❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

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★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

大晦日

2010年12月31日 | 近況
今年ものこり2時間を切りました。
8月に始めたこのブログ、延べ80人の歌手を想定して
書いてきた詞は80を超えました。
その間、予想以上に多くの方に訪問していただき
とてもうれしく思っています。

たとえ作品として曲が付かなくても、商品化されなくても
物書きにとっては、書くということを怠ってはならない
まずは思うがままに書き、歌謡詞として第一に歌える詞であること
それには余計な言葉をいかに削ぎ落としていくか
推敲に推敲ををかさね、行間に絵や色や情景を
浮かび上がらせてゆく、そういったことが大事だと
故・星野哲郎先生から学びました。

市川昭介先生は1番、2番、3番の各節
どこからでもいい、曲がつけたくなるような
キラリとした言葉があること
それらを拾い上げ、つなぎ合わせて曲は自然に出てくるんだよ
そういったことを教えてくださいました。

二人の偉大な師の言葉を常に心にとどめながら
来年もまた、多くの歌手の方々の名前を拝借して
ハマル作品を、意外な詞を、新鮮なイメージを
縦横無人に書いていきたいと思っています。
このブログにたどり着いていただく方が
ひとりでも多く増えますよう願っています。
まもなく来る2011年が良き年であるように。


「私は私を愛してる」 和田アキ子

2010年12月30日 | J-POP女性歌手
わだあきこ
  私は私を愛してる
  笑顔で出会った人がいた
  涙で別れた人もいた
  いくつも時が流れたあとで
  私を愛する私がいる

  生まれた町 遠く離れ
  仲間も友も ちりぢりだけど
  心の小箱 開けるたび
  あの町あの場所あの季節 昔のまま

  選んだ道 よかったと
  今ではつよく 思えるけれど
  私の隣り 過ぎてった
  うつむくあの顔あの背中 今はどこに

  これから先 折り返し
  生きてく意味を 問いかけるとき
  心の小箱 ちりばめる
  ありがとう ありがとう ありがとう そのひとこと

  私は私を愛してる
  いくつも叶った夢がある
  言葉にできない愛もある
  だれもがみんな素敵でいてと
  私を愛する私がいる


   ひとこと:今年最後の「書き下ろ詞」は和田アキ子と
         決めていた矢先、車のもらい事故に遭い驚いた。
         この詞は12月に入ってから書き、ずっと温めていた。
         世の中みんなが幸せな人ばかりではないが
         今年も世界中で喜怒哀楽
         さまざまな出来事があった。
         生きている、そして生きてゆく以上
         自分が自分を好きになり、愛せなければ…。
         今それを歌で伝えられる歌手は
         やはり和田サンだろう。
         そんな願いと希みをこめて
         このタイトルでこの詞を書いた。

「命惚れ」 北山たけし

2010年12月27日 | 演歌男性歌手
北山


  命惚れ


  惚れた女の 倖せは
  おれがみつける さがしてみせる
  花ならコスモス かぼそいが
  咲いてやさしく 色つつましく
  憂き世しぐれや 苦労風
  越えるおまえに 命惚れ


  傷もあるのさ 翳もある
  男三十路は 無垢じゃすまぬ
  訳あり承知で つれ添うて
  余計ごとなど 語らず聞かず
  一を云うより 十を汲み
  尽すおまえに 命惚れ


  生きた証しに ただひとつ
  うれし涙が ほしいじゃないか
  酒なら死ぬまで 飲めようが
  夢の出番は 逃がさずつかむ
  なみだ奥歯で 噛みこらえ
  耐えるおまえに 命惚れ



   ひとこと:息子を歌手にするのは北山の父親の夢でもあった。
         高校を中退し一度目は徳間ジャパンから
         歌手デビューを果たすが芽が出ず帰郷。
         21歳で再び上京し
         北島三郎のもとで内弟子を8年間務めた。
         御大・北島の後押しも功を奏しただろうが
         本人も他人には推し量れない苦労の末に
         つかんだ歌手人生だろう。
         歌のうまさは認めるところだが
         もう少し唄に色気がでるといいんだが。
         あまりに正統派すぎると聴き手も疲れる。
         とはいえ、氷川とは違う意味で好感は持てるし
         なおいっそう修練を積むにつれ
         息の長い歌手になってゆくだろう。
         結婚もしたことだし、肩のチカラを抜いて
         惚れた女を思いやる
         ジャンルの演歌なぞ聴きたくて書いてみた。


「酒ばなし」 伍代夏子

2010年12月26日 | 演歌女性歌手
伍代


  酒ばなし


  男だからと 我慢をせずに
  なみだ見せても いいじゃない
  思いどおりの 人生なんて
  ちゃんちゃらおかしい 味がない
  のれん下ろして 灯りを落とし
  聞いてあげましょ
  酒の合い間の 愚痴ばなし


  つらい気持ちを 吐き出すたびに
  あなた大きく つよくなる
  何の因果も ない人だけど
  ほっとけないのよ お人好し
  スルメ置いときゃ 硬くもなるが
  枯れちゃおしまい
  きめた男の 夢ひとつ


  あなた見込んだ 女の眸には
  狂いないこと 信じたい
  晴れ間見えない 昨日や今日は
  たかだか四十八時間
  雨のあがった あしたの空を
  ごらんなさいよ
  おとこ七色 虹が出る



   ひとこと:途中4回ほどの欠場はあるものの
         今年も紅白出場を果たす伍代サン。
         民謡番組の司会の功労か
         レコード会社の割り振り枠か。
         いずれにしてもめでたくパチパチ。
         安定した歌唱から想像される
         姐さんふうをイメージして
         飲み屋のオカミがリーマンの愚痴を聞く、なんていう
         メジャーな応援歌を書いてみた。

「雪まろげ」 大月みやこ

2010年12月25日 | 演歌女性歌手
大月

  夜に積もった 雪よりふかく
  罪がおもたい 冬の宿
  分かっております
  でも… でも… 情けに負けて
  ころがりながら どこまで堕ちる
  おんな哀しい 雪まろげ

  倫(みち)にはずれて なにゆえ狭く
  渡る世間の あぶな橋
  妻という名を
  ただ… ただ… 化粧でかくし
  ころがるように あなたにすがる
  恋に身を灼く 雪まろげ

  袖にしたたる 泪で咲いた
  花は水仙 恋紬
  春を待たずに
  もし… もし… 別れがきても
  ころがるたびに 命を燃やす
  さだめはかない 雪まろげ


ひとこと:大月みやこももう14年ほど紅白から遠ざかっている。
年ごとの紅白のテーマや演歌枠の減少、ヒット曲の衰退 など
いろいろ事情はあるだろうけど本人も忸怩たるものがあるだろう。
ごくたまにTVでその歌唱を聴くと、やたらタメや唄いまわしにひっかかるところがあって
聞き苦しい部分が目立ったが、オリジナルに近い歌唱ですっきり唄ってほしいと思う。
冬・雪・花 などのテーマはレパートリーに多くの作品があるが
それでもやっぱりそれが似合うし、ぴったりハマる。
来年は歌手生活47周年。艶のある歌声を聴かせてほしいもの。

「めおと暦」 水沢明美

2010年12月24日 | 演歌女性歌手
水沢


めおと暦



あんた しゃがんで 何見ているの
おまえ 見てみろ 蟻ン子が
きばってなにやら はこんでる
 思い出します ふた昔
 その日その日を あくせくと
 ふたりで汗した 共稼ぎ


苦労 九の字と 謎かけまして
楽にならない 道と解く
二人のこころは よっこらしょ
 過ぎて流れて 二十年
 肩の荷物を 分けあって
 人生、山坂 夢登り


言葉なんかじゃ 云い尽せぬが
世話になったな どの人も
出会いがあるから 今日がある
 お蔭さまです 感謝です
 めおと暦を ひもといて
 しみじみ注ぎ合う あした酒




ひとこと:水沢明美サンは民謡でのキャリアは
      1975年 宮崎県民謡名人位取得
      1982年 サンケイ民謡大賞”総理大臣賞”受賞後
      1990年 日本クラウンより「恋は女の花舞台」でデビュー
      今年で20周年目。
      オリジナルでもその節回しを発揮した作品も多い。
      演歌系のTV番組の少ない昨今
      メディア露出もなかなかお目にかかれないが
      民謡で鍛えた喉を作品に生かして
      もっと活躍してほしい歌手の一人。
      20周年!じっくりプロモートしてヒットを期待したい。


「冬の微笑」 工藤慎太郎

2010年12月23日 | J-POP男性歌手
工藤
  言葉少なに 「今のままでいて」
  それが君の 最後のコトバ
  いつもギリギリ 涙をくれて
  辿りつくあてのないまま 愛が終った
   散り急ぐ 名もない花に似て
   冬枯れの荒れ野で息たえる
   そうさ哀しみだけしか知らない
   あてのない旅人に 僕はなるんだ
  後悔や恨みとか ありきたりの心残りは何もない
  ただひとつ 君が心に住み続けること


  そんなステキに 僕にくれた微笑
  別れまぎわ プレゼントだね
  もっと素直に 本音を出せば
  求め合うおなじ気持ちの 愛を燃やせた
   濡れまどう 小犬を見るような
   憐れみは君から欲しくない
   まるで季節は冬しかないような
   風に泣く旅人に 僕はなるんだ
  思い出も出来事も 口に出さず胸の奥底しまいこむ
  時が過ぎ 君にいつかは幸せくるように


   ひとこと:今年、唯一心に響いたシンガー・工藤慎太郎
         とにかく唄がうまい。表現がナイーヴ。
         アルバム「愛でいこうぜ!」の「シェフ」が良かった。
         どれだけの人が彼を知っているだろう。
         もっと多くの人に知ってほしいし
         唄を聴いてみてほしい。
         大きく飛躍してくれることを期待している。
         そしてこんなピュアでやさしげな詞を贈りたい。

「こころ雪」 秋岡秀治

2010年12月22日 | 演歌男性歌手
秋岡

  留守をあずかる 七十の母の
  背なに降りつむ 雪はおもたかろ
  つても頼りもない都会(まち)
  夢追い三年 足ぶみ二年
  芽吹きの春を 待ちのぞむ
  母の匂いの こころ雪

  つらいときこそ 辛抱車
  引いて我慢の 坂を越えなさい
  わずか二行の 筆文字は
  きびしさ七分に ぬくもり三分
  夜汽車の汽笛(ふえ)を 聴くたびに
  胸をなみだが 這いあがる

  出世返しの 情愛(なさけ)や恩を
  受けたぶんだけ 花を咲かせたい
  なんどこけても ころんでも
  この道一本 けじめはつける
  あしたに夢が かなうまで
  母の祈りの こころ雪


   ひとこと:クラウンの中堅、秋岡サンは男歌・女歌
         どちらも幅広いレパートリーで持ち歌も多い。
         ブレイクしてほしい歌手の一人だが。
         演歌の宝庫、クラウンだもの
         いい作品のめぐり合わせと
         メディアへの露出が増えれば
         成果は間違いないと期待している。


「代役」 一葉(安田一葉)

2010年12月21日 | 歌謡曲女性歌手
一葉

  愛の微熱にうなされて
  抜け出せなかった舞台裏
  「彼と仲良くしてやって」
  さびしく身をひく主人公

  喜劇悲劇は おのぞみ次第
  相手に合わせアドリブも こなしてみせる
  それが私の役柄
  好きになるのか 惚れるのか
  先の見えない 筋書きひとつ


  愛のセリフは苦手でも
  まっすぐ眸を見て話すひと
  彼の熱意がほとばしり
  いつしか私も共演者

  喜劇悲劇は なりゆきまかせ
  どんなに場数踏んでても ときにはトチる
  もともと私は代役
  肌を見せたり 抱かれたり
  嘘で出来ない 女がひとり



  喜劇悲劇は おのぞみ次第
  結末(おわり)の分かるお芝居に 涙も出ない
  もともと私は代役
  別れ上手になるまえに
  幕は早めに 下ろさせて


   ひとこと:一葉(かずは)こと安田一葉は
         「空に刺さった三日月」のオリジナルや
         他の楽曲のカヴァーを唄い
         抜群の歌唱力で、ぐんぐん伸びると期待していた。
         EMIからキングに移籍し、改名したが
         なんで改名したんだろう。
         いちよう とか ひとは とか言う人がいて
         歌手名と楽曲が一致しないぶん、随分損をしている。
         今一度、性根を入れて歌に打ち込んでもらいたい。
         彼女にはドラマ性のある作品が似合う
         表現力もある。
         いろんな期待をこめて、そういう詞を書いた。


「星港 〜STARDUST HARBOR〜」 夏木ゆたか

2010年12月19日 | 歌謡曲男性歌手
夏木


  星港


  ハーバーナイト 背を向けて
  夜のむこうに 消えてゆくひと
  なにかひとこと 云えたなら
  恋のにがさに 歯噛みしないのに

  最後にくれた 接吻(くちづけ)
  罪の赦しか 蔑みの愛か
  あざができても この頬を
  つよくぶたれて 許してほしかった

  別れの刻(とき)ほど あんなにまぶしく
  またたく星が 眸のなかでぬれる 星港



  ハーバーナイト 灯も消えて
  風に吹かれて 影もないひと
  たった一度の 過ちで
  恋の傷みが 胸を刺すなんて

  はげしく燃えた 抱擁は
  だれの代わりか まぼろしの夢か
  骨が折れても この指を
  きつくにぎって 許してほしかった

  みじかい愛ほど 哀しみ深くて
  ながれる星が 眸のなかでぬれる 星港



   ひとこと:2003年にスタートしたラジオ日本の「ホッと歌謡曲」は
         聞いていて気持ちの良い構成で長寿番組。
         「女のわがまま」など過去に歌手としては
         リリースしているが
         結構うまい。
         今では少なくなったムード歌謡の線を狙って
         メロディアスな曲がつきそうな詞を書いてみた。
         作曲ならやっぱり中川博之先生でしょう!


「13月」 竹島宏

2010年12月18日 | 演歌男性歌手
  竹島

  13月があれば あなたにもっと近づける
  そのひと月を命にかえて 愛を燃やしたい
   風はグレー 季節は花を忘れ
   見つめあうしかない二人
  あたたかい胸 いたずらな指
  抱かれる数だけ おんな
  ここでこうして 夢をいつまでも・・・

  13月があれば わたしは生まれ変われそう
  そのひと月を綺麗に生きて 愛に殉じたい
   雨はファド 目覚める朝は異国
   消えてまた くすぶる余韻
  若さゆえ負け 満ち足りて勝つ
  刹那いぶんだけ おんな
  そしてこのまま 夢に流されて・・・


   時はスルー 奈落と宙(そら)が交差
   乾く喉 吹き込む微香
  唇を読み わかりあう眸で
  かさねる愛だけ おんな
  いいえルーズな 夢にしたくない・・・


   ひとこと:2002年にデビューして早や8年
         いまだ決定打はないが、TV等の露出もまずまず
         着実に実力が備わってきている感じ。
         もう少しインパクトがあればいいんだけど…
         ムード歌謡っぽいのも唄えるんだから
         あとは作品次第かなあ?。
         年齢的にもこんな大人の愛を
         唄ってほしくて書いてみた。

プロローグ

2010年12月17日 | 近況
J-ENKAなどという表記は好きでない。
あくまでも「演歌」であり、「艶歌」でもある。
私はこのブログで多くの演歌系の歌手に
親愛と敬意をこめて、さまざまに詞ごころを掻き立てて詞を書こうと思う。
とはいえ、書くことも語ることもこういった場では
所詮は自慰行為になりかねないが
書かなければ進めない。語らなければ始まらない。
そうすることで満足感や達成感が、日々の積み重ねになり
結果的になにかしら新しい展開が生まれればtiny happyだ。
そして、ここを尋ねてくれる人たちと、期待と共感を分かち合えたら
それはまたmore pleasureだ。

「浪花かあちゃん」 中村美律子

2010年12月17日 | 演歌女性歌手
中村

  お父ちゃんと所帯を持った頃
  どうして暮らしていこうかと
  こころぼそさに 泣いたんぇ
  汗と涙を 拭きあいながら
  夢をさがした あの日のことは
  通天閣の 灯りが知っている

  三人も子どもをこしらえて
  胸突き八丁できたけれど
  ひとりひとりが たからもの
  無茶とケンカに 手をやきながら
  躾だけはと きびしくしたが
  曲がらずひねず 育ってくれました

  お父ちゃんと子どもが居てくれて
  これこそほんとの 倖せと
  両手合わせる 天神さん
  過ぎた苦労は 大淀川に
  捨ててながして 忘れてしもた
  浪花かあちゃん 火の玉 肝っ玉


   ひとこと:紅白には出るけれど何唄うんだろう。
         いつまでも「河内おとこ節」でもあるまいに。
         今年は「だんじり」か。
         ここ最近はピタッとはまる作品に
         出合ってない感じ。
         「大阪情話」や「壷坂情話」の頃が懐かしい。
         それでも関西系庶民歌手の代表として
         敬愛の念でこの詞を書いた。

「季節のままに」 和田青児

2010年12月11日 | 演歌男性歌手
和田青児

  今年の冬は あたたかですと
  懐かしい文字の 便りがとどく
  わだかまり とうに消えて
  おだやかな 二人になった
  …いいやつだったよ
  今では苗字も 変ったけれど
  素直に言えるよ 倖せでいてくれと

  衿に巻いてた マフラーよりも
  あざやかに赤く 燃えてた心
  あなただけ ついてゆくと
  聞かされた 雪祭りの夜
  …意気地がなかった
  しがらみひとつに 縛られながら
  身をひくことしか 出来なかった二年前

  いたずら好きな 神様がいて
  もう一度ふたり 結ぶとしたら
  もういいよ それはそれで
  流れゆく 季節のままに
  …忘れはしないよ
  都会の片隅 酒酌むたびに
  心を温める 憶い出のいとおしさ


   ひとこと:好漢・和田青児が「酒場すずめ」を
         ヒットさせて頑張っている。
         オリジナルは故・村上幸子が1990年に発売し
         2010年2月に和田がリメイクした。
         演歌も過去の作品にはスマッシュ・ヒットやB面扱いで
         埋もれてしまった好楽曲が山ほどある。
         それらを掘り起こし再浮上させることは大いに賛成!
         ましてや膨大な作品を所蔵し
         以前からそういったことに
         熱心なクラウンならばこそ今後もどんどん続けてほしい。
         和田はずっぽり演歌というよりも
         幅広いレパートリーを唄える歌手。
         そんな男のやさしさを書いてみた。
         こういった詞のアレンジなら
         川村栄二氏がぴったりはまる。

「あの橋まで」 永井みゆき

2010年12月11日 | 演歌女性歌手
永井

  母には あとで知らせるからと
  言いおいて小走りに 約束の場所
  霧が目かくしする夜の
  あの橋まで あなたまで
  たどりついたら かなう夢
  待っててください あなた… あなた

  口には出せず 身動き出来ず
  はがゆさを押しかくし 半年待った
  みんな捨てても最初から
  出直すことできるか と
  つよいあなたの ひと言に
  うなずくそばから なみだ… なみだ

  さだめに負けて 身をひくよりも
  より添ってのり越えて 倖せほしい
  先の見えない憂き世でも
  この橋から あなたから
  明日につづいた 道ひとつ
  あるいてゆきましょ ふたり… ふたり



   ひとこと:「大阪すずめ」でデビュー後は
         とんとん拍子にいくかと思っていたが
         どうもはがゆい。
         思うに、唄も見てくれも線が細いのだ。
         唄を聴いていてもときに不安定で
         ひやひやする部分がある。
         多少、破綻があってもいいから
         もっと思い切った歌唱がほしいし
         もっとふくよかになったらどうだろう。
         世の中、弱くて脆いオンナばかりじゃないんで…。