遠い愛情の 裏側に
Dと名のつく 男たちが浮かぶ
いきなりマティーニを 飲み始めたD
しなやかな指先で 煙草を吹かしたD
それまでの私には 出会ったことのない
恋のはじまりだった
ちっぽけな世界と 憂鬱な退屈を捨て
化粧をおぼえ ドレスを選び
大人の女に 目覚めていった
甘い感傷の さざ波が
Dと名のつく 男たちに寄せる
はじめて呼び捨てで 名を呼んだD
諍いを終わらせて 接吻(くちづけ)せがんだD
それからの私には 怖れを気にしない
恋のふるまいだった
迫りくる決別(わかれ)と 偶然の誘惑に会い
淑女を演じ 台詞(セリフ)に遊び
自由な女で はばたいていた
・・・そしてもう私には 虚ろに揺れ惑う
恋も死にゆく日々
ひとこと:レコード会社を移籍して結果を出せることは次作にも繋がるしスタンスも上がる。
歌手本人の移籍だけの場合もあるがプロデューサーやスタッフ陣を丸ごとなどいろんな移籍
がある。まぁなんにしてもクミコさんにとっては良い結果が出つつあるというところか。
さてクミコさんは今日が誕生日。彼女にも想定してこれまでいくつも書き下ろしてきた。
社会的にも話題となっている熟年離婚とベストセラーにもなった「断捨離」の精神を
歌に取り入れた「ずっと考えていた」
震災地「福島」の特産品「ぶどう」をテーマに本道のシャンソン「ぶどうの花、咲く頃は」
愛と憶い出を残して去った人を思いながら、ひとり飲むロシアン・ティー。目の前の
ささやかな品でさえ、愛の名残りと孤独に苛まれる・・・。 「ロシアン・ティーの孤独」
言うまでもないが大人の愛を唄わせたらその表現は素敵なものだが大人の愛もさまざまだから
私みたいなアマノジャクは想定した歌手の既存のイメージより半歩 度数を曲げた詞を書いて
みたくなる。というわけで今回はちょっと恋愛回数の多い恋多き女のrecollectionふうな
まぁこれもある意味LoveSongか・・・。愛しく激しく懐かしく・・・だけど今ではそれも
うたかたとなって心静かな女になってしまう・・・