❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

「如月 雪の宿」 三山ひろし

2017年12月25日 | X'masディナー・ショー
★12月、師走、年の瀬 いよいよ今年もあと1週間!
12/1から毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞として
多くの歌手のディナーショーが各地で催されたのに併せ
25日間想定した歌手に《X'masディナーショー》
カテゴリーで毎日、精力的に書いて書いて書きまくってきました。
今日クリスマス当日で終了です!
25人目は 三山ひろしサン。本日、大阪新阪急ホテルで
《クリスマス ディナーショー》です。
三山1

如月 雪の宿

雪より白い おまえの肌に
のこした爪あと 許しておくれ
 まるで化身を見るように
 髪が舞う 吐息(いき)が溶ける
  いのち乱して 堕ちた夜は
  口に出せずに 別れくすぶる
  埋み火の宿
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お先に出ます 東京までの
列車が止まれば 帰れません と
 これが最後になりそうで
 雪が哭く 風がさわぐ
  萌黄(もえぎ)羽織の 袖をふる
  点になるまで あとを見送る
  冬ざれの宿
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すがれば抱いて 涙を吸うて
男のわがまま ぶつけたものを
 いっそ 身も世も捨てたなら
 罪でいい 罰も受ける
  ままにならない かくれ恋
  それも出来ずに 悔いがなお増す 
  如月(きさらぎ)の宿


ひとこと:雪の季節です。
ままならぬ恋に別れをきめた男女が、寒い如月(二月)の宿の
最後の一夜をともにする男の心情をたっぷりに書き下ろしました。
                    (画像をお借りしました)
三山2 三山4 三山3

「まっぴら」 五木ひろし

2017年12月24日 | X'masディナー・ショー
★今夜はX'masイヴ!まばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップが今日はことさらPOWER-UPされていることでしょう。
12/1から毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞として
《X'masディナーショー》のカテゴリーで毎日、精力的に
書いて書いて書きまくってきました。多くのディナーショーで
最高金額でも集客力があり満杯にできるのはやっぱりこの人でしょう。
24人目は 五木ひろしさん。今日、東京プリンスホテルで
《クリスマス ディナーショー》です!
五1

まっぴら

良かれと思い 割って入った もめごとの
とどのつまりは どんでん返し
 女 どうやら 俺を見る目が いつもと違う
 隙を狙って 事 問い詰めりゃ
 好きな男は 俺だと云うた

待てよ、待て待て 名前出したか この俺の
それは死んでも 云わない約定(きまり)
 彼奴(あいつ) うすうす 知ったうえでの 一幕芝居
 酒のチカラで 腹 据えながら
 チクリ 探りを 俺(おい)らに入れる 
まっぴら

ああだ、こうだの ケリの見えない いさかいに
口をはさめば 火にまた油
 もとを正せば 好いたどうしの 戯れ言喧嘩
 まき込みなさんな 三角波に
 恋のさや当て まっぴら御免
 この場 とっとと まっぴら御免


ひとこと:このタイトルとこの詞。これがなんで五木サンなの?と
思う人もいるだろう。そこが今回の狙い目です。というのは
この詞の根底には松竹新喜劇がイメージとしてあって
五木サンは松竹新喜劇、特に故・藤山寛美さんをたいそう尊敬していて
自身の舞台公演では寛美さんの演目を何度も上演しています。
藤山寛美
松竹新喜劇は人情喜劇です。
その雰囲気をベースに、今までに無いキャラクターをこの詞にこめて
おもしろ可笑しの世界を書いたもの。五木サンには、このブログでは
8篇を書き下ろしていますが、どれも多くのアクセスがあり
今回も異色な詞が出来ました。     (画像をお借りしました)
ご 五木1 五木2

「バルバラが泣いている」 美川憲一

2017年12月22日 | X'masディナー・ショー
★12月、師走、年の瀬 いよいよ今年もあと10日!
X'masのディナーショーや大きなステージ等が
主要都市をはじめ全国あちこちで催され、歌手やアーティストは
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
そういった歌手に絞って開催日順に書き下ろしていく
毎年恒例のシリーズも25日まであと数人。
22人目は 美川憲一さん。ディナーショーならおまかせの歌手No.1
12/23 東京プリンスホテルで《クリスマス ディナーショー》です。
美1

バルバラが泣いている

セーヌに雨が降る日には
あたしの中のバルバラが
バルバラが泣いている

女は雨の坂道を 
うつむき加減に下りてくる
男は軒で雨やどり
名前を呼んで手で招く
女は走って 胸にとびこむ
セーヌ
セーヌの雨は鉄の雨
戦さの果てに恋は散り
引き裂かれ流される

どんなに待ってさがしたか
男にすがって泣きじゃくる
別れた場所で待ってれば
おまえが来ると信じてた
二人は抱き合い 長い接吻(くちづけ)
バルバラ
セーヌの雨は降りつづく
あたしの中のバルバラが
バルバラが泣いている

芯から指は冷えきって
駆け込む裏路地 古酒場
男は酒を流しこむ
女は隅で暖をとる
安堵か疲れか 言葉ないまま


よもやま:今回は美川氏のジャンルのひとつシャンソンの
そして自分も好きなシャンソン歌手バルバラをイメージに
男女の決死の愛と恋と命の、古い映画のひとコマを
思い起こすような書き下ろ詞です。  (画像をお借りしました)

「愛を忘れないこと ~Never forget your love~」森山良子

2017年12月21日 | X'masディナー・ショー
★ X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップ。皆さんはいくつ目にしましたか?
X'masといえば歌手やタレントにとってはディナー・ショーの
シーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞!
22人目は 森山良子 さん。
12/22 シェラトン都ホテルで《ディナーショー》です。
良子

愛を忘れないこと  ~Never forget your love~

年を重ねるのは 愉しくて仕方がないの
また新しい自分に 出会えるから

そんなふうに ジェーンが言うように
私も生きてゆけたら と思う

幾たびか に出会い 別れもしたけれど
を抱き合える 愛しい子供たち
まぶしく輝くあなたたちが
ひととき私を忘れたとしても
Never forget your love
を忘れないこと それだけを固く信じているの
ジェーンバーキン

着たいものを着たり 食べたいもの食べたりして
そう、ありのまま振る舞う 自由が好き

誰かしらが museと呼ぶけれど
一度も意識したことはないわ

さまざまな のために 私に出来ること
こころ向くままに 私は旅をゆく
どこかで涙を宿す人も
つかのま メロディー くちびるにのせて
Never forget your love
を忘れないこと そしてまた強く生きてほしいの

Never forget your love
を忘れないこと それだけを固く信じているの


よもやま:女優、歌手として1960年代にデビューし、
今なお第一線で活躍する ジェーン・バーキン。
バーキン
そんなジェーン・バーキンの発言のなかに
『愛を忘れないことよ』 という一行を見い出した。
なんと素敵な言葉でしょうか。
早速この詞のタイトルに引用させてもらったら、
イメージがふくらんで、あっという間に詞が出来上がった。
タイトルと同時に、そうだ、森山良子サンを想定しようとも
思い浮かんだ、というわけ。  (画像をお借りしました)
良子2 良子3

「あかいゆふぐれ」真矢ミキ

2017年12月20日 | X'masディナー・ショー
★12月、師走、年の瀬 いよいよ今年も2週間を切りました!
X'masシーズンはディナーショーや大きなステージ等が
主要都市をはじめ全国あちこちで催され、歌手やアーティストは
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
そういった歌手に絞って開催日順に書き下ろしていく
毎年恒例のシリーズも25日まであと数人。
20人目は 朝の情報番組の司会が好評の 真矢ミキさん。
12/22 東京プリンスホテルで《クリスマス・ディナーショー》です。
ミキ1

あかいゆふぐれ

棄てるつもりで 抱く愛と
死ぬを覚悟で すがる恋
そのとき その場を しのいでも
枯葉がいつか枝から 落ちるようなもの
 飛び立つ鳥 流れる雲
 頬づえついた テーブルを
 歪(いびつ)に染める あかいゆふぐれ
ミキ2 ミキ3
ことば足らずの 忘れもの
問わず語りの 落しもの
どちらもはがゆい フィナーレは
こころの襞がざらつく 気味の悪いもの
 行き交う人 聴こえる歌
 視線の端の 壁飾り
 わびしさつのる あかいゆふぐれ

赤1 ミキ4
ひとこと:今でこそ朝の情報番組の顔として司会する真矢ミキさんだが
経歴、芸歴がハンパないんです!元宝塚歌劇団トップスターで
退団後はドラマや映画、CM、歌手などオールジャンルで
活躍の人気女優。旦那さまはバレエダンサーの西島千博ってこと
知ってますか? まぁそれはともかく、タイトルの「あかいゆふぐれ」を
漢字表記すれば「赤い夕暮れ」ですが、それではセンスも雰囲気も
出ません。ひらがなの持つやわらかさ、含みを出したかったのです。
                        (画像をお借りしました)

「騎士に嘘は似合わない」山内惠介

2017年12月18日 | X'masディナー・ショー
★12月、師走、年の瀬!いよいよ今年も残り2週間!
でもでも歌手にとってはX'masや年忘れの名目で
ディナーショーや大きなステージ等が
主要都市をはじめ全国あちこちで催され
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていく、毎年恒例のシリーズです。
18人目は 山内惠介さん。今年も無事《紅白出場》を決めました。
12/10札幌を皮切りに9ヶ所でディナーショーを開催!
介2 介1

騎士(ナイト)に嘘は似合わない

乗ってこないで 白馬になんか
誰かに見られそう 夜が長いから
 そんな心配 どうしてするの
 行き先も 逢う人も マジックミラー
  時空(とき)を駆け抜け 飛び越えて
  約束は果たすよ
  騎士に嘘は似合わない
介3
許せなくなる よそ見をしたら
どこかでほかの女性(ひと) 待っていませんか
 みょうな勘ぐり 可愛くないね
 二人して 100日を 信じて超えて
  恋敵(てき)を振り切り あざむいて
  来たんだよここまで
  騎士の嘘は罪になる

  時空(とき)を駆け抜け 飛び越えて
  約束は果たすよ
  騎士に嘘は似合わない


ひとこと:今年の山内惠介さんは演歌にこだわることなく
ジャンルを拡げヒットに繋げました。そうです、なんにでも
挑戦したらいいのです!これまでの書き下ろ詞は13篇ですが
今回ぐっと年齢層を下げた歌謡曲調に仕立てました。
                (画像をお借りしました)
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「別れのキャンドル」八代亜紀

2017年12月17日 | X'masディナー・ショー
★ X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップもますますヒートアップ!
X'masといえば歌手やタレントにとってはディナー・ショーの
シーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞!
17人目は 八代亜紀さん、12/20サンルートプラザ東京で
クリスマス・ディナーショーです。
八代

別れのキャンドル

やがて・・・ 雪が降るでしょう
そしてあなた 別れをつれてやってくる
わたし 天使になれるなら
つらい言葉も受け入れて
涙を微笑(ほほえみ)に変えましょう

白いキャンドル 愛された数だけ
部屋じゅうにともして
最後は綺麗な私で振舞うわ
キャンドル2

ほうら・・・ 雪が降ってきた
たぶんあなた 背中を抱いて言うでしょう
どんな仕打ちも受けるよ と
いいえ 覚悟は出来てるの
今さら気休めはいらないわ

白いキャンドル 燃え尽きてゆくけど
テーブルの真ん中
熔けない一本の焔(ほのお)がゆらいでる
キャンドル3

今夜・・・ 雪は積もるでしょう
だからあなた うしろを向かず出ていって
わたし マティーニ飲みながら
たった一人の晩餐を
静かに 秘めやかにするのです

白いキャンドル あの人は知らない
哀しみの明かりがもうすぐ
あなたの心で燻りつづけるわ


ひとこと:八代亜紀さんにはこのブログでは8篇を
書き下ろしています。演歌、歌謡曲、文芸もの、
シャンソン風ありと八代サンならではのジャンルの広さです。
ファンはもちろん、そうでない方もどの詞がお好みでしょうか?
さて、この詞のテーマは男女の屈折した別れ、
モチーフはキャンドルです。
女性の秘めた情念が1本だけいつまでも炎を燃やし続ける、
という設定がミソです。    (画像をお借りしました)

「惜愛」布施明

2017年12月16日 | X'masディナー・ショー
★12月も半分を過ぎてしまいました!
歌手にとってはX'masや年忘れの名目で
ディナーショーや大きなステージ等が
主要都市をはじめ全国あちこちで催され
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていく、毎年恒例のシリーズです。
16人目は 布施明さん。ディナーショーならお手のもの!
●12/17パレスホテル大宮 12/18萃香園ホテル
12/23マリトピア 12/24九十九島ベイサイドホテル で
「クリスマスランチ&ディナーショー2017」です!
布施2 布施1

惜愛(おしみあい)

何年か前の二人なら
いさかいだけでケリがついた
こんなに長く一緒だと
別れはとても・・・ regret

きれいごとで これから先を
歩いてゆくのは もうやめにして。
昔のようにshining
君はもいちど戻れるか
出会った頃 沈んでた僕は
また 独りになるけど

忘れないよ すべてのものに
いとしさを抱くこころ
笑顔の日々や 今日までの夢
満ち満ちて 惜愛(おしみあい)
KISS
ほんの少し君への気持ち
ふりむく余裕が あればよかった
君なら今も友だちが
たくさんいるから大丈夫
かぞえるほども ないくらい僕は
また 独りになるけど

忘れないよ 生きてくうちは
いたわりを抱くこころ
つないだ指や 100万のKISS
かぎりなく 惜愛(おしみあい)

  
忘れないよ この世でひとり
君だけを憶い出に
笑顔の日々や 今日までの夢
とこしえの 惜愛(おしみあい)


ひとこと:布施明サンには今もって記憶に残る歌唱がある。
はるか以前《美空ひばりを歌い継ぐ》と題した特集番組で
彼が唄った「愛燦々」に思わず聴き入った。
今まで聴いたどの歌手の「愛燦々」のカヴァーよりも心に響いた。
布施さんもただ唄いあげるのではなく非常に繊細で
詞と曲をことさら大事にして唄いきり、一級品のカヴァーだった。
年齢を増すごとに、声量や音域が劣化していく歌手の多いなか
布施さんの今日までの実力と研鑚を
いかんなく発揮したステージだった。 (画像をお借りしました)

「ホイッスル」板橋かずゆき

2017年12月15日 | X'masディナー・ショー
★ X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップはここ10日間がピークだとか。
X'masといえば歌手やタレントにとってはディナー・ショーの
シーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞!
15人目は、板橋かずゆきサン。
12/16 ガーデンウエディング 八王子農園(群馬県太田市)で
《クリスマスディナーショー!THEオリオン!》です。
板橋かず1

ホイッスル
笛
ポケットにいつも 
ホイッスルを入れていた
心配性の毎日の頃 
手にするだけで安心だった
草いきれの堤防 駆け上がり
一番星に向かい ホイッスルを吹いた
青い春の匂い 川風がつれてきた
堤防
ゲーム機もガムも 
ホイッスルにかなわない
着替えをしても失くさないかと 
落ち着かなくて気にしてばかり
朝まだきの公園 立ちどまり
古大木を見上げ ホイッスルを吹いた
靄の束を裂いて 鳥たちがはばたいた
大木
青い春を過ぎて 胸を張り生きてゆく
靄の束の先に 鳴りひびけ ホイッスル


ひとこと:川中美幸さんの「津軽さくら物語」で
メジャー作曲家デビューを果たした板橋かずゆきサンが
私の作詞した『月虹(げっこう)』に曲をつけてくださり
LIVEで初披露とのことで、毎月開催されている
「板橋かずゆき・実験劇場《渋谷ファクトリーLIVE》」で
板橋さんと会ったのは6月。その後5篇を書き下ろしてきました。
今回は少年が自分の分身のように大事にする
ホイッスル(呼子笛)をモチーフに、多感な少年期の一面を
切り取るような書き下ろ詞です。  (画像をお借りしました)

「にがい花」 郷ひろみ

2017年12月14日 | X'masディナー・ショー
★12月、師走の名のとおり毎日が駆け抜けていくようです!
歌手にとってはX'masや年忘れの名目でディナーショーや
大きなステージ等が主要都市をはじめ全国あちこちで催され
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って開催日順に
書き下ろしていく、毎年恒例のシリーズです。
14人目は郷ひろみサン。12/15 ウェスティンナゴヤキャッスル
12/19 帝国ホテル大阪 12/23 横浜ベイホテル東急 で
クリスマスディナーショー》です。
郷ひろみ3

にがい花

♪愛の強靭(つよ)さを 粉々に砕かれて
過ぎた日の記憶だけが 心の支え

水盆に一輪 白薔薇が浮かんでる
掌に掬い上げ 口に運べば
花びらはほろ苦く かすかに甘い

愛しいほど 狂おしいほど おまえに似た香り
取り戻す術ない 今はただ
花びらを 噛むしかなくて
水盆

♪愛は嘆きと 絶望にさいなまれ
ふり切れば狂うほどに 心を乱す

戯れに一輪 白薔薇を摘む夜更け
暗闇にたたずんで 握りつぶせば
花びらは舞いおちて 胸しめつける

愛しいほど 狂おしいほど おまえに似た香り
抱きよせる術ない 今はただ
花びらを 追いかけるだけ


よもやま:郷ひろみサンには「NAMIDAアリガトウ」
「ツバメ悠々」
の2篇を書き下ろしてきました。
今回はちょっと映画的な、しかも退廃的な愛の詞を書きました。
愛を失くした男が花を噛むという行為、虚しさと絶望感の極致です。
                      (画像をお借りしました)

「懐郷」パク・ジュニョン

2017年12月13日 | X'masディナー・ショー
★ X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップは今がピークとばかり夜を飾っています。
X'masといえば歌手やタレントにとってはディナー・ショーの
シーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞!
13人目は、韓国出身の好青年歌手 パク・ジュニョンさん。
12/18 メルパルク名古屋で《クリスマスディナーショー》です!
パク9

懐郷(かいきょう)

帰っても 見知らぬ人ばかり
おぼえていない 道順も
あまりに長く あまりに遠く
なってしまった 郷(さと)なのに
なぜ恋しがる なぜ懐かしむ

あの女(ひと)の 胸から風を聴き
酔えない酒に 歌が哭く
一度は捨てた 二度めも捨てた
折れてくじけた 心には
ただ悔しさと ただ涙だけ
地図
これきりと 何度も思うのに
ひとさし指が 地図をさす
いくつも変わり いくつも流れ
(さと)と呼ぶには 名ばかりで
まだ戻れない まだ帰れない


ひとこと:2012年に日本での歌手デビュー以来、5年が過ぎ
「河口湖」がヒットして知名度もUPしている。今回は男歌。
 故郷があるのに何十年も帰っていない
 帰らない理由は何か、帰れない事情は何か…
 生きざまも恋愛も思うようにいかない。
 名ばかりの故郷ではあってもいつか帰る日を胸に秘め
 今を懸命に生きてゆくしかない・・・ 
 若かろうが、年老いてゆこうが。
故郷を懐かしむという意味を懐郷(かいきょう)の造語にした。
                  (画像をお借りしました)
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「母歌」天童よしみ

2017年12月12日 | X'masディナー・ショー
★12月です!いよいよ今年も残り20日を切りました!
歌手にとってはX'masや年忘れの名目で
ディナーショーや大きなステージ等が
主要都市をはじめ全国あちこちで催され
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
その中から演歌・歌謡曲系の歌手に絞って
開催日順に書き下ろしていく、毎年恒例のシリーズです。
☆今年の「レコード大賞 歌唱賞」を受賞した天童よしみサンは
12/24 ホテルグランヴィア大阪で《クリスマスディナーショー 》です。
よしみ1
母歌

雪の知らせが 十日もはやい
ふるさと越後は 冬仕度
畑ならして 漬物つけて
せわしく精出す 母がいる
荒れた指さき 白い髪
思い出すたび・・・
胸をなみだが 這いあがる
畑2
町にのこった 将太も亜矢も
子どもが出来たり 嫁にゆく
ことば少なに ふるさと訛り
あんたはどうかと 母の声
恋の数より 夢ひとつ
かなうあしたを・・・
母も待ってる 願ってる

顔を見たさに 帰省(かえ)ってゆくと
口まで出かかる 甘え癖
肩をたたいて 足腰もんで
五年のすきまを うずめたい
耐えて忍べば 春はくる
教え 諭した・・・
母はわたしの 花しるべ


ひとこと:苦節の時代を見知った者として彼女の今ある姿は
いつ見ても輝いていて本当にうれしい。
無念の他界をされた父上は八尾の実家を訪ねた折さまざまに
歓迎していただいた。梅田の新歌舞伎座を訪ねたときの
母上の献身的な姿。間近に見ただけにその強い絆と愛情に
報いるように彼女は今日もまた精力的に唄っていることだろう。
                   (画像をお借りしました)
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「そして涙のかわく朝」 森口博子

2017年12月09日 | X'masディナー・ショー
★ X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップが今年もあちこちで始まっています。
X'masといえば歌手やタレントにとってはディナー・ショーの
シーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは毎年恒例のシリーズ書き下ろ詞です!
9人目は 森口博子さん。12/10 神戸ポートピアホテルで
2部構成の《クリスマスディナー&ライブ》です。
博1 博2

そして涙のかわく朝
博3
ありがとう いただくわ その気持ち
お返しの言葉もないほど うれしかったわ
 哀しみは突然に やってきたから
 半分もぎ取られた 心だったの

 あの人は微笑んでた 生きるために
 あの子らは歌ってた 明日のために
  そのとき私は 気付いたの
  そして 涙のかわく朝がくる
  そして 命の光るときがくる
博4 博5
こんにちは いつだって いい言葉
はじめての人でもいいから 声をかけるの
 遠くから摘んできた 花をもらって
 頬ずりしてしまった 春がきたのね

 手のひらはあたたかくて にぎりしめた
 瞳からこぼれてた 虹の色が
  そのとき私は 信じたの
  そして 涙のかわく朝がくる
  そして 命の光るときがくる


ひとこと:2017年も各地で自然災害による大きな被害が多発した。
亡くなった人も多い。思い返せば、2011年の東日本大震災の
直後、哀悼と鎮魂 再生と復興 を願って『東日本大震災 勇気歌』
と題して20篇ほどを書き下ろしました。この書き下ろ詞は当時
メッセージエイドやチャリティ・コンサートなどへの参加で
積極的に復興支援に協力していた森口博子さんを想定して
書いたものでUP時、多くの方にアクセスをもらった。
今回改めて再掲載しました。     (画像をお借りしました)

「野の風よ、俺に吹け」堀内孝雄

2017年12月07日 | X'masディナー・ショー
★ X'masを彩るまばゆいツリーやイルミネーション、
ライトアップが今年もあちこちで始まっています。
X'masといえば歌手やタレントにとってはディナー・ショーの
シーズンでもあり、全国のホテルを中心に飛び回る季節。
このブログでは毎年恒例の12月限定シリーズ書き下ろ詞!
8人目は堀内孝雄さん。12/9 石川県加賀市《ホテルアローレ》で
2部構成のクリスマスディナーショーです。
792

野の風よ、俺に吹け

純真(ジュン)でいいよなぁ ジャリっ子たちは
夕陽まで味方して まだ沈まずに 茜色
浜草を踏み散らし ズック靴 脱げて 波まかせ
つまづいて 顔の砂 それだって少年期

 風よ 野の風よ 
 せめて 俺に吹いてくれ
 途上の旅は 
 心 がらんどうにしたいから
黄昏

10日足らずでは シミも埃も
取れるとは思わぬが 気の向くままの漂流(さすらい)
足跡(あしあと)はちぐはぐで 損得はとうに しらけぎみ
なぐさめに 酒を恋う そんなのは逃げ口上

 風よ 野の風よ 
 せめて 俺に吹いてくれ
 迷いの旅は 
 あした 道標(しるべ)ひとつ 出会うため
草原

 風よ 野の風よ 
 せめて 俺に吹いてくれ
 途上の旅を 
 心 がらんどうで終えたいから


ひとこと:ある日ある時、短い旅をする男が海辺で遊ぶ子供たちの
光景を見て心を無心にする、という設定。愛だの恋だの、のない
牧歌的な詞に仕立てました。
堀内さんにはこのブログでは「つむじ風」「眠る人」
「狂おしい雨」「家路」
の4篇を書き下ろしています。
いずれも新しい面を書いた詞です。見てください。(画像をお借りしました)   

「知床想譜」 山本譲二

2017年12月07日 | X'masディナー・ショー
★12月です!いよいよ今年も残り1ヵ月!
歌手にとってはX'masや年忘れの名目で
ディナーショーや大きなステージ等が
主要都市をはじめ全国あちこちで催され
今年一年の総括や来年への飛躍に飛び回る時期です。
その中からチョイスした歌手を想定した書き下ろ詞
毎年恒例のシリーズです。7人目は 山本譲二さん!
シリーズ開始以来、男性陣が続きますが悪しからず!
●12/23ヒルトン東京 ●12/24大阪新阪急ホテル で
同じ事務所のパク・ジュニョンさんとの
クリスマスディナーショーです。
山3 譲4

知床想譜

寒いと云うなら 帰りゃいい
独りがなんだ と にべもない
風と雪とが せめぎあい
おれにムチ打つ 冬原野
あれは十九の 知床想譜
原野
ないものねだりに 身をせばめ
しぼんじゃだめだと 叱る海
答え出るまで ごろ寝して
夢をさがすも 善しという
無駄じゃなかった 知床暮らし
海
旅とは聞こえが いいけれど
迷いと悩みの 青二才
抜ける手だてを 追いもとめ
ぐるり めぐった 北の果て
今じゃ なつかし 知床想譜


山1 譲1
ひとこと:山本譲二サンにはこのブログでは「君、別れることなかれ」「おやじ屋台」「冬ごころ」「故郷はおまえだよ」「恋郷いすみ線」
「よされ酒」
の6篇を書き下ろしています。
今回の書き下ろ詞、舞台は知床。しかしリアルな年代の設定ではなく
迷い悩み、夢をさがしにあえて極寒の地に身をおいた男が
若き日を思い起こすという設定。理由はさまざまだが
実際に北の果てを旅して自分探しをする青少年たちがいるという
TV番組からinspireされてそれがヒントになった。(画像をお借りしました)