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★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
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心にのこる この歌1曲★岸千恵子「千恵っ子よされ」

2018年03月26日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》23曲め、今回紹介するのは
ダイナミックな歌唱パフォーマンスで、民謡だけでなく
演歌でも多くのファンがいた 岸千恵子さん「千恵っ子よされ」
岸2 岸1
岸千恵子さんが亡くなったのは、2011年12月9日
急性肺障害で69歳だった。
♪ 津軽民謡の第一人者として全国的に活動を展開。
歌いながらステージを所狭しと走り動き回る
「ゆさぶり民謡」というダイナミックな独自の
パフォーマンススタイルを確立した。
また、気さくな人柄が表れる津軽弁のトークにも人気があった。
まさかこんなに急に亡くなるとは当時は夢にも思わなかった。
♪ 1985年には津軽に生まれた自身の心意気を歌った演歌
「千恵っ子よされ」がヒットし1988年第39回「紅白歌合戦」に初出場
“踊る民踊歌手”で話題になり最高視聴率を得た。
♪ 先日、BSでなんとも古い歌番組の再放送を見ていたら
岸千恵子さんが出演していて2曲唄っているのに出くわした。
懐かしいかぎりで今回のシリーズで紹介したい。
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「千恵っ子よされ」
作詞:志賀大介/作曲:山中博

津軽生れで 海峡育ち
男まさりは 親ゆずり
波と 波と唄った よされ節
あーよされ よされは 恋しい母の
子守唄です 子守唄です
千恵っ子よされ


●ここまで書き終えて何を思ったか、ふと彼女の誕生日は、と
思い紐解いたらなんと1942年3月26日、今日だった。
存命なら76歳、胸が熱くなった…
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心にのこる この歌1曲★村上幸子「放浪記」「不如帰」

2018年03月18日 | 心にのこる この歌1曲
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1979年に「雪の越後を後にして」でクラウンレコードから歌手デビュー。
歌唱力も増し、さあこれからという1989年、急性リンパ腫の病に倒れ
1990年わずか31歳という、あまりにも短い生涯を閉じた村上幸子さん。
星野哲郎先生は彼女の将来をいちばん期待していた。
私も好きでよく聴いていて、所蔵するCDはまことに貴重なものに
なってしまったが、そのなかから心にのこるお気に入りを紹介したい。

 1.じょんがら恋唄
松井由利夫/作詞・叶弦大/作曲 これが最初のヒットとなった。
 いい楽曲で案の定、おなじクラウンの川野夏美が2005年に
 リメイクした)
村1

★2.放浪記
 星野哲郎/作詞・桜田誠一/作曲 
  束ねた髪に ほこりをためて
  一皿五銭の 菜を買う
  灯りさざめく 帝劇も
  宵の銀座の にぎわいも
  知らぬ知らぬ他国の うつし絵か
  青い青い秋刀魚の 目に涙

(2、3は明治~昭和の著名女性たちを星野哲郎全作詞で手がけた
 アルバムからの評判曲。さすがに入魂の作詞で星野先生も
 彼女の将来に目をかけた。村上もこれでひと皮むけたと絶賛された)
村2

★3.不如帰
 星野哲郎/作詞・桜田誠一/作曲
  命二つを 結ぶ糸
  ちぎれて哀し 相模灘
  あなた あなた あなた…
  この世の次の 次の世は
  私のために 下さいと
  泣いて血を吐く ほととぎす

(昭和天皇のご崩御にかさなり自粛のハメに重なった。
 これものち2006年、瀬口侑希がリメイクした)
村3

4.雪つばき
 (オリジナル創唱は大杉美栄子。市川昭介/作曲。
 村上はアルバム収録で唄っている。
 地味な作品だが、これが意外に村上にはまって聴かせる)
  酔ってつぶれる この俺に
  いつもだまって肩を貸す
  俺と俺と 会わなきゃ幸せを
  とうにつかめたはずなのに
  雪つばき 雪つばき
  なにを好んで 冬に咲く

雪

5.みちのくしぐれ
 (鳥羽一郎とのデュエット作。息のあった歌唱を聴かせている)

心にのこる この歌1曲★李成愛(イ・ソンエ)   「離別 ―イビョル―」

2018年02月08日 | 心にのこる この歌1曲
李1
韓国歌謡「離別 ―イビョル―」は1973年、韓国の作曲家
吉屋潤:作曲で当時夫人だったパティ・キムが創唱し
空前の大ヒットとなった作品。韓国の歌手が唄った音源は
羅勲児(ナフナ)・チョー ヨンピル・キムヨンジャ・桂銀淑 
など。日本では青江三奈・君夕子・川中美幸・北原ミレイ らが
唄った音源を所蔵し、すべて聞き比べたが
お勧めできるのは李成愛と北原ミレイのもの。
1 2 5 3 4 6 7 8
離別
時には 思い出すでしょう
冷たい人だけど
あんなに愛した 想い出を
忘れはしないでしょう

青い月を 見上げ
一人過ごす夜は
誓った言葉を 繰り返し
逢いたくなるでしょう

山越え遠くに 別れても
海の彼方遥か 離れても
時には 思い出すでしょう
冷たい人だけど
あんなに愛した 想い出を
忘れはしないでしょう


李成愛(イ・ソンエ )は1970年代後半、日本で大成功を収めた
最初の韓国人歌手。1977年日本に渡り「カスマプゲ」(胸がせつない)
大ヒットさせ人気歌手となった。
韓国歌謡はもちろん、日本のヒット演歌を数多くカヴァーし
吹き込みしているが日本人作家によるオリジナルもいくつか
ヒットさせている。所持している5枚のLPのなかからベスト5を挙げると
1.離別(わかれ~イビョル) 

李2
2.納沙布岬
 日本でのオリジナル作品。イントロがよく
  韓国語のセリフ入りも耳障りがいい。

李3
3.恋忘れじのブルース
  川内康範/作詞・猪俣公章/作曲の隠れ名曲!
4.アカシヤの雨がやむとき
  日本語にあやしい部分もあるが、ゆったりした歌唱で
雰囲気は捉えている。
5.黄色いシャツ
  韓国歌謡にしてはめずらしくリズムっぽいメジャーな曲。
 田端義夫がアルバムに収録しているが、こちらも一聴でお勧め!
9

心にのこる この歌1曲★美輪明宏「長崎物語」

2018年01月26日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズも20曲めの記事になりました。
別に懐メロや物故の歌手ばかりを取り上げている
わけではないのですが、やはり昭和という時代は
あらゆるジャンルで財産となる歌を数多く残しました。
今回紹介するのは1939年(昭和14年)由利あけみが唄い
ヒットした「長崎物語」。いろんな歌手がカヴァーして
いますが、聴いて圧巻な美輪明宏さんで紹介します。
みわ1 みわ2
全般に昔の歌謡曲のイントロは、それを聴くだけで
何の歌か分かるほど良かったですねぇ~。
これには諸説ありますが①レコード盤が78回転だったこと
②当時の歌詞は4行詞、5行詞が多いこと③録音時間が
3分30秒から4分以内に収めるのが通例だったこと。で
主メロ部分が短い分、イントロ(前奏)にWeightを
置けたようです。この曲にもそれが当てはまります。
「長崎物語」
作詞:梅木三郎 作曲:佐々木俊一

赤い花なら 蔓珠沙華(まんじゅしゃげ)
阿蘭陀(オランダ)屋敷に 雨が降る
濡れて泣いてる じゃがたらお春
未練な出船の ああ鐘が鳴る
ララ 鐘が鳴る

●この曲の美輪さんはあえて野太い声で突き放すように唄うことで
じゃがたらお春の心情を表現するかのようです。
●「美輪明宏/昭和の名歌を唄う」のCDは全17曲収録
ほかにお気に入りは「喫茶店の片隅で」
「アカシヤの雨がやむとき」がgood! 
全体にどれもアレンジが良く聴きごたえ十分!

心にのこる この歌1曲★日野てる子「道」

2018年01月23日 | 心にのこる この歌1曲
★記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
このシリーズも19曲めの記事になりました。
今回紹介するのはちょっとマニアックな楽曲、日野てる子サンの「道」
1964年歌手デビューの日野てる子サンはハワイアンはもちろん
「夏の日の思い出」や「ワン・レイニー・ナイト・イン・トウキョウ」の
ヒットをとばし、紅白にも3回出場したからご存知の人も多いでしょう。
日野3 日野4
「道」
作詞:水木かおる 作曲:藤原秀行
この道は どこへつづくの
わたしがえらんだ 一つの道は
かなしみばかり つづく道
夕かぜに 涙もかれて
はるばると 海山越える

日野2
1966年8月に発売した「道」 この曲はあまり知られていないようだが
その年の第17回の紅白で唄っています。この曲をいつどこで知ったかは
定かでないのに自分の名前と同じタイトルだったのと、案の定作品的にも
良くて後年、彼女のベストCDが発売の際、迷うことなく買い求めた。
日野9
作詞が 水木かおるサンというのも初めて知った。水木先生には
ある歌手のレコーディングでお目にかかった。清廉な人柄と聞いていた
とおりヒット作詞家なのに寡黙で控えめな印象だった。 
水木
  ♬なんといっても1~3番の3行目までに心ゆさぶられた。
  恋歌に置き換えなくても人の世の普遍性が感じ取れる
  歌詞だからです。
ちなみに1965年9月発売、同じコンビの『ミモザの港』もgood!
日野5
2008年9月9日、日野てる子さんが亡くなり
水木かおる先生は1988年、61才で亡くなった・・・

心にのこる この歌1曲★小畑実「薔薇を召しませ」

2018年01月14日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズも18曲めの記事になりました。
別に懐メロや物故の歌手ばかりを取り上げている
わけではないのですが、やはり昭和という時代は
あらゆるジャンルで財産となる歌を数多く残しました。
今回紹介するのは昭和20年代、全盛期の小畑実
ささやくように歌うクルーナー唱法で人気を博し
次々にヒットを連発した頃の昭和24年に発売した「薔薇を召しませ」。 
イントロからして軽快なメロディーで、いっときは
カラオケでのオープニングや声慣らしに何度唄ったことやら。
お4 お3
「薔薇を召しませ」
作詞:石本美由起 作曲:上原げんと

若いあこがれ 楽しい夢を
そっと相呼ぶ 二つのこころ
歓びの街に咲く ロマンスの甘い花
君よ青春の 紅い薔薇 紅い薔薇
召しませ薔薇を

お2
小畑実は主だったレコード会社を転々としたが
それぞれにヒット曲を残した。
婦系図の歌(湯島の白梅)/勘太郎月夜唄/長崎のザボン売り
星影の小径/高原の駅よさようなら/花の三度笠
など
1979年4月24日、55歳で死去。

お1
新沼謙治が1996年に発売した「懐かしの名曲集」に
「薔薇を召しませ」がカヴァー収録されている。
原曲のアレンジを生かし、好感の持てる歌唱です。
               (画像をお借りしました)

心にのこる この歌1曲★「ぬれて横浜」      黒沢明とロス・プリモス

2017年11月29日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》17曲め、今回紹介するのは
当時、黒沢明とロス・プリモス名義で1979年発売の「ぬれて横浜」 
ロ1
当時横浜でお店のオーナーもやっていた作曲の川口さんと
知り合ったとき、いつか二人で作品をつくりましょう、と
約束していたが後年、川口さんは死去されてしまった。
「ぬれて横浜」
星野哲郎/作詞・川口元義/作曲

淋しさを淋しさを お酒でうすめ
待てば痩せます 港町
たった一度の おもいでを
守り通した 純情が
重荷になります このごろは
ああ ひとり夜雨に ぬれて横浜


ムード歌謡を語るには欠かせないグループのロス・プリモス
1961年の結成以来、メンバー入れ替えはあったものの
ヒット曲は数多く、お気に入りも数あるが
自分好みにマニアックに、ベスト5は
1.ぬれて横浜
(ご当地ものや失恋ものはこう書くんだという、お手本のような
星野先生の作詞。いつ聴いてもヴォーカルの森聖二さんの
うまさにしびれる) 
2.君からお行きよ
ロ2
(タンゴ調のアレンジがシャレた曲。カラオケの声慣らしによく唄った)
3.夜霧のインペリアルロード
ロ3
(1969年一時ビクターに移籍した頃のヒット曲。隠れ名曲!)
4.誘蛾燈
誘蛾灯
(圧倒的にコンビが多いムード歌謡の巨匠・中川博之先生の作曲。
高畠諄子さんの詞は完全無欠の どストライク!)
5.知らなかったわ
ロス・プリモス
(職人肌のディレクターだった天野氏が、中川博之先生の作曲は
もちろん、アレンジの良さにもほれ込んでいたっけ…私の作詞)
                   (画像をお借りしました)

心にのこる この歌1曲★岸洋子「甦る明日」

2017年11月28日 | 心にのこる この歌1曲
★厳選シリーズ《心にのこる この歌1曲》も16曲め!
今回紹介するのは 1992年に死去した岸洋子さんが
1971年にシングル発売した「甦る明日」
スケール感のあるメロディと岸さんの抑揚ある朗々とした
歌唱ぶりがマッチして、とても好きな作品です。
岸2

甦る明日
作詞:岩谷時子 作曲:川口真

光を探しながら 歩いた長い夜も
今日は消えて 雲の彼方
夢見た 世界が輝く
 光よ あふれる愛で 愛しておくれ
 あたしの涙の頬に いま口づけを
心に朝を抱いて 仰げば 空は遠く
夜の闇も歌いながら 明日の波間へ出て行く

岸3

過酷な難病と闘いながら歌への情熱と再起への希望を捨てなかった
岸さんの生き方とも重なる「甦る明日」
シャンソンのみならず歌謡曲でも数々のヒットを飛ばしながらも
早逝したことが惜しまれてならない名歌手だった。
ほかにシャンソンの「黒い鷲」「暗いはしけ」についても
書きたかったが、またの機会に…
岸1 岸4
(画像をお借りしました)

心にのこる この歌1曲★西田佐知子「裏町酒場」

2017年11月19日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》15曲め、今回紹介するのは
西田佐知子「裏町酒場」 昭和36年(1961)の作品
西1
元々は「花は散りゆく」がレコードA面で、そのB面曲として
「裏町酒場」は収録されていた。発売後「裏町酒場」も徐々に
人気を博した。近年発売されるベスト・アルバムでは
「裏町酒場」のみが収録される機会が多い

「裏町酒場」
作詞: 水木かおる、作曲・編曲: 藤原秀行

酒を飲もうと 生きよと死のと
あんたなんかの 知らぬこと
どうせまともに 生きたって
つらい世間の うしろ指

男なんかにゃ 欺されないと
鼻で嘲笑(わら)って ひくルージュ
夢を持ちなと 云う言葉
それもどこまで 本気やら

弱い女に 帰ってしまう
雨がしょぼつく こんな夜
酒に心を しびれさせ
生きる裏町 灯も暗い


西田佐知子さんのノン・ビブラートの歌唱法と、突き抜ける高音は
どの曲を聴いても堪能できるし、結婚後、単発でもなんでも
へたに出てきて唄ったりしない姿勢に共感できる。
結婚を機に引退するまで、ほんとに好きな歌手だった。
《アカシアの~》も好きだが、少年期に聴いた「故郷のように」や
「涙のかわくまで」も、なぜか忘れられない。
西2 西3
所蔵する超貴重LP「盛り場の女」は、全12曲カヴァーながら
オリジナル歌手を上回るほど素敵な歌唱が聴ける。
西6
オリジナルのお気に入りは
1.裏町酒場
 (尊敬する作詞家/故・水木かおるサンの作詞 最初はB面発売だった。
  のちに同じレコード会社の繋がりで愛田健二と牧村三枝子が
   シングル発売しているが、ともにいい仕上がりになっている)
西5
2.東京ブルース
 (1964年作品 これも水木かおる作詞 出だし2行の詞がいい!)
3.神戸で死ねたら
 (1970年作品 作曲は三木たかし 橋本淳の詞がいい)
4.星のナイトクラブ
 (1969年作品 作詞/橋本淳、作曲・編曲/筒美京平だけにPOPS歌謡の
 さきがけともいえる作品)
5.あの人に逢ったら
 (1968年作品 作詞/岩谷時子 、作曲・編曲/宮川泰 
 宮川ワールド全開の作品)  (画像をお借りしました)

心にのこる この歌1曲★江利チエミ「涙と幸せ」  「満ち潮」

2017年11月07日 | 心にのこる この歌1曲
《心にのこる この歌1曲》★江利チエミ「涙と幸せ」「満ち潮」
★このシリーズに記事をUPするたび多くの アクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》 14曲め!
今回紹介するのは1982年、45歳という若さで亡くなった
江利チエミさんのオリジナル2曲。
江2 江1
江利チエミは大好きな歌手だった。 もちろん「テネシー・ワルツ」は
言うに及ばないが 、ミュージカルがまだ日本では今ほど
注目されなかった頃に 全盛期のチエミが「キス・ミー・ケイト」で
主演を演じた舞台を 子供の頃見た記憶がある。
以後、お小遣いを貯めてはチエミのレコードをせっせと買った。
思えば日本のミュージカル女優の草分け的存在でもある。
江5
美空ひばりはなんでも歌いこなした別格の歌手だが
チエミもまた本来の洋楽系POPSからJAZZ、歌謡曲、演歌、民謡と
急逝するまで幅広く歌に映画にTV・舞台に大活躍した。
オリジナルでお気に入りを挙げれば  1.涙と幸せ 2.満ち潮
この2曲をはじめ、所蔵する貴重な2枚組のLPでは懐メロから演歌までを
唄っていてその中では 1.唐獅子牡丹 2.思案橋ブルース
3.湖畔の宿 4.九段の母 5.ここに幸あり など
普段聴かれなかったカヴァー曲を唄っていて興味深い。
江3
オリジナルの2曲のうち、 1は1969年《浜口庫之助》作詞/作曲で
派手な曲ではないが浜口メロディーと チエミの歌唱が良くハマって
自分で編集した選集の1番目に収録している。
江6
2はチエミが、しばらく声が出なかった時期を乗り越え 「酒場にて」で
ヒットを飛ばしたあとの1982年、没後発売された遺作。
山口洋子/作詞 森田公一/作曲の歌謡POPSで淡々としたなかに
チエミらしい味のある佳曲でお勧めできる。

今、チエミが生存していたらどんなふうだろう… 
考えると哀切きわまりないから あまり想像したくもない。
まだ若くはあったが、 逆に憶い出を閉じ込めたまま逝ってしまった
けれどどこかしら救われる気がする…  (画像をお借りしました)

心にのこる この歌1曲★三好鉄生「裏町マリア」

2017年11月05日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》13曲め、今回紹介するのは
《涙をふいて》でヒットをとばした三好鉄生(現:三貴哲成)が
1984年8月に発売した「裏町マリア」
裏1
この楽曲はベースのメロディーと間奏に《賛美歌312番》の
メロディーが挿入されていること、歌にあわせた女性コーラスの
部分の歌詞があえて微妙に違うことなど、ひと味違った雰囲気の好楽曲!
作詞はあの山口洋子さん、作曲は「グッド・ナイト・ベイビー」
「昭和枯れすすき」「八月の濡れた砂」「どしゃぶりの雨の中で」等の
ヒットを持つ むつ ひろし さん。ともに死去されている。

「裏町マリア」
作詞:山口洋子 作曲:むつ ひろし

あの人だけはと 信じてきました
闇夜の向こうの 小さな明かり
だまされて 傷ついて
恋に生きる女は
生まれたままの 心がほしいの


この作品は数多い作品を遺した山口洋子さんの曲を年代順に
調べ、聴いていた中から見つけた。
また、《白いサンゴ礁》を唄った町田義人が1977年に発売
ザ・キングトーンズが『涙のロザリオ』のタイトルで1987年に発売
これら3作品とも歌手の個性がしっかり滲み出ていて聴きごたえがある。
                      (画像をお借りしました)
裏2 心1

心にのこる この歌1曲★テレサ・テン       「ふるさとはどこですか」

2017年10月28日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》12曲め、今回紹介するのは
テレサ・テンが1977年2月1日に発売した「ふるさとはどこですか」
テ1
さてこの歌を何人の人が知っているやら・・・というのもこの頃の
彼女は大きなヒットが途絶えていた時期です。
1985年に紅白初出場になるのはこの曲から8年後のことです。

テレサ・テンが没して22年が過ぎた。
テレサの唄は「愛人」以前のデビュー当時からのほうが好きで
これもそのうちの1曲。作詞は故・中山大三郎。
メロディーの良さに、テレサのやわらかな歌唱がマッチした佳曲。

「ふるさとはどこですか」
    作詞:中山大三郎 作曲:うすいよしのり 編曲:竜崎孝路
  ふるさとはどこですかと
  あなたはきいた
  この町の生まれですと 私は答えた
  あ… そして あなたがいつの日か
  あなたのふるさとへ
  つれていってくれる日を 夢見たの
  生まれたての この愛の
  ゆくえを祈ったの


没後はあらためては聴かなくなったテレサの唄だが
ほかには、「遠くから愛をこめて」「雪化粧」
(初回吹き込み盤がいい)がお気に入り。
テ2
やはりいい作品は知る人ぞ知るで、由紀さおりサンが
2016年に発売したカバーアルバム『あなたと共に生きてゆく
〜由紀さおり テレサ・テンを歌う〜』に収録した。
テ3

心にのこる この歌1曲★松山恵子「アンコ悲しや」

2017年10月19日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》11曲め、今回紹介するのは、お恵ちゃんの
愛称で親しまれ多くのファンがいた、松山恵子 「アンコ悲しや」
恵6 恵2 恵1
アンコ悲しや 1960年12月1日発売
      作詞:藤間哲郎  作曲:増田幸造
赤い椿の花びら噛めば
じんと眼に泌むちぎれ雲
アンコ悲しや 都は遠い
噂ばかりを残しつつ
今日はあなたはアアア…
どのあたり

恵3
「懐メロ」のジャンルで男女好きな歌手を1人づつ挙げろ、と
言われれば男性では「田端義夫」女性ではなんといっても「松山恵子」
「バタやん」「お恵ちゃん」については、じっくり書きたくて
今まで秘匿にしていたが、バタヤンの次は「お恵ちゃん」登場!
彼女については今もってファンが多くて、自分以上にモノ知りは
いるだろう。自分のなかでは、1969年の交通事故以降の
「お恵ちゃん」の歌への取り組み方が好きで、それは本人も
死生観めいたものが変わったのか、TVやステージでの会話にも
歌を取り巻く環境に対して真摯なものが感じられて、あらためて
非常に好感を持つのだ。マーキュリーレコードなどという今では
死語になってしまった時代の頃から逝去するまで現役で活躍。
当然ヒット曲も数え切れなく、好きな曲も山ほどある。
ひとまずお気に入りを挙げると、1.アンコ悲しや
2.石狩の町よさようなら 3.だから云ったじゃないの
4.泣き虫波止場 5.お恵ちゃんの「婦系図」 6.姫島情話
7.鳩よ など挙げたらキリがない。
恵4 恵7 恵8 恵5
「アンコ悲しや」はオリジナル盤の歌唱がいい。浪曲調の唄い出しが
なんとも異色で、おまけにあの独特の歌唱法。デビュー前の《都はるみ》
が母親からこの曲を教え込まれ練習がてらイヤというほど歌い込んだ
という逸話は有名。 「お恵ちゃん」の歌をよく聴くとしっかり
うなりを取り入れて歌っている箇所がある。TVやステージでも
あの笑顔でうなっていたっけ。TV番組を収録した所蔵するカセットには
とてもチカラのこもったこの「アンコ悲しや」があって、Liveものでは
これが一番いい。彼女の生存中、いつか一緒に作品を作りましょうと
話していたのに2006年5月7日、69歳で惜しまれつつ逝去。
訃報を聞いて私は泣いた・・・          (画像をお借りしました)

心にのこる この歌1曲              ★宮城まり子『ガード下の靴みがき』

2017年10月06日 | 心にのこる この歌1曲
★このシリーズに記事をUPするたび、多くのアクセスをいただく
《心にのこる この歌1曲》9曲め、今回紹介するのは
宮城まり子『ガード下の靴みがき』
みや1 みや2
昭和30年(1955)の作品
さてこの歌を何人の人が知っているやら・・・
62年前のこの歌を、いつどこでどのようにして知ったかは
当然記憶にないですが、セリフ入りの歌を好きになった最初の歌です。

「ガード下の靴みがき」

作詞:宮川哲夫 作曲:利根一郎 唄:宮城まり子
みや6 みや5
  紅い夕日が ガードを染めて
  ビルの向こうに 沈んだら
  街にゃネオンの 花が咲く
  おいら貧しい 靴みがき
  ああ 夜になっても 帰れない

  (セリフ)
  「ネ、小父さん、みがかせておくれよ、
   ホラ、まだ、これっぽちさ、
   てんでしけてんだ。
   エ、お父さん? 死んじゃった…
   お母さん、病気なんだ…」


当然ながら今では歌手・女優としてよりも
肢体不自由児養護施設〔ねむの木学園〕
園長としての方が知られている 宮城まり子 さん。
昭和43年(1968)静岡県浜岡町(現・御前崎市)に
肢体不自由児の養護施設「ねむの木学園」を開設
(のちに掛川市に移転)以後、肢体不自由児教育に
一身を捧げ今も健在です。
みや4 みや3
この曲をカラオケ店で見つけたときは、ひとりほくそ笑みました。
モノラルの原曲や編曲は哀愁と寂寞感ただよう昭和歌謡の極みで
まことに良く出来た作品です。セリフの部分は、七色の声と言われた
宮城まり子さんが貧困の少年っぽさを見事に表しています。

忘れ得ぬ人~女優・浪花千栄子さん        cf.「水のように」フランク永井

2017年09月30日 | 心にのこる この歌1曲
「私の半生は人にかえり見もされません どぶ川の泥水でございました。
 泥水の中にも美しいはすの花が咲くことを信じておりました私は
 今にきっと美しいはすの花を咲かせてやるぞという 大きなのぞみを
 心のどこぞにひそませておりました10才の私でございました」

浪花千栄子さんのセリフが入った「水のように」歌唱:フランク永井
なに3 なに1
浪花千栄子さんの自伝的著書「水のように」は紫の千代紙ふう和紙に
小花を散らした表紙の美しい本。
なに9
少年時代それを手にし、読んだあとの衝撃と感動は今も忘れない。
冷めやらぬ思いのなか、突き動かされるように感想を手紙にしたためた。
予期せぬことか、浪花さんから和紙に毛筆で返事をいただいた。
名古屋「御園座」の楽屋を訪ねたのはそれからまもなくのこと。
舞台前のだいじな時間をぎりぎりまでそばに置いていただき
色紙や扇子や著書にサインをいただいた。
次の公演にもまたいらっしゃいと言っていただき気持ちは張り裂けそうに震えた。
「いないことが多いけど京都に来たら寄ってらっしゃい」
そう言われて京都・嵐山の天龍寺に隣接したご自宅に伺ったのはある日の
一人旅の途中のこと。娘さんお二人に迎えていただいた。
一人旅の折々には、詩にその思いを残していた。
のちに私の詩集「早い朝」に2篇を収めた。
浪花

  「夢」

  「夢」の一字を朱で書いて
   一番好きな言葉ですよ とあの方はおっしゃった 
   私はうなずいて 
   その一文字を深く泌み込ませるかのように 
   夢 夢 夢… とつぶやいた 
   その日から私は 
   鳥になり 
   花になり 
   星にもなって 
   そしていつかは 
   人になりたい 
   夢のある人になりたい  
   私はあの方に支えられている 
   私の小さな魂は 
   あの方に見守られている

 
なに10

  「古都の片隅で」
 
   京都保津川の川ぶちに 
   丈一尺の赤いのれんの下がる小さな茶店がある 
   白く染め抜かれた五つの文字をいとおしげに読む 
   つぼね茶屋 
   しとやかな京言葉に迎えられて 
   私は京都にひたひたと溺れていく 
   ここから私の旅が始まる 
   ゆるやかに心をひらいて 
   風に誘われ 光に導かれ 
   さまざまに鳴る音を確かめて 
   私ひとりの旅が始まる  
   京都保津川の川ぶちに 
   丈一尺の赤いのれんの下がる小さな茶店がある 
   ひとつの古都がここにある
 

まもなくして、著書「水のように」をもとに浪花さんの半生が
連続ドラマ化された。その主題歌をフランク永井さんが歌い
浪花さんのセリフが入ったレコードも発売された。そのセリフが
冒頭のもの。ジャケットにサインもいただいただいじなだいじな宝物。
歌はもちろん良いが、今ではすっかり暗誦したこの浪花さんの
セリフを聴くたびに、胸から熱くこみ上げるものがある。
溝口健二・小津安二郎・内田吐夢・森一生ら、名だたる映画監督の作品
にはほとんど出演、圧倒的な存在感ある演技は何度見ても震える。
なに2 なに7
なに6 なに5
12月がくると没後44年 その月がくるたび胸を熱くする・・・