遠ざかる 消えてゆく
だれもホームに 人はいない
くずれおちそうで 歩きだせない
最終東西線 あなたを乗せて
ふたりの愛は 闇のなか
あ・・・ こんな別れに したくなかった
わからない さがせない
いつもどうりの あなただった
どんな理由かも 思いつかない
最終東西線 わたしを棄てて
女の夢の 灯が消える
あ・・・ つらい涙が 胸にこぼれる
浦安か 行徳か
どこがあなたの 下りる駅か
そんなよけいごと 思い浮かべる
最終東西線 二人を裂いて
改札口に 風が吹く
あ・・・ 二度と逢えない あなた恋しい
ひとこと:2010年に歌手デビューの西田あいサンを聴いたのは
6枚目の5周年記念シングル「涙割り」あたりから。ほぼ一年一作の
割り合いで新曲を発売している。平尾昌晃ミュージックスクールで
鍛えられてきただけに歌唱力はお墨付き。トークや語学力にも
長けていて作品次第でブレイクする歌手の一人だと思う。
今回の書き下ろ詞のタイトル東西線は道路や鉄道の路線名として
北から南までのいくつかにその名称が使われているがここでは
東京都中野区の中野駅と千葉県船橋市の西船橋駅を結ぶ
東京メトロ東西線をモチーフに男女の別れを最終電車に託して
書き下ろした。場面によっては人を見送るだけでも淋しくつらい
シチュエーションが恋の終わりの別れともなればなおさら哀しい・・・