呼び名を見つけた。
「山茶花ちらし」とは厳冬に白や淡紅色に咲く山茶花の花に降りかかり
散らしてしまう無情の雨のことをいう。これをタイトルにして今回想定した
羽山みずきサンの持ち味にマッチした書き下ろ詞を、と考えた。
山形県出身のそこはかとない素朴さを持つ彼女にはぴったりではなかろうか。
                          (画像をお借りしました)

「小夜啼鳥 ―ないちんげぇ~る―」 三丘翔太

2016年11月03日 | 注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!
三丘翔太

そんなに啼いたら 肩ふるわせて
あの娘が僕から 離れてしまう
 小夜啼鳥(さよなきどり)よ 意地悪は
 しないでおくれ この恋は
 今は人目を 忍ぶけど
 失くしたくない 女(ひと)だから

どんなにきれいな 花 見るよりも
あの娘は心が やさしく素直
 小夜啼鳥よ 森ふかく
 逢うしかできぬ 二人には
 野暮はいやだよ よくないよ
 見て見ぬふりで 眠りなよ
ナイチンゲール
こんなに愛して 信じていれば
あの娘といつかは 一緒になれる
 小夜啼鳥よ そのときは
 啼いてもいいよ 夜明けまで
 二人おんなじ 夢を見て
 つかみたいんだ 幸せを


ひとこと:何人もの弟子をプロデビューさせてきた作曲家・水森英夫氏。
今日想定した歌手・三丘翔太サンもその一人。世間には歌謡界に限らず
どんなジャンルにも将来輝きそうな原石を探してくれている人がいるんだ
と、いろんな機会で目の当たりにすると、なるほどと頷ける。
三丘翔太サンものど自慢やカラオケ大会を通じてスカウトされた
ラッキーボーイ。歌手にとってその後の歌手生命を左右するといっても
過言ではないくらいデビュー曲がいかに大事かを彼にも感じたがfoul 。
相撲のランクに例えれば作品的には三段目あたりか。
平成生まれの昭和育ち!癒しのノスタルジックヴォイス!という
キャッチコピーを引っさげて2016年1月にデビューした22歳。
懐メロを得意とし歌謡曲のレパートリーは1000曲を超えるというから
今にキャッチーな作品に出合って名のとおり羽ばたくことを期待したい。
今回彼を想定して書き下ろ詞のタイトルやテーマをずい分考えた。
自分は昭和歌謡にはかなり精通している輩だと思っていて、そうだ
昭和30年代後半に盛んになった歌謡曲のジャンルの一つである青春歌謡の
平成版が合うのでは、というコンセプトに着眼した。
さよなきどり なんと美しい言葉の響き。        (画像をお借りしました)
 タイトルの小夜啼鳥とは、西洋のウグイスとも言われるほど鳴き声の
 美しい鳥でナイチンゲールの名でも知られる鳥。若い男女が気兼ねなく
 会えるのは奥ふかい森。それを知ってか知らずかナイチンゲールが
 啼いている…それさえ二人には心地よいひととき…二人の恋が実るよう
 思いを託す…

「風無草(かぜなぐさ)」 松阪ゆうき

2016年11月01日 | 注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!
11月になりました。8月からスタートしたこのシリーズ
《注目!応援!明日のヒットはこの歌手・この人!》は
2014年以降にCD発売のあった、これからを期待できる
歌手を50人ピックアップして、すべて書き下ろ詞をUPして
いく企画で始めました。今日で47作目。あと少しなので
厭きずに詩世界にお付き合いしてください!
 
今日、想定した歌手の書き下ろ詞は!・・・
「風無草(かぜなぐさ)」 松阪ゆうき 
松阪ゆうき

風もないのに 心をゆらす
あなた 何処にと 思えば泣ける
見えない明日に 身をよせあって
生きる覚悟の 約束は
嘘ですか 夢ですか・・・ 
風無草

胸にたたんだ 想いのたけを
ひとつ残らず ぶつけたかった
分かっていると 眸でうなずいて
さがしもとめた 幸せが
逃げました 消えました・・・ 
風無草
風無草
なにも心配 しなくていいと
つよく抱かれた あの夜が恋し
しだれてゆれて 吹かれるままに
今は他人の あなたでも
好きでした 恋でした・・・ 
風無草


ひとこと:2015年にデビューした松阪ゆうきサン。CD発売も順調に
早や2作目。音大出身だけに歌唱はもちろん、ルックスも話しぶりも
まずまず及第点だが今ひとつガツンとこない、物足りなさは
なぜだろうと思っているが皆さんは如何?
音大出のバリバリが演歌に転向したからには本人の持ち味を
突き詰めて、もっとインパクトある作品で勝負かと期待したが
ガックリ!男歌でもないし叙情ものはありふれているし、と
自分なりに考えて書き下ろ詞を模索したら女歌に辿りついた。
ギトギトものでなく、そこはかと哀れさが漂う女歌を書いてみた。
風無草とはヤナギの別称、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木・低木類で
このなんともやわらかな呼び名に魅かれた。