泣いちゃいけない いとしい女よ
泣けば涙の色になる 麗人草よ
世間を棄てろと 風が云う
仕打ちの雨が 背をたたく
この腕 この胸 飛びこんで
聴いておくれよ･･･
いのちを刻む 恋の音がする
夢ではないよ と 契った夜が
明けて広がる道に咲く 麗人草よ
かぼそい指から 香りたつ
黒髪ながく 沁みわたる
しぐさにひそめた まごころを
無にはしないよ･･･
ふたりで越える 恋のつづら道
幾年（いくとせ）待つやら 春また春を
耐えてひと色 紅（くれない）の 麗人草よ
うつむく癖なら 直しゃいい
隣りにいなきゃ 呼べばいい
二人でひとつの 人生と
決めたはずだよ･･･
続きはしない 恋の暗やみは
よもやま：2001年4/18のデビューだから山内惠介も今年は13年目に突入する。
いろんな作品を唄ってきたが、爆発的に衝撃的にこれだ、と思わせる作品が
決定づけられないのがまことにはがゆい。
昨日、歌番組に出演していたのを見て、久しぶりに書いてみたくなった。
このブログでは「それからのTOKYO」「恋夜叉」「くれなゐの雨」「走り雨のブルース」
「秘め花 ～サフラン」「おかよ」「雪の回廊」「冬の酒」「夕月橋」と
9篇をUPしているが、他の歌手に比べ圧倒的に多いUP数だ。
ファンの方か隠れシンパか、彼を想定して書き下ろ詞をUPするたびに
如実にアクセスに表われるのはとても嬉しいことなのだが。
今回は、ままならぬ恋なれどこの人だけはと決めて相手を思い
自分を信じて、愛しい人を麗人草という、かそけく麗しい花にたとえて
恋の成就を願う男唄に仕立てた。